ユニバース・アドベンチャー ★19

 ★19 Exploration For Our Calm

「さむ……本当にこんな場所に基地があるの?」
 あたしはセインに確認した。
 外は本当にマイナス40℃くらいで、基地なんか作ってもすぐに凍死してしまいそうな寒さだった。
「たぶん、あると思いますよ。
 土地がないと基地は作れませんから」
「まあ、そうだけど……。
 にしても、何でこんなに寒いの!?」
 あたしが逆ギレすると、リアが笑いながらあたしをなだめた。
「それは3話前に説明しました。
 どうしてもというなら追加でもう一枚防寒具を着ますか?」
「いや、そこまでする事じゃないからいい……」
 防寒服を着すぎると、重くて動けなかった。
 もちろん、南極で使われるようなあんなふわふわのものじゃくて、テクノスターの技術を結集して作られた便利なものなんだけど、それでもかなり厚く、少しでも気を抜くとすぐにバランスを崩しそうだった。
 また、猛吹雪があたしたちを絶え間なく襲ってくるので、遭難してしまいそうなのも、この雪原が危ない理由の1つだった。
「でも、前が見えないわね……」
 サエが心配そうに呟いた。
「テクノスターなら、ゴーゴーゴーグルとかあるんじゃないのか?」
 ヒカルが聞いたが、リアがすぐに否定した。
「ありません。
 そんなふうにゲームと現実をごっちゃにするのはよくないですよ」
「……そういえば、ロディアさんがくれた武器っていったいなんだったんですか?」
 セインがそう聞くと、リアは暗い顔をした。
「ああ……聞きたいの?」
「はい」
 リアは深く息を吸うと、矢継ぎ早に話し始めた。
「双剣にビッグボウガンにロケットブースターにガントレットにスパークルブレス、トアルの剣にロンギヌスの槍にせんせいのツメにコンバットアーマー、始祖のオルゴールに両面鏡、ウィリアムテルにファルシオンにモビルスーツにフレイボムに天地逆転オイル、それからスターユニ……」
「ストップ!何他作品の武器を羅列してるの?
 この中で著作権に気を使わなくていいのなんて、最後のだけじゃない」
 ていうか、すでに武器ですらないようなものもいくつかあったような……。
「だから、全て母が用意したんです。
 地球の電波も、鏡を通じて送られてきているので、アニメやマンガなどの作品は見られるんですよ。
 他の国の言葉は全くわからないですけど……」
「あれ?てことは……」
「はい、鏡が壊されてからのアニメは全く見られません。
 おかげで絶チルとハヤテのコラボも見逃しましたよ」
「……なんで知ってるの?
 まあ、いいけど」
 とりあえず、武器がほとんど役に立たない事はわかった。
 いや、役に立つものもあるけど、使うと著作権的にまずいから……。
「ところで、1つ質問なんだが」
 ヒカルが言い出した。
「どうしたの?」
「……カナは……どこだ?」
「え?」
 近くにいる人数を数える。
 自分を含めて、5人だった。
「……ってえええええええええ!?
 迷子になったの?さっきまでいたじゃない!」
「いや、この話が始まってからセリフはなかったぞ」
 言われてみれば、カナのセリフだけなかったような……。
「だから、最初からいなかったかもしれない。
 でも、この吹雪の中で捜すのは、無理だぞ」
 確かに、このまま捜そうとしても、迷子になるだけだろう。
 とはいえ、カナを見捨てる訳にもいかない。
「携帯は!?」
「通じません。
 前の話で言いました」
「カナが誰かに助けてもらえる可能性は!?」
「限りなくゼロに近いです。
 ドームの外は未開ですから。
 これも1話前に言いました」
 なんだか悔しいけど、カナを捜す事はできないようだった。
 すると、セインが案を出した。
「こうなったら……とりあえず、ダークネスの基地を捜しましょう。
 今捜索隊を呼ぶと、ダークネスのミサイルが発射されるかもしれないので、ダークネスの基地を先に壊滅させ、それから捜索隊を呼んで捜してもらいましょう。
 今は、それが一番いいと思います」
 あたしたちは納得して、またダークネスの基地の捜索に戻る事にした。

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