ユニバース・アドベンチャー ★20

 ★20 How do we rescue her?

「ダークネスの基地って……どこにあるの?」
「それがわかれば苦労しないわよ」
 このやり取りをしたの、何回目だったか忘れてしまった。
「やっぱり、ガンバルオーでも呼んで雪を溶かすのが一番簡単なんじゃ……」
「著作権的にだめです。
 というか……」
 リアはそこで一旦言葉を切った。
 そして、正面を指差して、こう言った。
「あれが基地なんじゃないですか?」
 目の前には、某赤いヒゲのゲームのゴールの所に設置されているような城が聳え立っていた。
「………。
 あたし、別に姫とか助けるつもりないんだけど」
「……でも、もしかすると、カナが連れ去られている可能性はあるな」
 ヒカルが呟いた。
「まあ、それもそうね。
 ……カナが姫のポジションっていうのは、納得できないけど」
「確かにあいつだったら、喜んで敵に捕まるだろうな」
「……そんな事より、まずは急ぎましょう。
 どちらにしろ、あの城を攻略しない事には、助けは呼べませんから」
 あたしたち5人は、急いでその城へと入っていった。

 中は、ごく普通の城だった。
 というと変かもしれないけど、本当に普通に……そう、それこそド○クエとかであるように、いくつもの小部屋があって、中心に大きな階段があって、周りの小部屋に小さな階段が何個かあって、迷路みたいに複雑なつくりになっていて……。
「……なら、地下牢とかあるんじゃないか?RPGの定番だし」
「そうね!
 地下になら、カナもいるかもしれないし」
 あたしたちは、地下へ降りる階段を探し、下へと降りた。
 すると案の定牢屋があり、そこにはカナが閉じ込められていた。
「あ、ルナ~!」
 カナは、腰に鎖が巻きつけられていたが、なぜか無駄に能天気だった。
「カナ……なんでそんな明るいの?ていうか何でここに?」
「えへへ……連れ去られちゃったのだ~☆」
「ちょっ……テンション高すぎだって!!
 仮にも人質でしょ!?」
「……あ、そうだ!
 言うの忘れてたけど、この牢屋って、怪物とか住んでるらしいよ☆
 確か……大蛇?」
「大蛇……!?」
 奥の暗闇から、大蛇が現れた。
 細く割れた舌を出して、あたしたちを貪欲に睨んでいる。
 その目に宿るのは、食欲。
「暗闇に迷い込んでも……幸せと叫びたい……」
「無理に決まってるでしょ!!!」
 あたしたちは急いで逃げ出した。
 すると目の前には、重くて大きな扉があった。
「こっちへ逃げるわよ!!」
 開けてみると、目の前には、大仏のような敵がいた。
 手を合わせていて、額には宝石。
 無駄にリアルな顔立ちで、鹿のような角が生えている。
 その大仏が、地面から3ミリメートル宙に浮いた状態でこちらへとふわふわ移動しながら、額にある宝石からビームを放ってきた。
「何これ!?」
「いや、平城京遷都1300周年だからだろ」
「ぎりぎりじゃない!」
「だからこそだ。
 年越ししたら使えないネタだろ?」
「そういう問題じゃなくて!!
 そもそも何でビーム放ってるの!?」
 あたしたちは必死でビームをかわすと、部屋から出ようとした。
 ところが、扉から大蛇が入ってきて、出口を塞いだ。
 前には大蛇、後ろにはせ○とくん。
 あたしたちは、逃げ場を失ってしまった。
 ……にしては、緊迫感がまったくない構図なんだけど……。

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