浪曲
今日は浅草で浪曲を聞いてきました。
……なんだろう、この、いつもアニメとラジオの話しかしてないブログに全くそぐわない伝統芸能。
前回行った時のことをブログに書いたかどうか全く定かでないので一応説明しとくと、浪曲とはざっくり言えば
「話者と三味線奏者の二人で行う、節のつく落語」みたいな感じです。
落語と一緒にするのは相当間違ってる気がするのですが私だって父親に連れられて2回行っただけなので許してください。
私自身はもちろん伝統芸能とか全然好きなタイプじゃないし、むしろアニメ!ボカロ!くーるじゃぱん!みたいな超サブカル派なのですが、
浪曲は明治生まれの比較的新しい文化であるためか、結構柔軟に新しいものを取り入れているらしく、若い人でも楽しめるようになっています。
ほら、落語とか歌舞伎とかって、純粋に楽しむ域を既に超えてる感じがするというか、だからこそ伝統芸能なんですけど。
あと、私はとりあえず音楽全般好きは名乗っても大丈夫だと思うのですが、そういうこともあって音楽と歴史物語の融合というのはなかなか惹かれました。
で、浪曲師の中に国本武春さんという方がいらっしゃって、
詳しいことはWikipediaに載ってるのでぜひググってほしいのですが、
この方は特に革新的なことをいろいろされていて、アメリカに行った経験から三味線とギターコードを混ぜた独自の奏法を編み出したとWikipediaに載っていました。
が、それ以上に、浪曲本編の前に入れる枕とか、観客を煽る話術が半端なく面白いです。
YouTubeにも上がってるようですがぜひ一度生で観てほしいです。
特に私の場合、初めて行った江戸東京博物館での公演で度肝を抜かれました。
だって浪曲なのにBGMに打ち込み音楽混じってるんですよ!ドラムループに合わせて忠臣蔵とかカルチャーショックすぎますよね。
バックも国本さんが作ったと思われる曲なのですが、その旋律がほんとに美しくて、伝統とかの壁をすでにぶち破ってる感じがありました。
私はいわゆるロックバンドのライブにはそれなりに慣れてますが、その系譜を感じました。観客も演者も楽しんでる感じが。
ちなみに今日行ったのは浅草で毎週行われている日本浪曲協会のイベントです。
1500円というそこそこな値段で、浪曲を文字通り目の前で(本当に目の前です。普通の和室に椅子と舞台がセッティングしてある程度)聞くことができ、終了後にはお茶会と称して浪曲師さんと来た客みんなで雑談ができます。ジュースやお菓子もくれます。
15人くらいしか来てなかったのでどう見ても赤字ですが厚意に甘えるつもりで行ってみるといいんじゃないかと思います。
でも個人的には初めて行くなら弾き語りもある方がいいと思います。伝統芸能に対するイメージがきっと変わります。
うまく演出アレンジしてニコ動とかニコ生でやったら受ける可能性があると思うんだけどなー。そのへんは私の口出しできるものじゃないのでひとりごと。