2015を振り返って
2015年も最後の1日、そして当ブログとしても最後の記事となりました。
……スプラトゥーン記事を上げると言ったな。あれは嘘だ。
いや、前回の記事でも触れた通り、本当に申し訳ないのですが、思った以上に年末時間が取れなかったのと、思った以上に大変な内容になりそうなのと。
何より、急いで仕上げることで雑な内容にしたくない、と思ったので。来年1月、おそらくスプラトゥーンの大きなアップデートが終了した頃に改めて上げようと思っています。すみません。
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記事のテイストの問題と、単純に気づくのが遅れてしまった関係でちょっと空いてしまいましたが、
めーこさんコメントありがとうございます。何度かWeb拍手も頂いているのですが、本当にありがたいです。
いつもコメントとか反応を貰うたびに、このブログを読んでくださっている方が現実にいるということに少なからず驚くのですが。
私自身、特にひとりごとカテゴリーの記事は本当に独り言のつもりでしか書いていないので、それで楽しんでもらえないとしても合わないのだから仕方ない、と思いつつも、
合う人が実際にいるのであれば私の文章も感覚もあんまり捨てたものではないのかもなーと思うことができます。ありがたいことです。
Neon Sign良いですよね。正直ヒトリエとか米津さんとかは上位独占しすぎないように調整してる部分があるので順位は参考程度にお願いします。サイドバーにも書いてますがBremenはTr.07~Tr.11が大好きです。
……しかし、このブログ、基本的に外部からの流入はヒトリエかスマブラなのに、その両方をdisりまくってるの頭おかしいよな。
いや、ヒトリエは未だに大好きというか実際ここ3時間くらいずっとモノクロノエントランス聴いてるんですけど、そもそもモノクロノが好きってことは私はヒトリエじゃなくてwowakaさんのファンなのだと最近気づきました。イマジナリーも好きだけどW&W合わなかったのはそのへんじゃないかなー。
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2015年に起きた社会情勢や時事問題なんかの話をしてもいいのですが、別に私がこのブログでやる必要も特にないので、この記事はあえてプライベートなことだけに集中してまとめたいと思っています。ここ最近よそ行きの記事多かったし。
ということで個人的に今年印象的だった出来事・ニュースを時系列順に10個。
1. 喫茶店のサイト制作のバイト。(1~2月)
1月頭に頼まれました。初めてWeb制作が趣味から仕事になった。
これがなかったら次のバイトにも繋がってなかったのでかなり大きかったです。
2. ベンチャー企業のバイト?として働く(3月~)
単発バイトのつもりが気に入られてその後も定期的にお仕事の依頼を受けることに。
バイトというか時給制ですらない案件もたまにあるので、半分フリーランスみたいな感じです。
割とこき使われている感もありますが、いろいろな意味で自分に自信が持てるようになりましたので良かったです。
3. 精神的に大変な感じになる(5月)
とある人と会って精神的になんかボロボロになってました。
4. Splatoon(スプラトゥーン)にハマる(5月末~)
今年の趣味の時間はほぼ全てこれに吸い尽くされた。神ゲーという言葉では表し尽くせない。
個人的にここまで熱量が持続している趣味は久しぶりです。
5. カナダ留学。(7月~8月)
今年の最大のトピックです。本当に貴重な経験でした。
6週間程度で価値観なんてそうそう変わらないでしょーと思ってましたけど予想以上に変わりました。
それは、もちろん、カナダや留学先の大学やそのプログラムの1つ1つが素晴らしかった、ということもそうなのですが、
もっと根本的に、日本から離れて暮らすこと自体の何もかもが新鮮で、あまりに日常すぎて実際に経験しない限りわからないことがたくさんありました。
あと大学で初めて友人ができました。同性ですが。
6. 任天堂・岩田前社長の逝去。(7月)
突然プライベートでも何でもない話になりましたね。でも今年起きたことを考えたときに、自分に大きく影響を与えたことの1つだと思います。
ここ数年ずっとNintendo Directや社長が訊くやその他インタビューを追っていて、岩田社長の人柄や言葉、そして何よりその思考の1つ1つが大好きで、常に刺激的でした。
そして同時に、就活の際、会社説明会でその話を直接聞いてみたい、できることならいつの日か直接話してみたい、という思いがあったので、それが永遠に叶わなくなってしまったことはとてもショックでした。
7. とある異性にアプローチして普通に断られる。(8月~11月)
ノーコメントで。
8. SEALDsのデモに行ってきました。(9月)
政治系のデモに私が参加する日が来るとは…って感じでしたけどあの一体感は生で味わってこそかなーという趣でした。
あのエネルギーとそれを適切に広げるイメージ戦略は、ちょこちょこ失敗していたとはいえ、見習うべきところがある……というかもっと私も頑張らなきゃなと思いました。意識高い系って馬鹿にされがちですけど、それは「他の人と違う雰囲気を出しながら実際大したことない」からであって、大したことなくないラインまで届けばカッコいいですよね。
あとそれはそれとしてデモの帰りに宗教勧誘されたんですけど論破して逃げてきました。怖かったです。
9. 両親が割と険悪な感じになって家庭崩壊の危機が危ない感じになる。(9月~)
ノーコメント。
10. Surface Pro 4を購入。(12月)
今年はXboxとかMS Bandとかいろいろ買ったんですけど、その集大成がこれでした。19万。まあ来月1.3万返ってくるんですけど。
自分も周りの人も大学生・成人になって、収入も支出もそれ以前と比べて桁が変わることが多くなる中で、何にお金を使うかということは結構難しいテーマだなあ、と課金沼とアイドル沼に落ちていく友人たちを眺めながら思っています。
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一部詳細を明かせないものが混じってましたが、とにかくいろんなことがありました。
私にとっての2015年は、おそらく5年後、10年後に振り返ったとしても確実に私の人生におけるターニングポイントと呼ぶべきものになるだろうと、強く思うような一年でした。
今年起きたことを振り返ってみて改めて感じたのですが、1月~2月にメドレー上げたこととか、雪まつりやヒトリエワンマンに行ったこととか、すべて遠い昔のように思えます。
それだけ濃い1年だったということで。
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そしてそんな年の瀬に、私に大きな影響を与えた、そして私が強く尊敬している方に関する記事が2つ上がりました。
BUMP OF CHICKEN がいて、RADWIMPSがいて、自分がいること。|米津玄師、心論。|米津玄師|cakes(ケイクス)
【岩田 聡氏 追悼企画】岩田さんは最後の最後まで“問題解決”に取り組んだエンジニアだった。「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」特別編 - 4Gamer.net
私にとっての理想の生き方、とか、理想の人間像って、おそらくこの2人だと思うんですよね。
もちろんタイプは全く違って、一方はアーティスト・イラストレーター、一方はプログラマー・経営者ですけど、
自分の人生における確固たる目標があって、そこに向けて努力していて、
また、そのための方法論に、他人の力を借りる、とか、誰かと協力して一緒に進む、みたいなものが多くない。
岩田さんは温和なコミュニケーションの人のように見られがちですけど、上の追悼記事を読んだりすると、根本のところではもっと、独善的、というと言い方悪いですが、自分一人で解決することを前提にしているのではないかなーと。
そもそもプログラマーというのは他人に最終責任を押し付けたくない人、つまり他人を信用できない人に向いていると思うんですよね。それは、他人への思いやりが強いともいえるし、他人への疑いが強いともいえる。
私自身もそうだと思います。誰かから仕事を振られたら受けるけど、できる限り他人に仕事を振りたくない。全て自分自身で片付けてしまいたい。
おそらく、そういう感情が強ければ強いほど、何から何まで自分でやろうとして、結果的にマルチな才能だなんて言われるんじゃないかと思います。
特に岩田さんは「何をやらせてもすごい」というイメージとそれを裏付けるエピソードがたくさんありますが、「何もかも自分でやりたい」というエゴの裏返しでもあるんですよね。きっと。
それは前述の追悼記事で明かされた、決算説明会の原稿やスライドも社長が作っていたという事実でも裏付けられるのではないかと思います。
私自身はどうかと言えば……まだまだだなあ、と思います。
文章作成、作詞作曲、Web制作、動画編集、なんて、並べれば聞こえがいいけれど、1つ1つはそのへんにいくらでも転がっている大したことないスキルです。もっと頑張らなくてはならないな、と思います。
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今年はプライベートや仕事の面でもいろいろあったのですが、
それに比例してか、ブログもたくさん更新した1年でした。
ということで個人的に今年のブログで好きな記事を10個上げます。タイトル見ても思い出せないと思いますが。私だって半分くらいはタイトルだけでは思い出せない。
レビュー記事とかは面白さの方向性が違うので除いてます。ミリオン2ndとか流川祭りの感想は割と近いですけどね。
やみやみ (04/30)
↑とある人と久々に会ってガチでメンタルがやられていた時期の記事。
自虐風でもなく (06/22)
↑バイトによって改めて考えさせられた、高校時代のこと。
もやもや (07/24)
↑私が、自分の考えを伝えることをずっと意識していたきっかけのこと。
かけがえのない (08/10)
↑必要なもの、必要でないもののことと、カナダ留学の意味について。
一人 (09/28)
↑一人でいたいと思うことと、他人といたいと思うこと。
こだわりと呪い (10/06)
↑今の自分がどうやって形成されているのか。
tune & choose (10/23)
↑自分がどういう道を選択して、どういう友人を選択するのか。
ライブであること、アマチュアであること (10/25)
↑私がどうしてライブと学生団体が嫌いかという話。今年書いた記事の中でも渾身の出来だと思ってます。友人の間で一瞬だけバズった。
他人以上、友人未満 (11/17)
↑他人との付き合い方、関わり方。どうやって他人が友人になるのか。
『デモナータ』と『ハリポタ』と『禁書目録』、ファンタジーにおける「日常」の終わり (11/28)
↑日常が壊されて戻れなくなる作品と、日常を壊されずに非日常に入る作品。
自分で言うのも気持ち悪いですけど、個人的には「こだわりと呪い」の記事は割と好きです。
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ところで、上の岩田社長の記事のもとになった、ドワンゴ(当時)川上会長との対談記事の中に、こんな話が出てきます。
任天堂・岩田氏をゲストに送る「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」最終回――経営とは「コトとヒト」の両方について考える「最適化ゲーム」 - 4Gamer.net
引用は3ページ目より。少し長いです。すみません。
岩田氏:
ただ,気を付けなくちゃいけないこともあって。簡単に言うと,「自己評価と他己評価の違いに気を付けた方がいい」って話なんですけれど。
4Gamer:
というと?
岩田氏:
要するに,「自分の好きなことと嫌いなこと――もっと言えば,自分がやりたいこととやりたくないこと――を,自分が得意なことと得意じゃないこととイコールだ」と思い込んでる人が多いです。本当は,それってかなりズレてるのに。
川上氏:
ああ,ズレてますよね。
岩田氏:
好きじゃないけど得意なこともありますし,好きだけど,実はあんまり得意じゃないよっていうことも結構あって。だから,仕事というのは「得意なこと」をやった方がいいんです。好きだけど得意じゃないことに溺れると,仕事っておかしくなることが多いんです。
4Gamer:
好きだけど得意じゃないこと,ですか。でも,自分でそれを見分けるにはどうすればいいんだろう。
岩田氏:
自分の労力の割に周りの人がすごくありがたがってくれたり,喜んでくれたりすることってあるじゃないですか。要するにね,「それがその人の得意な仕事なんだ」って話で。逆に,自分的にはすごい努力して,達成感もたっぷりあるのに,周りからは「はあ?」みたいに思われることもあって。それはね,本人が好きだったとしても,実は不得意なことかもしれないんですよ。
4Gamer:
なるほど。
岩田氏:
この話はですね,私は毎年,会社説明会で学生さんにお話しているんです。よく「自分の強みを見つけろ!」みたいな話を学校で言われると思うんですけど,普通は,学生時代に「何が自分の強みなのか」なんて,なかなか簡単には分かんないわけじゃないですか。
川上氏:
そうですよね。
岩田氏:
だから,「“労力の割に周りが認めてくれること”が,きっとあなたに向いてること。それが“自分の強み”を見つける分かりやすい方法だよ!」って,いつも学生さんに喋ってるんですね。「さっさと得意なことが分かった方が,人生はいいぞ!」って話なんですが(笑)
この、「好きなことと得意なことは違う」という話。
これを読んだのは昨年末なので、当時の私は全くピンと来ていなかったのですが。
つい最近、ハッと気づかされたことがあって、
つい先日、バイト先の社長から「ディレクションに興味があるって言ってたけど、ちょっとやってみる?」みたいな、半分仕事の依頼、半分お誘い、というお電話を頂きまして。
その時に、「僕としては、おそらく君はディレクターよりも実務作業、プログラマーとかの方が向いてると思うんだけどね」という風に言われたのです。
で、そういえば、ここ1年、動画編集やWebサイト制作のお仕事をたくさんしたのですが、
私本人としてはそれをそこまで苦だと思ったことがないのですね。
単に寝られない、とか、時間がかかる、とかはあったのですが、辛い、とも思わなければ、難しいことをしている、とも思わなかった。
でも、「君はとても優秀だ!」という風にバイト先の人たちからは言われて、実際にそれで今でも仕事を振ってくれている。
これはまさに、岩田社長の言っていた、「労力の割に周りが認めてくれること」そのものではないかと。
だから、自分は実作業の道に進んだ方がいいのかもしれないなあ、ということを最近考えています。
実際、今までニコニコなどでやってきたことを考えても、
私自身は「無から有を生み出す」、クリエイティブなことよりも、元々あるアイデアをアレンジして、発展させる方が得意だったはずなのです。
だから私は、クリエイターそのものよりも、その補佐であったり、アドバイザー的な役割を担うか、もしくはクリエイターのやりたいことを助けるか、とにかく誰かのサポートをする方が、実は向いているんじゃないか、と気づかされました。
それ自体が、実はこの1年の最も大きな収穫だったのではないか……と思っています。
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今年1年で起きたことを振り返ると、バイトも3月から継続的にあり、修羅場は7月で終わり、また留学も8月で終わって、
9月以降は何もなかった……ような気がします。
前半の密度に後半がついていけなかったというか……。
ただ、これは、9月以降が無駄だったわけでは決してなくて、
9月からの4ヶ月は、この1年のそれまでの8ヶ月で、私の身の回りで起きた様々なことと、それによって起きた私の内面・外面それぞれの変化と、それによって表に出された私の性質と、
そういった雑多な情報を自分の中で整理して、決着をつけるために必要な時間だったように思います。
そうやって行き着いた答えの1つが、先程の自分の得意なことであったり、自分の目指す人物像であったりするわけで。
その発見を、特に9月以降、何人かの大切な友人と濃い会話をすることによってかなり助けられたし、
同時に、その過程をこのブログに綴る作業が、その整理を大きく助けてくれた。
それらのことに感謝しつつ、
2016年は、今年1年で手に入れた数多くの知見と、様々な可能性を以て、
それを進めていけたら良いな、と考えています。
来年はどんなことが待っているかはわかりませんが、
お仕事はまた新しい案件が来年も入ってくることが、向こう4ヶ月くらいは確定しているし、
大学でも様々な授業を通じてまた新たな人、新たな世界との出会いがあるはずだし、
今年1年で、増えたり、その関係性が変わったりした友人たちからも、また新たな刺激を得られるはずだし、
何より、このブログを続けていくことで、自分の考えはより深まるだろうし、深めなくてはならないはずです。
2015年は個人的には激動ではありましたが、ゴールしたものは1つもなくて、まだまだ続いていく道の途中でしかありません。
その小休止、線路ではなく駅の部分として、9~12月という考えを整理する時間が与えられたことはとても良かったと思っています。
それを受けてまた新たな1年が始まりますが、
それは部分的にもう始まっているので、年末だから全て終わり、年明けからは全てリスタート、なんてことはないのです。
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そういうわけでこのブログも何事もなく続いていきます。
来年の目標は来年改めてまとめます。今年のこともきっと来年に、また何度も振り返らざるを得ないだろうという気もしています。
が、今年は今年として、終わりたいと思います。
……もう23:58ですが。
良いお年を。