ミリマスのCD投票に思う、”志保の在り方を肯定する”ということ
このブログは特にテーマが決まっているものではなく、私の興味のあること・最近あったことを適当に書き殴っているだけなのですけど、
それでも読者層を意識すると何となく書きやすい話・書きにくい話というのはあって、
中でもアイマスの話は、「わかる人しか楽しめない」話になってしまいそうで、触れることがあまり多くありませんでした。
しかし、そうはいってもここ2年は毎日ログインしてるし、定期的にイベント入賞してたりする、それなりに熱量はある趣味で、だからこそ語りたいこともたくさんある。
そんな中、ミリオンライブのとあるキャンペーンをきっかけに志保さん周りが若干話題なので、
今回はあえて文脈の共有とかは諦めて、重度の拗らせ系志保Pとしてちょっと思うことを吐き出してみたいと思います。アイマスPじゃない方ごめんなさい。
※一応「志保の好きなところを語る」つもりですが、性質上どうしても私個人の過去の話とかが入ってくるので、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
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まず、私自身のアイマスPとしてのバックグラウンドを語ると、
ミリマス以外のアイマスタイトルをプレイしたことがありませんし、アニマスは放送当時見ていたけど別に誰が好きとかもなければ、取り立てて好きなアニメでもありませんでした。当時は輪るピングドラムに熱狂してました。
その数年後、周りの友人から映画アイマスに誘われ、そこでゲスト出演していた北沢志保さんに惹かれ、そのあとミリマスにも誘われ、そして現在に至ります。
で、まず1つはっきりさせておきたいのは、「私は『自分がアイドルの”プロデューサー”だ』という感覚を持ったことがない」ということです。
(アイマスファンの総称としてのプロデューサーではなく、文字通りのプロデュースをする人、という意味で)
アニマスで最初に入ったので、特にASの13人については「彼女たちは赤羽根Pの担当アイドルであって、それより後から来た私なんかにプロデュースする資格はない」と思っているし、
シアター組の37人についても、ミリオンライブというソーシャルゲームの構造上、デッキを強くして、イベントに勝って……という、プロデュースとは程遠いことをしているので、ゲームとしてアイドルを育てている感覚はあまり持っていません。
何より、私は、志保を含めて、765プロのアイドルたちがどういう方向に進むかについて一切何も関わっていないわけで、
アイドルをプロデュースしているのは、バンナムのスタッフの皆さん、もしくは、現実のライブを制作しているバンダイナムコライブクリエイティブの人たちだと思っています。
だから、私が志保に対してどういう形の思い入れを持っているかといえば、「自己投影」「感情移入」「共感」という言葉で括れるようなもの。
北沢志保というキャラクターが大好きですが、それはプロデュースの対象という目線ではなくて、あくまでゲーム・アニメの登場人物として、強く共感し、応援したいと思えるからです。
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志保のどこに自分が共感できるか、というのを具体的に上げると、
「自分が正しいと思ったことを貫き、そのために周りに合わせたり、自分を曲げて妥協したりせず、目上の相手にでも喰らいついていける芯の強さ」。
空気が読めない、協調性がない、面倒くさい奴、そんな風に思われる方もいるかもしれませんが、私は、そこにこそ志保の良さがあると思っています。さらに言えば、それは、アイドルとして、765プロの一員としての良さではなく、1人の人間としての良さです。
それが顕著に表れたのが劇場版アイドルマスター。
このブログの過去記事に、2年前に劇場版アイマスを見に行った時の感想が残っていました。
なぜか「僕の初恋を君に捧ぐ」の感想と抱き合わせたせいで記事タイトルがアレですが。
読むのが面倒な方のために、記事の内容を簡単にまとめると、
あの映画で志保のいうことは全く間違ってないし、むしろ春香の取った行動の方が非常識だったのに、ライブ自体は成功しちゃったがために、志保が間違っていて春香が正しい、という収まり方になったことが納得いかない。
これ自体は、今の私が思っていることとほとんど変わりません。というか、自分でも今日読み直してみて、2年前の時点でここまで書いていることにびっくりしました。
ミリマスを通してアイマスというコンテンツとも2年付き合い、その間にPSL編なんかもあって、だんだんとわかったことがあって、
志保の自己を貫く方向性は、そもそもアイドルマスターという作品の方向性と全くマッチしない。
つまり、あえて棘のある言い方をすれば、
アイドルマスターは、最終的に全てのキャラが「765プロ最高!アイマス最高!みんな仲間!」でまとめなければならない物語であり、
志保は、アイマスという枠組みの中では、「自分を曲げられるようになる、周りに合わせることができるようになる」という方向に進むしかない。
これが私はどうしても許せないのです。
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志保に対して「感情移入」「共感」と書いたように、私自身にもそういう、自己を曲げられない、妥協できない、という部分が少なからずあって、
例えば、高校で、ゴリゴリの体育教師だった怖い学年主任に1時間怒鳴られながらも一切非を認めなかったり、大学受験の時に志望校1校しか受けなかったり、Facebook上で意識高い系の知り合いのエッセイにわざわざ反論を書いて投稿したり、とにかくそんなことばっかりしていて、
まぁそんなのと一緒にされたら志保は嫌がるかもしれないけど、とにかくそういう
「楽な方、エネルギーを使わない方に流れることなく、自分の意思を貫くためにわざわざ大変な道を選ぼうとする自我・こだわりの強さ」を、私自身が、持っているというより持ちたいと思っていて、
だからこそ、志保にはそれを捨ててほしくない。
もちろん、自分を曲げる必要のないところで誰かと仲良くすることはいいことだと思うし、無駄に意地を張る必要もないし、かなしほのような仲の良い相手ができることは全然いいのだけど、
だからといって、周りに過度に合わせていった結果、ぬるま湯に慣れきってしまうようなアイドルになってほしくない、という思いがあって、
同時に、そういう態度こそが正解だ、そうなることが成長だという社会一般の常識に屈してほしくない。
こういう、集団に尽くすようになる成長の仕方が是とされることが、非常に日本人っぽいなと感じていて、実際にそれが成長だと考えている人も多いと思うけれど、
私は、たとえそれが未熟な子どもの意見だと思われたとしても、
そうなりたくない、そうなることだけが成長ではない、と信じているし、
そうなることだけが成長ではないのだと志保にも証明してもらいたい。
だから、もしかしたら多くの志保Pは、「志保がもっと周りに馴染めるように成長する過程を見守りたい、応援したい」と思っているのかもしれませんが、
私は、その逆で、「周りに馴染まない志保を応援したい」。
さらに言えば、劇場版の志保を『あなたは間違っていないから、このままでいいよ』と肯定したいのです。
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そして、話は現在行われているボイスドラマのキャスト投票に移るわけですけど、
とりあえずキャスト投票の大まかな流れは別の方が書いてくださっていたのでリンクを貼ります。
「ミリオンライブ!」の投票が政治的側面を見せ始めている件
http://ch.nicovideo.jp/roastpork193/blomaga/ar1011285
簡単に言うと「特定キャラに投票する選挙ではなく、キャラ×役名の組み合わせに投票するので、票が割れると死票が出やすい。そのためコンベンションセンターで意思統一を図っている」という話で、
その中でも志保に関しては、あんまりピッタリ当てはまる役柄がなかったことから、票がなかなかまとまらず、コンベンションセンターでも意見集約ができず、最終的にとある有名Pがニコ生を行い、そこで決まった投票先にまとめ上げようとしました。そこからコンベンションセンターではもう一波乱ありつつも、現在は表面上そっちの方向で進んでいるっぽいです。
それがうまくいくかどうかはまだわかりませんが、私は絶対にうまくいってほしくないと思っています。是非のり子かうみみに取っていただきたいです。
もちろん、志保Pとして、志保に何としてでも役を与えたい、仕事を取ってきてあげたい、という考えをするのはわからなくもないですが、
私は、上に書いたように、そもそも自分をプロデューサーだと思っていないし、
志保をプロデュースしたい、ビジネス的にサポートしたいのではなく、志保の考え方・生き方を応援し、肯定し、共有したいのであって、
もし志保が今の志保Pの立場だったら、「役を取るという結果だけを目指して、有名Pが作った流れに思考停止で乗る」というのはあり得ないと思うからです。
もしも、そんな器用なことができる子であれば、劇場版だってPSLだって、起こった問題に対して、リーダー任せにして知らんぷりをすることもできたし、わざわざ春香に噛みつくにしても、可奈にも踊れるようにダンスを簡単にするとか、自分の意見を通すために他の先輩に相談するとか、いろいろな選択肢があったはずです。
でも、志保は常にベストな結果を目指しているし、そこに向けて迂回したりしない。常に真っ向から問題に取り組み、「0か100か」で物事を捉え、「10でも0よりマシ」なんて答えは出さない。春香がリーダーである以上は最短距離で春香に相対する。
だから、志保P、というより、志保と同じ方を向いていたい私は、結果ではなくプロセスにも拘るし、「死票を出すよりは集団圧力に屈した方がマシ」なんて結論にはならない。
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上に書いた、「志保の性格はアイマスの方向性と真逆であるということ」には、もう1つ意味があって、
「志保が強く関わるストーリーは、必ず志保の在り方が否定されるストーリーであった」ということ。
アイマスという作品、ミリオンライブという作品の中で、志保はどうしてもストーリーの舞台装置、輪を乱す存在。「雨降って地固まるための雨」として扱われてしまいます。
それは、「こだわりを貫こうとした志保のやり方は間違っていて、春香/静香のやり方がやっぱり正しかった」という、おとぎ話の意地悪なおじいさんみたいな扱いになってしまう。
もし、アイマス・ミリオンがそういうテーマを持った作品であったとしても、私は納得いかないし、だから劇場版もPSLクレブルも好きではないのですが、
ここで言いたいのは、このキャスト投票がもしこれから、
「いろいろあったけど、最終的に代表者の意見に合わせて志保Pみんなで1つにまとまって『用心棒』の役を取れた、やっぱり絆って大事!仲間って素晴らしい!」という決着を見せるとしたら、
それはまさしく北沢志保的な在り方を否定するストーリーになってしまうのではないか、ということです。
「志保みたいなやり方じゃなくて、集団に迎合することが正解だったよ」という結論とともに仕事を取ってくることは、本当に良いことなのか。
私は絶対にそうは思いません。
せめて、この投票くらいは、「それぞれが自己を貫き通すスタンスが肯定されるエンディング」を迎えてもいいのではないか。
そうなることを志保が望んでいなかったとしても、志保的な在り方を肯定し、応援したい私は、
たとえ死票になろうが多数派が流れようが、私は用心棒には入れません。それが私なりの志保に対する向き合い方だと考えています。
安易なやり方で取ってきた仕事を志保は嫌がらないと思うけれど、安易なやり方で仕事をとってくることを志保は嫌がるはずで、私は前者より後者に近い立場だから。
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……ひと段落したところで読み直してみて、相当熱に浮かされた文章になっている気もするのですが、
こういう機会でもなければここまで気持ち悪く志保の話をすることはできないので、一気に書き上げてみました。
……ま、あと、単純に04以降にもっといい役が来るかもしれないので残しておきたい、っていう気持ちもあります。いくらなんでも15/37だけ出してシリーズ終了、ってのは想像しにくいですし。
シンプルにメイドとかでもいいけど、なんか教師モノの学園ドラマとか来て生徒会長とかでも……いやなんかそんなカードあった気もするけど。
ていうか志保さん中学生だから絶対学校行ってるんだよね。全然想像つかないけど学校での姿が普通に見たい。頻繁に仕事で学校休むのに成績だけは良くて教師から嫌われててほしい。
あと、ボイスドラマはごしゅPさまのインパクト強すぎたけど、個人的にはイメージが貧困すぎるギャル演技も好きだったので、そっち系の演技も見てみたいです。設定思いつかないけど……。
……収拾つかないのでこのあたりにしておきますが。
まあ何が言いたいかといえば、志保さんは大好きで、ただ普通のPとは違った好きの形ですよ、という話でした。
あ、ちなみに今回の投票の中では転校生推しです。