アニメ・ゲームのこと access_time2018.02.14 20:22 update

ミリシタメインコミュ第15話の志保と茜の素晴らしさについて

 『アイドルマスター ミリオンライブ シアターデイズ!』。

 いろいろあって視聴が遅れていた、志保がセンターとなるメインコミュ第15話『飾らない言葉 飾れない心』を観たのですが、

 これが本当に素晴らしかったので、今更感が半端ないながらも書き残しておきたいです。

 

Contents

これまでのあらすじ

 まず私の立場を整理しておくと、私はゴリゴリに志保に感情移入しているタイプの志保推し(1)狭義の「プロデューサー」ではないなので、志保が傷つけられたり悔しい思いをさせられたりするのを見たくなく、

 「未熟な志保が間違いを認めて謝った!成長!めでたい!喜べ!!」という着地を押し付けてくる劇マスもクレシェンドブルーも大嫌いでした。志保は好きだけど志保が出てくるストーリーは基本的に面白くない。

 ここから発展して、「未熟な志保Pが一致団結しようとしてる!成長!めでたい!従え!!」という着地を押し付けようとした『THE@TER ACTIVITY』でのコンベンションセンターの流れにブチギレて、持ってる票を転校生志保と用心棒のり子に全部入れた、

 という経緯があって約2年前に書いたのが『ミリマスのCD投票に思う、”志保の在り方を肯定する”ということ』という記事でした。

 (※この解釈に対する異論は2年前に死ぬほど寄せられたので追伸記事でも読んでください

Image

志保を肯定したい、の話のお礼とか補足とか

 先日投稿した記事に対して、予想以上の反響がありまして。  ミリマスのCD投票に思う、"志保の在... 続きを読む

access_time2016-04-29

 

 そういうわけで、劇マス・クレブル(グリマス)から一貫して、公式の志保周りのストーリー構成には毎回ムカついていたのですが、今回は本当に文句が全くない。

 ミリマス・ミリシタの志保絡みのストーリーでガッカリしなかったのは初めてかもしれない、というくらいに、志保の扱いが完璧でした。

 

ストーリーの内容

 内容自体はシンプルなので、あらすじを読むまでもないし、

 メインコミュを読むか丸上げ動画で観る方が良いと思いますが、

 簡単にまとめると

 1 志保がセンターに選ばれる
 2 可奈と茜が一緒にレッスンするように誘うも、個人で集中からと断る
 3 伊織とやよいが2人でレッスンして切磋琢磨する姿を見て考えを改める
 4 可奈と茜と一緒にレッスン
 5 ライブ終了後、しれっと可奈呼びに変えるデレりん

 という流れです。

 

志保が傷つかない成長の形

 グリマス版クレシェンドブルーのストーリーに代表されるように、

 志保の成長が描かれるメインストーリーは従来、志保がメンバーと揉める⇒最終的に志保が自分の非を認める⇒それを優しく受け入れる仲間たち⇒ハッピーエンド、という流れが主流でした。

 でも、本来、志保のような性格であれば、自分が間違っていることに気づいた時点でもう既に自分を責めまくっているはず。

 そこでさらに、他のメンバーに謝らせたり、パフォーマンスと全然関係ないダジャレを言わせたり、志保が正しかったことまで曲げさせたり、

 それらの懲罰的な追加攻撃が必ずしも要求されるステップであるとは思えなくて、それをさせるようなプロデューサーであってほしくないし。

 もちろん社会でスムーズに生きていくためには、自分の非を認めて謝る、何なら自分が悪くなくても謝るくらいのことが簡単にできるべきで、

 そうなることが志保にとっての成長であるという見方も可能でしょうが、

 それを安易にできないことに由来する生き辛さこそが志保を志保たらしめていて、

 そこにこそ、現実社会をクソだと未だに思っている人間が感情移入し応援したくなる北沢志保のアイデンティティがあるわけです。

 

 その点、今回のメインコミュは、志保に対して何かを強制することなく、うまく誘導する形で考えを変えさせていった。

 ミリシタメインコミュのノルマである何らかの心境の変化を起こしつつ、

 志保が傷つく姿、志保が悔しい思いをする姿をできるだけ見たくない私のようなタイプも不満を持たない完璧なストーリー。

 こんなにもきめ細やかなプロデュースができるプロデューサーはアニマス時空にもグリマス時空にも存在しなかった。

 ミリシタ版のクレシェンドブルーでも、志保イジメ的な構図を緩和させる改変はありましたが、そもそものベースが志保と静香の対立なのでどうにもならず。

 今回のメインコミュでようやく志保が救済されたように感じました。

 

茜ちゃんの大活躍

 今回のメインコミュで何よりも素晴らしかったのは、メインキャラに茜ちゃんを起用したことでしょう。

 間違いなく今回のMVP。

 

 例えば志保って他人に対してちょっと強いことを正論として放ったりするけど、中学生ですから当然それが間違っていることも往々にしてあって、

 あるんですけど自我が強いので、「いやそれは間違ってるでしょ」っていう正論を返されたときの応答が用意されていないんですよ。

 「間違ってました」っていうのはいいとして、そこから先が続かないじゃないですか。そういうキャラなので。

 だから、間違っていたとしても一旦合ってることにして進めるか、もしくは、「間違ってました」の後の会話でギャグ雰囲気に戻すところまで振った側が回収しないといけない

 

 今回のメインコミュで言えば、志保が一緒に練習することの大切さに気付いた後、茜と可奈が乱入してくる場面。

 「さっきは間違っていました」と言わずにいるのも腫れ物扱いで不自然だし、言ったら言ったでどう返すのが正解なの?となる。

 そこで「だから言ったでしょ?」的なことを言われたら普通にムカつくし。志保が。

 例えばあそこで練習に混ざろうとする中に最上静香がいたりすると、空気がピリついたままになる可能性が高い。

茜:
も~。だから、茜ちゃんは最初から言ってたのに~。
Pちゃんに言われるまで気づかないなんて、しほりん遅いよ~。

志保:
気づかないって……何にですか?

茜:
一緒にレッスンする大切さだよ! 茜ちゃんと一緒にレッスンできるなんてついてるねって言ったでしょ?

志保:
あれって、そういう意味だったんですか。
……わかりづらいですよ。

 この会話は、志保の間違いに触れながら志保をツッコミ側に戻す役割を担っているわけです。

 最終的に「志保が一番の常識人」というところに落ち着けないとグループ内のバランスがおかしくなる。そこの調整を茜ちゃんはやってのけたわけで、さすがとしか言いようがない。

 

志保・可奈・茜という理想の組み合わせ

 志保のようにプライドの高い子との人間関係を円滑に進めるためには、

 その子にマウント取らせてあげることが必要で、かつマウント取らせてやってる上から感が出てもダメ。

 なので、可奈のようなナチュラルおバカか、茜ちゃんのように全部わかった上でわからないフリができる頭の良い子か、どちらかになります。

 他作品の例を出すなら、『けいおん!』のあずにゃんに対する律っちゃん、『宇宙よりも遠い場所』の報瀬に対する日向、『TryAngle Harmony』の雨宮天に対する夏川椎菜など、

 「一見常識人」に対して「実は一番の常識人」キャラが絶対に必要なのです。

 そういった意味で、志保・茜・可奈という組み合わせは、志保が絡んでも会話が重くならないほぼ唯一のメンバーだと思いました。

 別にマジメな会話とか求めていないのでこの組み合わせが最高です。今後もこのメンバーでの会話が見たい。

 しずしほとか推してるPは何もわかってないから帰れ!TBでも余計なことしやがって!!

 

まとめ

 「志保はそういうぬるま湯のような人間関係じゃなくて社会の不条理を経験して成長することが必要」とかは全然思いません。そんな現実でも散々見せられているつまらないものを見たくてミリシタやっているわけではないし、

 そもそも志保が成長したらそれは志保じゃないし、

 それよりもミリオンライブには志保のような性格を受け入れる多様性があってほしいし、

 っていうか千鶴さんとかまつり姫とかはキャラのタブーに絶対触れられないのに何で志保だけがキャラの根幹揺るがすカサブタを毎回毎回剥がされなきゃいけないんだよ、っていう思いもありますし。

 

 2年前に、「志保の在り方を肯定したい」ということを熱く書きましたが、今回のコミュは初めて全編通して志保を肯定するストーリーを描いてくれたように思うし、それが非常に嬉しかったです。

 ミリシタでは今後もこういう志保の姿を見ていたいし、余計な衝突とか描かなくていいので、

 なのでもがみんとは共演NGでもいいんじゃないかと思ったりします。

 いや、しずしほ好きは怒るかもしれませんが、

 逆にここから突然コミュで不自然なほど一切絡まなくなって、3年くらい経ったところでイベントやったら、いいとも最終回のダウンタウンととんねるずの共演みたいな盛り上がりが発生しそうで良くないですか?

 

 もちろん現実世界では志保のような性格に対してそんなに理解のある優しい人たちばかりではないし、

 劇マスやクレブルのような展開がドラマ的に間違っているとも言い難いけれど、

 志保に感情移入して追っている身としては、志保がストレスを受けることは私にとってもストレスなので、単純にストレスフルな展開を観たくないという思いが強く、

 その点で今回のメインコミュは余計な不快感なく読むことができて非常にハッピーでした。良かったです。

References

References
^1狭義の「プロデューサー」ではない

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