
2018年個人的ベストソング25
今年もこの季節ですが、今年は去年ほど暇ではないし、そもそもそんなに好きな曲がなかったので25曲に減らしました。あと、ランキングもカウントダウンで説明に戻しました。
正直そこまでして続けるべきものなのかという疑問もあるのですが、とはいえ2010年から続けていて今年で9年目ともなれば辞めるわけにもいかないわけなので続けます。
ちなみに2018年じゃなくて泣く泣く切ったのは、
クマリデパート『ピアノ』
うさぎのみみっく『シンメトリック』
Fullfull☆Pocket『東京少女』
など。
ところでYouTubeリンクですけど、今回もうほぼ全曲YouTubeにあってキリがないのでトップ以外は埋め込み省略してリンクだけにします。
25位~21位
25. おやすみポラリスさよならパラレルワールド / でんぱ組.inc
でんぱ組。人数の増減もありつつも、電波曲の第一人者なのは変わらず。お洒落なピアノといい、「でんぱ組=ピコピコ」というイメージを外してきたのが
あとカップリングの『ギラメタスでんぱスターズ!』も良かったです。ヒャダインが「ポケモンとテレビについて語る人」としての仕事がメインになって久しいものの、やっぱり良い意味でくだらない歌詞を書かせたら最強だなあと思いました。ニコニコに新曲とか上げないのでしょうか。
24. ワンルームシュガーライフ / ナナヲアカリ / ハッピーシュガーライフ
ナナヲアカリさん×ナユタン星人。曲も声もビジュアルもキャラ付けもあざとい。オールナイトニッポンでパワープッシュされてたこともあって気に入りました。
ただ、この人のYouTuberやってみた動画とか観てると、これがオタク界隈で人気ならやっぱりVTuberは一過性のニッチなブームで終わるんじゃないかと思わずにはいられないのですが。
アニメ声優が10年かけてただのアイドルになったように、最終的にVTuberやりつつコスプレで顔出しもできる人が総取りしていくような未来が……。
米津さん。紅白おめでとうございます。
米津サウンドは2016年あたりまでは確かに毎年最高を更新していたと思うのですが、
個人的に米津さんの魅力の1つであった「wowaka&ハチが完成させたボカロっぽさを損なわずにJ-POPに持ち込む」という路線は『LOSER』で完成されてしまった感じがあって、
今年に関しては、明確にポップス度を高めた『Lemon』のような曲は良いものの、そうでない曲が劣化YANKEEになってしまった感じがあってなかなかに辛いです。さすがに今後米津さんが私の中で更新されることはないんじゃないかなと。
このTEENAGE RIOTも正直LOSERやNeon Signと比較するとパンチに欠けるような……。
それはサウンド的な問題というより、社会性を手に入れることで狂った成分が減ってしまったのかもしれません。『Flamingo』と『ホラ吹き猫野郎』あたりを比較すると。
ついに復活したカゲプロ。と言いつつ、去年の失想ワアドはそこまで刺さらなかったのですが。
『アヤノの幸福理論』のフレーズの引用、に入る直前のAメロ終わりのピアノの「ッデッデッデッデッ」みたいなフレーズが凄く好きです。
明るい。ポルカの新境地。
ポルカのクール系では『テレキャスター・ストライプ』を超える曲は未だに出てないと思ってますが、別ベクトルでそれを更新したとは言えるのではないでしょうか。
東京03というキャストも嫌味がなくて絶妙。
でもブラスバンド導入してみたり、バンドサウンドから離れていくあたり、ひょっとしてセカオワフォロワー? 良い悪いではなくて驚いています。
芸人を起用する感じも、どうしてもファンキーモンキーベイビーズが脳裏に浮かぶ。
20位~16位
20. ヒューマノイド / ずっと真夜中でいいのに。 / 正しい偽りからの起床
あざとい。セルフプロデュースがどうにも完璧すぎる。
この声が出せてこの曲が作れたらボカロ系の客層を全部持って行けてしまう。来年アニソンEDタイアップとか取れそう。
ずとまよはPlay Musicでアルバムも全部聴きましたがこれが一番好きです。『雲丹と栗』の歌詞の意味のわからなさも好きですが。
19. New Stranger / sora tob sakana
オサカナ。
アニソンタイアップ取れてしまったけど、そう簡単には売れなかった。
オサカナとかブクガとか、このレベルで神曲連発してしっかりタイアップも取れて、それでも売れない。
まあこれらの曲が大衆に売れたらそっちの方がおかしいんで、米津さんみたいにある程度割り切って捨てるか、貫き通すかの問題になってしまう……。
18. High5 / lyrical school / WORLD’S END
初公開ライブ行きました。リリスクの曲は本当にライブ楽しい。ノれる。
「インとロー 陰と陽 金・土曜あたりのシンドローム」あたりから歌詞の完成度がダジャレをちゃんと超えてる。
リリスクも今年は良い曲たくさんあったけど、去年のベストソング記事で「来年はGIRL’S QUESTとNOWが上位確定です」って書いたのにまさか未だに音源化されないとは思わなかった。はよ。
17. 花ざかりWeekend✿ / 4Luxury / アイドルマスター ミリオンライブ!シアターデイズ
泡沫サタデーナイト!
16. クランベリーとパンケーキ / 米津玄師
米津さんのシングルまでは全部は追えてないのですが、試聴で惹かれて珍しく購入しました。
曲調がどんなに変わっても歌詞というか語感の圧倒的な心地良さが未だに衰えていない、そこはwowakaさんも同じなのですが。
15位~11位
15. ぼくらのネットワーク / DAOKO×中田ヤスタカ / 私的旅行
『ドラガリアロスト』はマイページでこの曲に出会えただけで遊んだ価値があったなと思います。2週間で辞めましたが。
14. Hey! Adamski! / lyrical school / WORLD’S END
リリスク。キラーチューン。冒頭のサビのメロディーラインの時点で勝っている……。
13. スパッと!スパイ&スパイス / ツキカゲ / RELEASE THE SPYCE
ヒゲドライバーさんの曲、ここまで徹底的に「お前らこういうの好きやろ?」みたいなところをくすぐられると拒否反応が出てそんなに高い順位に置けないところがある。私が捻くれているだけなのですが。
神曲だって思う前に「神曲!」って騒ぐオタクの顔が浮かぶ曲は好きになれない。
「ひとよひとよにひとみごろ」とかあのへんの語呂合わせを持ってくるところも苦手。苦手なんですが好きです。悔しい。
出会ってから3日間はずっとこの曲だけ永遠に聴いていて飽きなかったし、サビのメロディーラインとかもう文句の付けようがない。
アニメの方は……観てみようかと一瞬思いましたが『結城友奈は勇者である』の人が脚本だと聞いて観るのを止めました。
ゆゆゆ、途中から「ここまで観たから続きは気になるけど絶対バッドエンドだから観たくない……」みたいな気持ちで苦痛と戦いながら観たトラウマが残っている。
バルーンさん。本人歌唱でもやっぱり良い曲。
ハチさんトーマさん的なこの妖しい世界観の作風って、やっぱり長続きしないイメージがあるので、あと1~2年追いかけられたら御の字だなあという感じで見ています。
11. スリピス / 本田華子(CV:木野日菜)、オリヴィア(CV:長江里加)、野村香純(CV:小原好美) / あそびあそばせ
ニコメド案件。Bメロが最高だし、特にFullで聴いた時の2番のBメロのストリングスの狂い方が好きすぎる……。
歌詞も中毒性がある。
「それぞれの失くした願い 取り替えて文化祭」「1,2,3、はどうしてゼロでは割れないの?」「2限目回した手紙 恋バナは分刻み」とか、
こういう意味が全く通っていなかったり、関係ないように見える文章と文章を繋げて成立している歌詞、まさしくセンスだなあと思う。
私だったらこの10倍は言葉を尽くして勘違いを許さない。
アニメも1話だけ観ましたが、話の雰囲気といい、上手くもないし下手でもない新人声優特有の演技といい、『人生相談アニメーション 人生』を感じました。名作。
あれで豊田萌絵と諏訪彩花が混ざって、Pyxisの片方がミリマスに参加してないことに気づくのに1年かかった思い出。
10位~6位
パスピエは安定してずっと最高。去年のメンバー脱退でむしろ自由度を増したような。『This Game』っぽさもあって気持ち良いスピード感。
『フィーバー』『S.S.』あたりと比べても遜色ない楽曲が未だにハイペースに投下され続けている奇跡。
9. 秒で終わる夏 take0.0 / lyrical school
リリスクの夏曲に外れなし。ハッピーで溢れている。
リリスク新体制もそろそろ2年。ライブずっと楽しいけれど、そろそろ前体制のトラウマによって思い出させた「今このライブを観られているだけで幸せ」という感覚も薄れつつあって、このまま続けるのは難しいというか、来年のうちに誰か卒業したりということはあると思うんですよね……そういう限られた時間を消費させてもらう世界である以上は。
最近メンバーがよく口にする「このメンバーでもっと売れたい」という言葉も、何らかのタイムリミットと裏返しでもあり。売れてほしい……。
8. Hello!My World!! / fhána / World Atlas
厳密には去年だけど今年アルバム出たからセーフ理論。
fhanaのシンプルに良いとしか形容できない曲のクオリティの高さは「星屑のインターリュード」からずっと変わってないんですけど、
この曲に関してはそれとは別に、
「Magic navigation Miracle creation」「Tiny revolution a little evolution」のtowanaさんの発音が絶妙すぎて癖になるので好きすぎます。
「リロ レボルーション」「ミラコクリエーション」ってカタカナでルビ振られてるとしか思えないのが、カタカナ英語でもないしネイティブっぽくもなくてなんか新鮮です。
類似ケースにRoseliaの『Red fraction』があります。あっちも定期的に聴きたくなる。
7. DANCE WITH YOU / lyrical school / WORLD’S END
リリスクの紛れもない神曲。「心変わりの相手はhimeに決めなよ」という直球キラーフレーズもさることながら、
2番の「本棚の隅 開いたこともない未読な夜にプリンスはきっと来る」からhinakoとyuuの「踊りたいの」の掛け合いが最高。
6. わちゃ・もちゃ・ぺったん行進曲 / ハロー、ハッピーワールド! / バンドリ!ガールズバンドパーティー
ガルパもPyxisもコンテンツとしてはずっと好きですけど、オリジナル曲は自分の好みから外れていて全然刺さらないまま来ていたのですが、
なぜかガルパでPyxis曲が出たらドハマリしてしまった。不思議。
織田あすかの作詞センスと、エモすぎる編曲。みっく×もえしの声質の相性もやっぱり凄いなと……。こういう
Pyxisには昔のプチミレくらい作家性押し出した楽曲歌ってほしいとずっと思ってるんですがまあ難しい。
アイドル声優なんてどんな曲歌っても売れるんだからプログレ11/4拍子とか歌えばいいじゃんってもう5年くらい唱えてる気がする。
5位~1位
5. 影の電車 / Maison book girl / yume
ブクガ。『ボーイミーツガール』も好きですが、絞ることにしました。
好きな曲に限ってなかなかMVが上がらない。
今までのブクガになかった早いテンポ。サクライケンタさん、魅力を損なうことなくずっと新しい面を見せ続けていて恐ろしい。けどここから売れるためにはもっとガッツリ大衆に寄せるしかないだろうしもうこれ以上変化しなくていいよ……みたいな気分にもなります。
ブクガの唯一無二の音楽性、音作り、安易にノることを許さない複雑なリズムはそのままに、珍しい4拍子の曲。細かく刻まれるピアノでずっと聴いていられる。
4. 君のせい / the peggies / 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
青ブタ、一応ちゃんと毎週観てます。原作勢としてはやっぱりカットされた部分、というよりも、原作にあった「間」が全部ぶち切られていてガッカリしてしまうのですが、アニメ初見勢にはあのくらいでちょうど良いのだろうなと。原作も読んでほしいー。
the peggiesに出会えたことがこのアニメ一番の収穫かもしれないです、個人的には。
Play MusicやYouTubeで過去曲も漁ったりしてますが、これぞガールズバンドという感じの王道ロックで歌詞も曲もまさに聴きたいものど真ん中。
ストレートに好きです。
the peggies(ザ・ペギーズ)北澤ゆうほのほんわか可愛い画像まとめ – NAVER まとめ
3. ポラリス / ヒトリエ
ヒトリエ。アンノウンマザーグースから1年経って、どんなものが出るかと思ったら、確かに進化も感じるし程よいwowaka節とヒトリエ節の融合で、しっかりアニメタイアップも取って、進化を見せた。
とはいえ、この『ポラリス』も、個人的には『ハグレノカラー』『アンノウン・マザーグース』ほどには刺さらなかったので、とりあえず来年さすがに出ると思われるアルバムに期待したい。というか、2018年の1年で額縁除いて2曲しか出してないのなかなかヤバくないですか……。
特に、ボカロカバーという切り札をわざわざ切ってまで入れるのが『日常と地球の額縁』って、どうなのでしょう……というのもあるし。
そもそも米津さんのアイネクライネレベルで激推されしない限りは売れる気がしないけれど、ヒトリエがバンドとしてどこのレベルを目指しているのかというのはとても気になります。
2. 狭い物語 / Maison book girl / yume
ブクガ。1位でも全然良いと思うのだけど、去年もブクガ1位だったので何となく2位に。
変拍子、変拍子、変拍子! やっぱりブクガの真骨頂はこちら。耳障りを悪くするため、ウケ狙いで変拍子に走ってるのではなく、メロディーや歌詞に沿って良い音楽を追求した結果こうなったとしか思えない、違和感の全くない音楽。
メンバーの歌唱力・表現力も上がっていて、今まで「サクライケンタ楽曲のアウトプットの場を作るアイコン」という立ち位置からちゃんと世界観に必要なピースに
1. 消えない / 赤い公園
1位。
1位~4位は僅差なのですが、その中でどれにしようかと思ったら、受けた衝撃の大きさ、バックグラウンドを考慮して、これになるのかなと……。
赤い公園に新メンバーとして加入した石野理子さん。お披露目となったライブでの、前体制曲を歌う姿は、正直、期待と不安が半々でしたが、
この新体制初披露となる楽曲によって完全にその不安を払拭したように思いました。
「ここは桃源郷 またはティル・ナ・ノーグ」「沈むタイタン号 燃える人形町」という何から着想したのかもわからないキラーフレーズを織り込みながらも、バンドの現在と未来のことを完璧に表現しているし、
元アイドルという利点を完全に活かしたバキバキに踊るMVも、今後のパフォーマンスの進化にワクワクせずにはいられない。
頭から離れないメロディーといい、津野米咲さんの奇才さを改めて思い知らされました。来年はきっとシングルやアルバムのような形でもっとたくさんの曲も聴けるはず。楽しみです。
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なんだか結果的にガールズバンド大好きマンみたいになりました。fhana、パスピエ、ポルカもそれに近いし、やっぱり女性ボーカルの方が好きです。
2016年にリリスクにハマってから続いていた個人的なアイドルソングブーム、掘れば掘るだけ面白い音楽に出会えるような感覚がようやく落ち着いて、
とはいえボカロやアニソンももちろん面白い音楽なんてほとんどなくなっています。
というよりも、そういう昔の自分が好きだった音楽の焼き直しを聴くならそもそも好きだった昔の音楽を聴きます、っていう話なんですよね。
何の捻りも進化もないwowakaハチフォロワーのEveまふまふがトップ取ってるボカロ界はいよいよ砂漠でしょう……。kemuナブナバルーンまではちゃんと何かしらのプラスアルファがあったのに。
もちろん10年前の曲を今の中高生は聴こうともしないだろうし、10年前と同じものの焼き直しにも価値があるのでしょうけど、ポケモンにハマった世代は妖怪ウォッチ見向きもしないように。
そんなことは置いといて、自分の人生において「新しい音楽」の占める割合がそもそも下がって来たなと思います。
今は音楽よりもテレビやラジオに興味が向いているのもあるし、
もうヒトリエと米津さんとリリスクとブクガの新曲回してれば生きていけると去年は思ってたし、赤い公園とthe peggiesとyunomiがさらに加わったとして、もういよいよそのローテーションと過去曲だけで何の問題もない年齢に、そう遠くないうちになる。永遠に思い出に浸って生きていけるような。今の10個上、20個上がサザンとかミスチルとかの新曲を今も聴いているような状態になるのが、良いのか悪いのか、
そういう風になりたくないなと前は思っていましたが、そうやって新曲を無理に追った結果、ニコニコで劣化wowaka曲がアンマザの再生数を一瞬で抜いていくような無力感を味わうのであれば、どちらでもいいかと思うし、
そもそもこんな記事を読んでいる人が誰もいないのだから私の趣味がどうかなんてどうでもいいなと思いつつ、
来年12月になったら、昨年末のランキング作りに全然気が乗らなかったことなんて忘れて、
きっとまたこのランキングをやっているのではないでしょうか。10年目ですしね。
お付き合い頂いた方がいるならありがとうございました。