映画・音楽・小説の感想 access_time2019.01.23 01:00 update

ヒトリエ『HITORI-ESCAPE 2019ー超非日常下北沢七日間篇ー』(1/22・初ワンマン再現セトリ)

 1/22。ヒトリエワンマンライブ『HITORI-ESCAPEー超非日常下北沢七日間篇ー』初日に行ってきました。


Contents

セットリスト

 今日のライブのセトリは6年前にネタバレしてるから無罪ですね?

  1. SisterJudy

  2. モンタージュガール

  3. るらるら

  4. らんらんと泣いて

  5. アレとコレと、女の子

  6. 積み木の人形

  7. Inaikara

  8. プリズムキューブ

  9. ラインアート

  10. サブリミナル・ワンステップ

  11. ワールズエンド・ダンスホール

  12. ハネルマワル

  13. アンハッピーリフレイン

  14. 泡色の街

    (アンコール)

  15. カラノワレモノ

  16. ローリンガール

 ライブ中、泡色のところで「次で最後の曲です」とか、あとゆーまおさんが間違えてイントロの音源をちょっと流しちゃって「次の曲バレちゃうじゃん~」みたいな下りがあったのだけど、

 そもそも今日のセトリに関しては事前に全バレしてるっていうことに誰かツッコんでほしかったなとちょっと思いました。ライブのアンコールはもちろん毎回ファンとバンドの共犯関係ではあるのだけど、今回に関してはそういうことでもないんじゃないかと。


レポ

 セトリ全バレしてるとは書きましたが、あえて事前に調べたりはしなかったので、どういう順番で来るかはあんまり覚えていませんでした。ローリンガールで終わることくらいは何となく覚えてましたが。

 そんなライブは『SisterJudy』『モンタージュガール』という最強コンボでスタート。SisterJudyの中盤であの観客の手がコマ切れに見えるフラッシュがなかったのは残念でしたね。その演出が入ったのは下北沢ERAじゃなくて11月の

 『ラインアート』『積み木の人形』が入ってることは正直忘れてたので、ああ、初期は確かにラインアートも定番セトリに入ってたなあ、と懐かしい気持ちに。hitori-escape 11.4あたりからだんだんと消えていったような。

 中盤の『プリズムキューブ』、確か初期ヒトリエではキー変えていたと思うんですけど、IKIの頃のワンマンで復活した時にアレンジがボカロ寄りになって、今回も当然そちらの最新アレンジでした。やっぱり良い……。

 ここで一旦MC。シノダさんの「6年前のワンマンでは人の押し合いが凄すぎたけど、皆さんも大人になりましたね」という言葉にうんうん頷くばかり。そう、ヒトリエのライブといえば激しいモッシュというイメージがずっとあって、特に下北沢ERAでのhitori-escapeは、観客の頭上に雲ができてライブハウスが揺れるほどの発汗量と運動量だった記憶がありました。

 6年前のライブにいた中では自分はおそらく最年少くらいの方だったと思いますが、その自分ですら23歳で就職してるわけで、まあみんな大人になった。メンバー側も。

 ただモッシュないまま終わるのもちょっと残念だな……と思っていましたが、それは杞憂でした。後半戦、『ラインアート』に続いて始まった『サブリミナル・ワンステップ』からのダンス曲3連打。

 ここに向けてエネルギーを残していたと思われるひとりっ子たち(ヒトリエファンの呼び方、昔ごく一部の界隈であった記憶がありますがまだ生きてるのでしょうか?)。『サブリミナル・ワンステップ』が終わったところでwowakaさんが「とりあえずみんな一歩下がろうか」と呼びかける。が、当然メインはその次の曲、『ワールズエンド・ダンスホール』。

 曲中ずっとジャンプし続ける、前奏でコールを入れられる、ワンツーで一緒に叫べる、まさにライブ映えの極地。

 ちょうど一昨年、hitori-escapeの2days2日目について書いた感想そのまま。

 ヒトリエのライブ版ワールズエンド・ダンスホールは何度経験しても最高で、

 「部屋の隅っこ、最小単位で踊れる曲」というテーマで作られた曲で会場の全員がリアルタイムに踊っていることの感慨深さ、

 そして、7年前に世界の隅っこでニコニコ動画を観てコメント打ってたオタク共(私含む)が前奏のリフに合わせて「フッフー!」とかイキってコールを入れている時間と空間の歪み、

 それらが凄くポジティブな意味で、自分が生きててもいいんだって言ってもらえるような感覚があって。ワールズエンドダンスホールみたいな曲が大好きな裏のひねくれた住人でもライブを素直に楽しんでいいんだっていう。

 そして、7年前のニコニコの思い出と、ちょうど4年前にhitori-escape 11.4に行った前後、つまりライブ初体験でヒトリエにどっぷり浸かっていた頃の思い出が、どちらも詰まっていて、中学生の頃の幸せと高校生の頃の幸せのシンボルなので、

 そういうことをすべてひっくるめて、我を忘れて踊れる濃密な4分間の楽しさは他のあらゆる快楽を超えていると思います。

最近の音楽の話題(BOOTLEG、HITORI-ESCAPE2日目)

 そこからの『ハネルマワル』。これライブで聴いたの一体何年ぶりになるのだろう……?

 近年は『踊るマネキン、唄う阿呆』や『トーキーダンス』に押し出されてしまった曲ですけど、実はこれがシンプルで一番ノりやすくて楽しいと思う。今後定番に返り咲いてほしい。


 アンコールでは長めのMC。オリジナルドリンクに関するトークは普通に面白かったし、次のアルバムの話もたっぷり。

 Idol Junkfoodがシノダ作曲というので一瞬「ついにこの日が来たか……」と思ってしまいましたが、よく聞くとシノダさんが構成を作った後でwowakaさんがメロディーと歌詞を乗せる、という作りだったようで、それなら何とか……むしろそっちの方がwowakaらしさが出る可能性にも期待したいです。

 欲を言えばMCでボカロ時代からの流れにも触れてほしかったなあというところも。メジャーデビュー5周年はその通りだけど今年は『グレーゾーンにて。』の10周年控えてますよ……と。

 アンコールの『カラノワレモノ』『ローリンガール』はもちろん言うまでもなく最高でした。今でも一昨年のhitori-escapeでカラノワレモノやらなかった理由がわからない。


感想

  •  エモい……という言葉に尽きる。それ以外の語彙を消し飛ばしてしまうほどのエモの塊。

 おそらく6年前に来ていた人がほとんどなのではないかと思いますが、だからこそ時間の流れ、変わったものと変わらないものを痛烈に感じて泣きそうになりました。

 とにかく思春期以降の自分の人生はwowaka/ヒトリエとともにあるわけで、

 もう下北沢の駅からちょっと入ったところにある住宅街に潜むライブハウスの雰囲気だけで、6年前、高校生の頃のビクビクしながら行った下北沢GARAGEのツーマン『その少女、おひとりさま』、その次の下北沢ERAの『hitori-escape』などの思い出が甦ってくるし、

 ライブの途中のサブリミナルワンステップを聴いては、予備校サボって行った『hitori-escape 11.4 非日常渋谷篇』のことを思い出し、そこでメジャーデビューが発表された頃のことなんかを思い出して、自分がヒトリエについて一番熱かったのはその頃かもしれないなあなんて考えたり。


 そして何よりも『ワールズエンド・ダンスホール』。

 8年半前からずっと変わらず自分の人生で一番の曲で、6年前からずっと変わらず、イントロのドラムから全細胞が沸騰して踊り狂える曲。

 自分のライブの記憶も常にこの曲とともにあるし、この曲で飛び跳ねるためにヒトリエライブに行っているので、

 とにかくワールズエンドダンスホールが絶対来るという安心感があるだけでライブの楽しみやすさが全然違うなと思いました。

 2014年頃からのヒトリエのライブ、行くたびに「次ワールズか?次ワールズか?」みたいなのを待って結局ボカロ曲ゼロで終わるみたいな状態が2年くらい続くことに嫌気差して行かなくなったみたいな感じなので。


 ちょうど3日前に観た米津玄師『脊椎がオパールになる頃』が徹底して近年の曲しかなかったのとはコンセプト的にも真逆。だからこそ余計に嬉しい。

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 ヒトリエが、こういう形でボカロ時代や初期の楽曲たちをずっと演奏し続けてくれること、それ自体がもっと感謝すべきことなのだろうなと、あの米津さんのライブを観た後だと痛感しました。

 ヒトリエも米津さんもたぶん自分が一生聴き続ける音楽だろうと思うんですけど、そんなことを無邪気に思えるのはファンの側だけで、アーティストにとってはもちろんずっと苦悩があっただろうし、ヒトリエだって現状の規模を維持するだけでも多大な苦労があるだろうし、今後もいろいろあると思う、

 wowakaさんは今日のMCで「5年後も、10年、20年後も音楽続けていこうと思う」と言っていましたが、それは意思表示であって実際にそうなるとは限らないし、活動休止するバンドもたくさんあるわけで、

 だからこそ自分は、もっとヒトリエを応援しなきゃいけないなとも思いました。

 無責任に批判記事とかで石を投げるのではなくて。もちろんそういう愚痴も素直な感情として吐き出したくなるけれど、ライブにはちゃんと行こう、とか、行ける時に行っておかないと。


 そして同時に、米津さんとwowakaさんというのは、自分より一世代上の、そして自分にとっての憧れの存在であることに疑いはないのですけど、

 wowakaさんや米津さんがボカロ曲を上げ始めた年齢よりも今の自分はとっくに上にいるわけで、自分ももっと頑張らなきゃなあという刺激も受けました。

 あれだけの人数の期待を背負ってそれに応え続けて10年いるというのは、凄まじいことだなと改めて……。そういう存在にデビュー前から出会えてずっと応援し続けられていることにも幸せを噛みしめつつ、そんな人たちのことを無責任に評価するだけのつまらない三流音楽ライターになりたいわけではないので、自分も自分の人生についてちゃんと次の景色を見に行くために走らなければならないなと思いました。


 ところでこの話も定期的に書きますけど、wowakaさんと米津さんを一生応援し続けていくのと同じように、

 10年前、新宿ロフトプラスワンにwowakaさん・ハチさんなどのボカロPが大集合していた「酒処風船屋」という伝説のイベントに立ち会えて『アンハッピーリフレイン』と『diorama』にサインしてもらったことも一生自慢し続けたいです。

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