フェアプロとQuizKnockが面白い
タイトル考えるのが面倒になったので直球で。
最近YouTubeに少しだけハマっています。
公式MVとかラジオの文字起こしとかは前からよく観てるので別として、
いわゆるYouTuberのチャンネルに登録してほぼ毎日観るということが今までなかったのですが、最近初めて2つほどチャンネル登録しました。
よく、というかほぼ毎日観ているのが『フェアリープロジェクト』と『QuizKnock』。
なので今日はこの2つの良さを語ります。
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『フェアリープロジェクト』はデュエルマスターズの対戦動画を上げてるチャンネルです。
https://www.youtube.com/channel/UCh9DG8vn-kRQIDHJEhJmYSQ
夏頃に何となくちょっとデュエマやりたいなーとなった時期があって、その参考にいくつか観てるうちにすっかりハマってしまいました。
もうこの3ヶ月くらい毎日欠かさず観てますね。デュエマ自体は友達がいないので全くやってないんですがw
フェアプロの良さはまず何と言っても適度にランダム性のある非電源ゲームの動画映え。
デュエルマスターズというゲームが単純に見てて楽しい。
もちろんスマブラとかのゲーム実況もいいけど、やっぱり「リアルで運が絡むゲーム」というのは大事なんですよ。
私も高校生の頃は、週3くらいのペースで同じ友人と同じデッキ同士で延々デュエマやってる時期とかありましたけど、ほんとそれでも楽しいんですよ。同じデッキであってもどちらかが100%勝つみたいなことがなくて、毎回結果変わるし、それでいてちょっとずつ調整して新しいカードを入れる余地もあるし。
そんな動画を毎日上げてくれるのでやっぱり楽しいです。
他のチャンネルだと開封動画とかドッキリ企画とかやってるところもあるみたいですけど、フェアプロは毎日対戦動画だけを上げてくれるので本当に観やすい。
しかも毎月新商品が出るので、これは一度軌道に乗ると本当に無限にコンテンツを供給できる無敵のシステム。大変だと思いますけど頑張ってほしいです。
デュエマ動画上げてるチャンネルはいくつかある(DM-YouTuberというジャンルがあるらしい)のですが、その中だとフェアプロが一番楽しく観れました。
フェアプロは何よりもフェアリーさんの声が高いことが最大の強みだと思っていて、これだけで本当に話が入ってきやすい。
滑舌は決して良くはないし、いわゆる「オタク特有の早口」で聞き取りにくいところもありますが、それでも不快感なく聞けるのは声質が全て。こう言ってしまうと身も蓋もないですが声質で大体決まっちゃいますよね。
一方のZweilanceさんも、爽やかで聞き取りやすい声質と喋り方をしているので凄くバランスが取れてる。
アルコ&ピースとかオードリーとか三四郎とか、ラジオで売れてるコンビ芸人はみんな声が聞き分けやすい。そのメソッドに則ってるから当然強い。
さらに言うと今の時代、「淫夢語録に頼らずに喋れる20代前半のオタク」ってだけでめちゃくちゃ貴重なんですよね。本当に。
他のDM-YouTuberは全員「草」とか意識してなくても反射的に言っちゃう。あれを文字で見る分にはまだマシなんですけど、耳に入ってくると本当にキツい。もっと言うと、あのネタを面白いと思っている人と同じくらい生理的に受け付けない人もいるんですよっていうことを認識すらしてないのがさらにキツい。
フェアプロに慣れてしまうと他の対戦動画はなかなか観れないですね。。。
そもそもデュエマが好きじゃないと全然楽しめないのでかなりニッチですが、昔デュエマやってたなあくらいの人が観ると案外楽しいかもしれません。
あと、同世代ならではのオタクネタが出てくるのがやっぱり嬉しいです。正直ここ最近のアニメは観ていないのでCatch the momentとか五等分の花嫁とかの頻出ネタは全然わかってないんですけど笑、昔のアニメの話題とかが唐突に出るとテンション上がります。
あと、ZweiLanceさんの動画編集の凝り方もそうですが、前職エンジニアでそれを辞めてYouTuberに専念というのも生き方としてカッコいいなあと思います。どちらが良いとかではなく、普通の人は選べても選ばないだろうなあという決断をここぞというときにできるかどうかで人生は決まっていくのだろうなと。
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QuizKnockの方は有名ですよね。
https://www.youtube.com/channel/UCQ_MqAw18jFTlBB-f8BP7dw
こちらは毎日動画を楽しみにしているというよりも、とりあえずオススメに出てきた動画を観ています。
知識欲みたいな部分以上に、単純にクイズのアイデアが無限に出てきて凄すぎる。
このあたりがすごいなあって思います。
あと、クイズの発想自体もそうなのですが、やっぱり頭が良いなあということを端々で感じ取れるのが、編集のセンスが良い。
マーケティング的視点というか、視聴者が観たいシーンに欲しいテロップを付けて快適なテンポで出すということをちゃんとやってる。もちろん大手YouTuberはだいたいそうだと思うんですけど。
その上で、あえて嫌な言い方をすればちゃんと良い大学に行ってる方々なので、politically correctnessとかそういうものを踏み抜かないという絶対的な信頼がある。これは本当に大きい。人を不快にさせる笑いの取り方がないというのは、今の時代に合ってるなあと思うし、乃木坂メンバーともコラボするというのはそういうことなのだろうなと。
もう1個言うと、「朝までそれ正解(リンカーン)」や「ほぼ100円ショップ(はねトび)」、「クイズ!ヘキサゴン」など往年のバラエティ企画のパロディが結構頻繁にあって、
そういう意味でも正しくテレビへのリスペクトがあって信頼できるなあと思います。
あとこれは一番の推しポイントなんですが、主に企画を担当するふくらPという方がいて、
基本的には顔出しせず声だけの出題なのですが、たまに回答者席に座っていることがありまして、
まさに上に貼った動画がそうなのですが、
何が言いたいかわかるでしょうか。
喋り方、というか笑い方がめちゃくちゃwowakaさんに似てるんですよ。あと何なら顔もどことなく。
言葉の選び方の誠実さとか雰囲気が似ていて、東大の理系にはこういうタイプが多いのかなと思ったらふくらPは東工大だそうです。
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ゲーム実況とかYouTuberとか全然ハマらない人生を送ってきたのですが、何だかんだハマる気持ちはわかってきました。
「人を傷つけない、いじり/いじられの関係でできていない笑い」というものを突き詰めていくと、「同年代の人たちが身内だけで話している、信頼関係をベースとした空間」に帰結するしかなくて。
言い換えれば、いじめといじりの境界線の1つは「上下関係が固定されているかどうか」になるのかなと。
だから、サッカー部のキャプテンが噛んだ時に周りの人から笑われるのは「いじられ」だけど、帰宅部の陰キャがミスした時にサッカー部の人たちが笑いながら「ドンマイドンマイw」とか言うのは「イジメ」になるし、
春日が噛んだ時に若林がツッコむのは「いじり」だけどダウンタウンとかがツッコむのは「イジメ」の領域になってくると思うんですよね。極端な話ですが。
そういう目線で見ていくと、最終的に残っていくのはラジオとYouTuberになるなあと思っていて、
QuizKnockもフェアプロもそこが信頼できるんですよね。やっぱりカジサックのYouTubeは「上下関係に根差した一方的な笑い」であって、全然新しくないことの焼き直しをしているだけ。まあ、それが若い視聴者に受けているのであればそれが一番の絶望なのですが。そういう古い笑いの取り方をしていてフェアプロより人気のDM-YouTuberもいますしね……。
どちらも頑張ってほしいなと思っています。特にフェアプロさんは割と本気で毎日の生きがいになってるんで、急に毎日更新が途絶えたらめっちゃショック受けそうですw
あと、こういう毎日更新でリテンションしていくモデルが一般的になると本当にテレビやラジオ離れは加速していくでしょうね。
まして、演者や番組の事情ではなく局の編成の問題で休みとか、何なら特番に潰されて1ヶ月空くとか、本当に終わってる。
その意味でもYouTuberは強いですよね。『日向坂で会いましょう』や『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』はたとえ本人がやりたいと思っていても急に打ち切られるかもしれないけど、
QuizKnockが終わるとしたら「伊沢さんがやりたくなくなる」パターンしかない。だから安心して応援できる。
コンテンツ供給のハードルが下がっていく世界は、「コンテンツが大人の事情で続かなくなる」ということが当たり前ではなくなっていく世界なのかもしれません。