
Galaxy Watch Activeレビュー:性能も価格も完璧、スマートウォッチ入門にもおすすめ
1ヶ月ほど前にGalaxy Watch Activeを購入しました。Fitbit Versaからの乗り換えです。
スマートウォッチ(スマートバンド)を買うのはこれで5台目。Microsoft Band、Microsoft Band 2、Gear S2、Fitbit Versaと来て、Samsungに回帰しました。
購入して1ヶ月経ちましたが、基本的には大満足です。スマートウォッチに興味のある方、特にAndroidユーザーであればファーストチョイスにして良い出来だと思います。
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というわけで、今まで使っていたFitbit Versa、そして後継機種であるGalaxy Watch Active 2あたりを比較対象にしつつ、購入した理由、使ってみて気に入った点とそうでない点を書いていきます。
Contents
良い点
小さくてスタイリッシュな見た目
とにかく見た目がコンパクトで可愛い。サイズはFitbit Versaとほぼ同じですが、画面が丸いというだけでこんなにも与える印象が違うのかと驚かされました。
ボタンの押しやすさやバンドの繋ぎ目などの細部にも欠点がなく、低価格モデルですがApple Watchと比較しても妥協感は見られません。
スクリーンも、1.1インチという小さめの画面に対して360×360というスクリーンはとても高精細。かなり細かい文字でもくっきり見えます。
画面のデザインもいろいろなものから選ぶことができ、自分の好きな写真を設定することも可能です。
このデザインはちょっとごちゃっとしていますが、日付、心拍数、歩数、バッテリーと常に表示したいものが揃っているのが魅力。この情報を詰め込んでも文字が潰れないのは高解像度のおかげ。
通知が見やすい
個人的にはスマートウォッチの魅力の80%くらいは「いちいちスマホを開かなくても通知を確認できる」「マナーモードにしていたりカバンの中にスマホを入れっぱなしにしていても通知に必ず気づける」という部分に集約されると思っています。
最近は特に、テレワークで携帯を別の部屋に置いたまま仕事をする、みたいな機会も多く、そんな時に通知を絶対に見逃さずに済むというのは安心感があります。
Galaxy Watch Activeは、画面の解像度と性能が高いことでかなり長い文章を表示することができます。
スマートバンドやFitbitだと、単に通知の文字部分をそのまま送信するだけなので、途中で切れていたりすることも多いのですが、Galaxy Watchだとメールを最後まで表示することもできるし、そのままクイック返信も行えます。
また、特筆すべきはLINEとの連携で、Galaxy Watchではスタンプが送られてきた時にスタンプのプレビューを表示してくれます。
そんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、LINEが公式アプリを提供しているApple Watchはともかく、ほとんどのスマートウォッチは主に欧米向けに開発されているので、LINEとの連携を重視しておらず、
Wear OSやFitbitだとスタンプが送られてきた時に「○○がスタンプを送信しました」という文章しか通知されないのです。
この点だけでもLINEをよく使うAndroidユーザーがGalaxy Watchを選ぶ理由になるのではないでしょうか。
Tizen OSの安心感
Galaxy Watchシリーズは、Googleの開発するWear OSではなく、サムスンが中心となって開発しているTizenベースの独自OSを搭載しています。
AppleでもGoogleでもない独自OSを不安に思う方もいるかもしれませんが、このOS、とても出来が良いです。同価格帯のFitbitよりも遥かに使いやすく、そしてサクサク動きます。
そもそもFitbit Versaを使い始めた直後から、「(これまで使っていた)Gear S2の方がOSは良かったな……」と思っていました。
Versaにはバッテリー持ちという圧倒的な利点があったので後悔まではしていませんでしたが、
ホーム画面の情報量、ベゼルによる操作性、トレーニング自動検出、通知の見やすさ、OSの速度など、離れてみてTizen OSの使いやすさを感じていました。
1年半ぶりに使ってみてもその印象は変わっておらず、スマホアプリの設定しやすさやクイック返信などますます便利になっています。
また、Galaxyスマホを使っていると、(当たり前ですが)Samsung独自にカスタマイズされたAndroid UIとスマートウォッチのUIが非常に近いので、Galaxyユーザーであればすぐに慣れると思います。
OSの完成度というのは、スマートウォッチを使ったことがない人にはなかなか違いがイメージしづらいと思いますが、着けたら間違いなく毎日触ることになるデバイスだからこそ、細かい使い勝手の違いが日々のストレスに直結します。
Active 2と機能面はほぼ同じで安価
そもそもGalaxy Watch Activeが発売されたのは2019年3月(国内では7月)と、約1年前。しかも、半年後には後継機となるActive 2も発売されています。
約¥32,000のActive 2に対して、Active(初代)が約¥24,000と、およそ1万円の価格差があります。
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とはいえ、今Activeを買うのは、安物買いの銭失いなのでは……? という躊躇がかなりあったのですが、調べてみると、主な違いはセンサーの数、画面サイズ、新機能である回転ベゼルの有無のみ。
そもそも私はスマートウォッチのヘルスケア機能はオマケだと割り切っていて、着信や通知を簡単に確認できることをメインにしているので、新しい心拍センサーは別に気にしません。Activeの名は完全に捨てています。
そして、回転ベゼルは、調べてみると実はソフトアップデートで初代Activeにも搭載されていました。
「Galaxy Watch/Watch Active」に「Watch Active2」の機能やタッチベゼルを実装するアップデートがリリース | Wonder-X
全然ニュースになっていないし後追い対応なので誰も悪くないとはいえ、回転ベゼルの有無を初代からの改善点に書いているレビュー記事がたくさんあるのはどうなのだろうという気もしますが、ともかく、これを知ってしまうともはや違いは画面サイズのみ。
Active 1が1.1インチ、Active 2が1.2インチ(40mm)と1.4インチ(44mm)の2サイズ構成。
Active 1の方が一回り小さいのは、画面サイズを重視する方にとってはデメリットですが、家電量販店で試着してみたところ個人的には1.1インチでも小さすぎるとは感じませんでした。
小さい方が邪魔になりにくく、大きい方が画面が見やすい、というのは常にトレードオフですから、どちらでも良いと感じたなら安い方を選べばいいと結論づけて、初代Activeを買うことにしました。
リバースワイヤレス充電対応
Fitbit Versaからの乗り換えの決め手になったのが実はここ。
これまでに使っていたMicrosoft BandもGear S2もFitbit Versaも、専用の充電器がないと充電できなかったので、旅行に持っていくのが面倒という問題がありました。Versaは充電なしで4~5日持つのでちょっとした旅行には困りませんでしたが。
この点を解決してくれるのがリバースワイヤレス充電対応。対応するスマートフォンの背面に乗せて充電することができます。
昨年Galaxy S10を購入していたため、スマホを持っていけば充電器を別に持っていく必要がなくなりました。
毎日充電する習慣があれば、バッテリーは1日持てば十分なので、実質的に充電の問題は(私にとっては)解決したことになります。残念ながらGalaxy Watchを買ってから旅行に行く機会はまだありませんが。
悪い点
回転ベゼルはそこまで使いやすくない
これまでのGalaxy Watchシリーズやその前身であるGearシリーズに搭載されていた、物理的にベゼルを回して画面を切り替える機能は、非常に評価が高く、Apple Watchのデジタルクラウンより使いやすいと評するユーザーも多くいるほどでした。
Apple Watchを超えた? 新ギミックで攻める「Gear S2」ハンズオンレビュー | ギズモード・ジャパン
ただし、見映えとサイズ感の問題からどうしても万人受けはしづらく、Galaxy Watch Activeでは廃止され、その代わりに搭載されたのが画面の淵をなぞることで操作する回転ベゼルです。
……が、正直、他のスマートウォッチ同様、普通に画面をスワイプする操作の方がメインになってしまうかな、という印象。回転ベゼルも邪魔になるほどではないので便利ですが、Gear S2を使っていた時の「これがないスマートウォッチは考えられない」という域には達していないかな、という印象です。
これはActive 2よりも画面が小さいことも関係しているのかもしれませんし、そもそもGearも「カチカチ回すのが楽しい」という意味でよく使っていただけで実際そんなに必要不可欠な機能ではなかった気もしてきますが。
充電はそんなに持たない
ここは買う前から割り切っていたので仕方ないのですが、「そんなに持たない」です。
体感ですが、前日の夜に100%にして、着けたまま寝てそのまま1日使っていると、夜には20%くらいになっているかなあという感じ。
公式サイトには「1回の充電で45時間」と書いてあるので、もう少し設定によっては改善するのかなとも思いますが……ただこの手のガジェットのバッテリー持ちが公称通りだったことなんてまずないので、ある程度仕方ないかなとも。
スマートウォッチを5年ほど使ってみて思うのは、「どうせ毎日充電するから1日フルで持てばあとは同じ」ということです。
私の場合はお風呂に入っている間に充電するのが習慣化しているので、「3日に1回しか充電しなくて良い」と言われても「充電しない日はどこに置いておけば良いのか」ということになるので。
充電スピードが遅い
実はこれが最大の問題。上に書いたように、バッテリーが持たないことはデメリットとして捉えていないのですが、その状態からフル充電に戻るまで2時間かかるのです。
今まで自分が使っていたスマートウォッチのほとんどは、充電を始めてからお風呂でゆっくりして部屋に戻ったらほとんど充電が終わっていましたが、これだと、1時間充電しても60%までしか回復しないということになり、これのせいでストレスなく使うための実質的なバッテリー持ち時間がもっと短くなってしまいます。
付属の充電器より高速に充電できるものがあれば買うのですが、なかなか見つからず。1日のバッテリー消費をもう少し抑えられる運用を模索しています。
総括
良くない点もいくつか書いてきましたが、基本的にほとんど不満はありません。あらゆる部分の満足度が高く、すっかり愛着が湧いています。
バッテリー持ちに関して1~2日持てば十分、画面サイズが小さくても問題ない、と割り切れるのであれば、デザイン・操作性・軽快な動作と、あらゆる部分で完成度が高く、
ヘルスケアより生活を便利にしたいという目的で選ぶのであればまず間違いなく後悔しないスマートウォッチです。
当然ながら予算を増やせばApple Watch Series 5やGARMINのようなハイエンドモデルがありますし、
一昔前までは非常に評判の悪かったWear OSにも、低価格帯で優秀なモデルが増えています。
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ただ、私自身はWear OSのスマートウォッチを使ったことがないので想像になってしまいますが、スマートウォッチはスマートフォンほどハードウェアのスタンダードがまだ定まっていないこと、スマホ以上にバッテリー管理が重要視されることから、
OSとハードを一体で作っているAppleやSamsung、GARMINやFitbitの方が製品としての完成度は高いのではないかと思います。(あくまで大手メーカーに限った話で、Amazonで数千円で売られている有象無象のスマートウォッチよりはWear OSの方が絶対良いと思います、念のため)
昨年末にはFitbitがGoogleに買収されたので今後はまたいろいろ違う展開になっていきそうですが……。
そういった意味で、Galaxy Watch Activeは、スマートウォッチメーカーとして実績のあるSamsungが手掛けている最安価のスマートウォッチとして、「迷ったらこれで良い」と言いきれる存在ではないかと思います。
画面サイズを重視するならActive 2でも良いと思いますが、どちらを選んでも後悔しない完成度。おすすめです。
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