2020
2020年の振り返り記事です。
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買ってよかったもの、ゲーム、音楽はこれまでの記事で触れたので、それ以外のエンタメ系でこの1年で印象的なものを。
テレビではオードリーが相変わらず強かったです。第2の黄金期と言われるほどのメディアスターに。
『あちこちオードリー』は毎週毎週パンチラインの連発で特定の回を取り上げるのが逆に難しい。来年もただただ楽しみです。
『日向坂で会いましょう』はリモートや人数制限に苦しめられつつもアイドル番組の枠を拡張し続けていました。どの回も良かったけど個人的には「世界一受けたい授業」「新3期生紹介」「メンバーの父親アンケート」「第2回ぶりっ子女王決定戦」あたり。若林×小坂、若林×ひなのの絡みがあまりにも最高すぎる。
『しくじり先生 お笑い研究部』といい、オードリーがラジオ以外でその魅力を発揮する番組が増えてきて嬉しいですね。
『激レアさんを連れてきた。』の本編はほとんど観ていませんが、YouTubeに上がる若林×弘中アナのおまけトークは欠かさず観ています。来年の弘中アナのフォトエッセイも対談目当てに買っちゃうと思いますね。
あ、あと、『たりないふたり 春夏秋冬』も! 3ヶ月ごとにHuluに入ってますが、特に直近の秋の回はあまりにも人間としての本質が剥き出しにされていて厳しかったです。冬の回で全てを漫才が回収してくれることを祈るばかり。
『爆笑問題と霜降り明星のシンパイ賞!』も。ロケができなくなって芸人トークバラエティに振り切ったことで毎週追いたい番組に。霜降り×爆笑問題の距離感が絶妙。
『テレビ千鳥』もほぼ毎週観てます。リモート期に千鳥2人が人生ゲームやマリオカートを遊んでいるだけで成立していたのが凄い、けど年間で一番笑ったのはノブが歌う吉幾三『Dream』。本当に巻き戻して20回は観ました。
『アメトーーク』はTVer配信がないのでたまにですが、宮迫さんがいなくなったことでより観やすくなった。良し悪しというよりも、特定の誰かを蔑む笑いを拒否する世間の空気にたまたまマッチするようになった印象。
『水曜日のダウンタウン』はほとんど観なくなりましたが、ついにTVer配信が始まったので来年からは時々観ると思います。気になる回はちょくちょくあったんですよね、ザキヤマの共演NG説とか観たかった。
今年は本当に純度の高いお笑いバラエティが復権した年だったなあと改めて。『有吉の壁』を皮切りに『勇者ああああ』『テレビ千鳥』などが次々にゴールデン・プライムタイム進出したのはまさに時代だなあと。ある意味でテレビがマスを諦めて若い世代に振り切ったとも言えると思いますが。
ラジオは……昨年に聴く本数を整理したので継続していたのは『オードリーANN』『ハライチのターン!』『ヨブンのこと』。『霜降り明星ANN0』もせいやのスキャンダル後のクレイジー回を機に再開しました。
オードリー、ハライチ、霜降り、パッと思いつく回はそこまでありませんが、だからこそ毎週安定したクオリティで楽しみを提供し続けてくれたことには感謝しかありません。
ヨブンのことはテラスハウス後の回なんかもありつつ、最近の「飛んだ話発表会」「宇宙を感じた話」など、相変わらず単に面白いで終わらせない思考の深まりがあって最高です。
『佐久間宣行ANN0』はSPWしか聴いていませんが、バカリズム回はなかなか凄かったです。いろんな意味で人生を感じる。
アルピーDCGは聴けていませんが、新パーソナリティーに弓木奈於さんが入った『沈黙の金曜日』をほぼ毎週聴いてます。中田花奈さんは芸人さんへのリスペクトが強すぎて良くも悪くも安定していたところ、弓木さんの適度な天然さと新4期生とは思えない謎の度胸でアルピーと対等にやり合っていて、今までと全く違うラジオになりました。弓木さんが全部にちゃんと返してくれることでリスナーも心なしかANN時代のノリを取り戻しつつあるし、ここからどんどん面白くなっていきそうです。
新しく始まったラジオとしては『ラランドの声溜めラジオ』。最近はラジオは聞かなくなりましたがYouTubeチャンネル『ララチューン』は観てます。本当に何気ないトークが面白すぎる。サーヤが順調に売れていく一方でニシダの良さがラジオとYouTubeでしか出てないのがもどかしいですが、今くらいが良いバランスなのかもしれません。
年間を通しては『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』が最高でした。外れ回を挟みつつも定期的に神回を生み出す瞬間風速。初めて番組にガチのセフレが登場した時の、全く新しいコンテンツが爆誕している……という興奮が凄かった。タダバカの存在によって自分の中で性的なものの許せるラインが下がったなと思います。去年まではセフレとかワンナイトラブとか一部の異常な人だけが関わる世界だと思ってたんですが、そうでもないのだろうなと、少し大人になりました。
4月以降で一気に芸人の進出が始まったYouTubeでは、
- 『QuizKnock』の「ですがの後を全然違うクイズにしても正解できるのか?」「クイズ王なら、画像クイズを画像なしでも解ける説」
- 『ララチューン』の「ニシダの絵描き歌」「ニシダの就職面接」
- 『しもふりチューブ』の「霜降りマネージャー桑子ちゃんの彼氏募集」「ROUND1スポッチャシリーズ」
- 『FUJIWARA超合キーン』の「ワニワニパニックで一発で噛まれなかったら4kgの重りをつけて縄跳びダンス」
- 『ジュニア小藪フットのYouTube』の「画面を『そこっ!?』で埋めつくせるかチャレンジ!!」
あたりが好きでした。
あ、あと、デュエプレにまあまあハマったこともあって最近はこむさんのYouTubeチャンネルの生配信を結構観てます。ゲーム実況者にハマる気持ち1ミリもわからなかったんですが、暇つぶしに垂れ流すには結構良いですね。
とはいえ配信系で行くとやっぱり今年のトップは『脱竹TV』こと『小川のせせらぎTV』改め『踏み台TV』。
観てない人には1ミリも魅力が伝わらないと思いますが、今の時代にインターネット上で普通に配信されているのにちゃんと秘密が守られ、視聴者との共犯関係が結べているという奇跡的なバランスの上に成り立つ空間、繰り広げられる危険なトークの数々。アーカイブ不可の場合も多かったので全部を観れたわけではもちろんありませんが、観れた回だけでも十分に面白かったし、それをフォローするオールナイト有料配信の濃度の高さは凄かったです。今年観たオンラインライブで一番面白かった。
あ、共犯関係と言えば若林さんのNote連載も忘れてはいけないですね。月1000円を払う価値が十分にある満足度。おすすめです。
こうしてみると何だかんだでいろいろ摂取した1年でした。時期によってはしんどくて観れなくなったコンテンツも当然ありましたが、総合的にはこれらによってかなり救われた1年だったと思います。本当に良かった。
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もうここまでで1つの記事で良いような気がしてきましたが、毎年やっている「この1年の10大ニュース」のコーナーを。
#1 ブログのFirestore移行(2月)
ブログリニューアルのお知らせ | Our Story’s Diary (oswdiary.net)
Nuxt.js&Firebase で WordPressブログをフルリニューアルしたまとめ | Our Story’s Diary (oswdiary.net)
もう今年の1~2月のことなんてほとんど思い出せませんが、そういえば今年でした。すっかりこの形にも慣れました。
URLを一切変えることなくホスティングサイトをFirebaseに移行し、WordPressサイトをベースにした約4000ページのサイトをJAMStack化した、というのは、おそらくWeb全体で見てもあんまり前例のないことをやっていて、技術的にかなりチャレンジングな取り組みだったりします。たぶんほとんど誰にも伝わらないと思いますが。
来年以降は……今のブログに対して不満がないのでそんなに変えることはないと思います。Vue 3で無理に書き換えたいということもないですしね。@nuxt/content
を使って完全にWordPressから縁を切るというのはちょっとだけ面白そうではありますが。
#2 緊急事態宣言(4~5月)
コロナ禍という意味では当然1年を通して社会の何もかもが変わってしまったのですが、正直6月以降はテレワークになった以外ではそこまで何かを縛られているという感じはなく。そもそもライブとか旅行とか積極的に行く方ではなかったので。
ただ4~5月は本当に無理でした。結構真剣に自殺を何度も考えたし本当にあと一歩のところ、何かのストッパーがもう少し緩んでたら全然踏切をくぐってたなという精神状況に行った日もありました。
ここ数年、何かに期待しても簡単に裏切られるし、誰かを信頼してもあっさり捨てられる、ということを何度も経験してきた自分はとにかく世界に対する期待値を下げ、ローコストで維持可能なものだけを楽しみにし、それ以上のことを期待しない、という方針で動いてきて、それによってようやく平穏を得られていました。
ところが、本当に最低限の、「1~2人しかいない友人と会える」「スタバに毎日通える」ということすら簡単に奪われてしまうと、もう本当に何のために生きているのかもわからないし、そういう状態でした。よく死ななかったと思うし、よく仕事続けられてたなとも思う。
ただ、その一番の苦しさは先が見えないというところだったので、例えば1月から同じようなことになったとしても、おそらくはもう少しどうにか生きていけるのではないかと思います。一人暮らしを始めたことでそのあたりのストレスを減らすこともできていますし。
#3 一人暮らしで精神が安定する(7月)
4~5月のそういう状態が続く中で、とにかく自分の精神負荷のキャパシティを完全に超えているなと思って、その中の何割が家族にまつわることでした。
いや、別に家族以外にも嫌なことはたくさんあったんですけど、どれを減らすのが一番早いか、どれを減らすことが単なる逃げではないポジティブな効果を持つか、と考えた時に、一人暮らしというのが一番現実的な選択肢かなと。
結果的にそれは全て上手くいきました。今はもう実家にいた時のことがあまり思い出せないほど。ストレスを減らすという意味で、家族に対して気を遣うことが物理的な時間の長さとして減ったのもそうだし、
あと家にテレビがない、ワイドショーが流れていないということがここまで幸福度を高めてくれるとは思いませんでした。恩恵としてはこっちの方が大きいかもしれない。
#4 自炊をそこそこする(7月)
広い意味では一人暮らしの一部ではあるのですが、分けた意図として、緊急避難としての精神安定とは別に、「より良く生きられるようになった」というポジティブな効果を得られたからです。
もちろん1週間の半分くらいは外食だったりテイクアウトもしているんですけど、思ったよりちゃんと料理してるなあと思います。
自炊以外にも、リングフィットアドベンチャーをそこそこ継続しているのも含めて、人間としての営みをそれなりにちゃんとできていること自体がある程度の自己肯定感にも繋がったし、自分は何もできていないという気持ちが多少軽減されました。
#5 給料がさらに上がる(3月)
#6 仕事の担当プロジェクトが変わる(7月)
#7 新しく入ってきた人とうまくいかない(7月)
仕事系の話はそんなに細かく書けないのですが、いろいろ込みで去年よりも頑張らないといけないなあと思わされることが増えました。
去年11月くらいから任されていた割と大きなPJから抜ける形になったのですが、立ち上げ時にプチ炎上していた……それこそ昨年の年末年始に出勤したりしてどうにか立て直したPJが落ち着いたタイミングで、別の炎上しているPJに放り込まれる形になったり。
ただ、当たり前なのですが仕事って楽しいことだけやるわけにもいかないし、経験を積んでいくことでその先に繋がっていくし、それに見合うだけの評価と給料を、少なくとも今はちゃんと頂けているので、そこはちゃんと返していきたいなという気持ちがあります。
会社もこの1年で急拡大を遂げて、人も2倍くらいに増えまして、その中には当然ながら性格合わないなあという人もいる。本当にこの人の言動の何もかもが生理的にムリだなあという人もいて、それは正直しんどいのですが、これも同様に、この世界にいる人間の中には好きな人もいれば嫌いな人もいるわけで、ジョインしたタイミングで関わる人がみんな優しかったというのはとても幸運なことでしたが、それだけで一生はやっていけないので、適切な距離感と付き合い方を探っています。9月10月はかなりそれで苦しめられましたが、ちょっとずつ正解に近づけているような気もします。
来年以降も今の仕事を続けていく上で、人間関係と仕事の進め方を自分自身でハンドリングできるようにするというのは凄く大切なことだし、自分に足りない部分でもあります。ずっと足りないままではいられないし、そろそろ本格的に新社会人のフリもできなくなってきたので、何とか進歩していきたいです。
#8 フェアリープロジェクト活動終了(9月)
ブログ的にちょっと触れそびれてしまっていたのですが。
フェアプロとQuizKnockが面白い | Our Story’s Diary
去年こんな記事を書く程度には推していたコンテンツが急に終わってしまいました。
チャンネル登録してからの約1年半、たぶんリアルに毎日欠かさず観てました。2月までは「オフィスから出る帰りのエレベーターで観るもの」で、3月からは「テレワークの終わり際に観るもの」として、完全に生活の一部。
999マナ払う動画は旅行先で観たなとか、LotusSPKは横浜駅で観たなとか、完全に風景と結びついてはっきり覚えている。
『日向坂で会いましょう』や『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』はたとえ本人がやりたいと思っていても急に打ち切られるかもしれないけど、
QuizKnockが終わるとしたら「伊沢さんがやりたくなくなる」パターンしかない。だから安心して応援できる。
コンテンツ供給のハードルが下がっていく世界は、「コンテンツが大人の事情で続かなくなる」ということが当たり前ではなくなっていく世界なのかもしれません。
まさかこんなにあっさり終わってしまうとは。個人でやっている以上仕方ないのですが……。
『けみくろ放送局』も毎日楽しんでいますが、やっぱり毎日少しだけ寂しいです。
#9 赤い公園・津野米咲さんの訃報(10月)
#10 『TERRACE HOUSE TOKYO』制作中止(6月)
赤い公園についてはベストソング記事で書いたので軽く。
個人的に今年一番ショックだったのがテラスハウスの終了で、もちろん起こってしまった出来事に対しては心を痛めるしかないのですが、
それとは別に、自分の好きなものは必ず世間から拒絶されてしまって、その良さが広く受け入れられることなんて一生ないのだなという絶望があります。テラスハウスの社会的な価値、いかに優れたコンテンツであったかについてはいくらでも言語化できたけれど、それが単なる人殺しコンテンツとして全て消費されてしまった。そして、真にその責任を負うべきであった人とプラットフォームは全て野放しのままで。
赤い公園についても、もちろん直接的な原因がこの1年の社会の動きにあったことは前提として、そういう絶望感、無力感を津野米咲さんに与えてしまった世界に対して、それが今後も変わることはないし悪くなる一方だということへの悔しさがあります。
あと、そういうことを抜きにして、自分がここ2年くらい、「趣味は何ですか?」という質問に対してテラスハウスと答えることであらゆるシチュエーションを切り抜けてきたので、そういうことも含めてますます生きにくくなったなあという感じがあります。
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今年はなんというか、薄く広く影響を与えた事柄が多かったなあと思います。個人的にも社会的にも。
コロナ禍については言うまでもなくですが、あらゆるイベントごとがなくなったこともあって、10個の出来事という切り口にするとあんまり何かが起きたりはしていないのだけど、
転職だったり人間関係だったり、全部が去年の延長にあったような。延長というのも違うかな、いろんなことが間違いなく変わった、大きく動いた1年ではあるのですが、変わったきっかけは今年ではないよな、と思ったり。
今年についての自己評価としては難しくて、いろいろと上手くいかなかったことはあるんですけど、ただ、1年を通して見ると、下半期は割と楽しかったんですよね。
楽しかったんですけど、一方で、それで良いのか、という悩みもあり。ずっと悩ましい一年でした。
というのは、今目の前にある問題が、自分にとって解決できないことなのか、それとも解決できるのに逃げていることなのか、という判断の仕方がわからないからです。
4~5月の自粛期間で精神的に完全に追い詰められてしまって、今の自分が抱えられるキャパシティを完全に超えてしまっているという判断をしましたが、それは本当に「できない」だったのか。「したくない」ではなかったのか。
自分にもっとキャパシティがあれば、わざわざお金を払って一人暮らしをする必要もなかったし、自分以外の家族が抱える様々な問題を全て放り出して一人だけ逃げ出すようなことをする必要はなかったかもしれない。
一方で、自分ができることの限界ギリギリで何とかやってこれた1年であったという気もするし、その中で、仕事も続けられてちゃんとプロジェクトで目に見える成果を出せたし、周りの人の精神的なケアもできる範囲でしていたし、そして一人暮らしで家事をそれなりにちゃんとこなすこともできた、それで十分ではないかとも。
そして、そういう求められたことに対して最低限のリアクションを返しながら、同時に自分が苦にならないように生きることができたので、下半期は楽しかったんですけど、ではそれだけでいいのか、本当はもっと頑張れたのではないか、頑張らなければいけなかったのではないか……。
そこの結論は簡単には出せないし、きっと来年も、できることとできないこと、やるべきこととやらなくていいこと、の境界を探りながらやっていくしかないんだろうなと思います。
それとは別に、今年がこれだけいろいろあった中で、それでもトータルで見た時に不幸な年になっていないというのはものすごく恵まれているなとは思っています。仕事でも、人間関係でも、性格的にも。それは特に自分の周りの人たちに感謝しなくてはならないし、そういう状態が来年以降も維持できるように頑張らなければならないなと思います。
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長くなったので来年の目標は来年また改めて書きます。
今年1年このブログを読んでくださった方、ありがとうございました。自分の中でのブログの立ち位置を見失ってもう3年くらい経っている気がしますが、もうしばらく続けます。よろしくお願いします。