ひとりごと access_time

抑止力としての

 先週までようやく雨が続いていたのが明けましたね。よかったです。クソ暑いですが雨よりは僅差でマシ。

 折り畳み傘を乾かすのが面倒で、濡れたままにしていたらめちゃくちゃカビが生えて、全部落とすのに1週間くらい毎日お風呂で洗い続けてました。実際に経験しないと学べない悪癖。

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 先週の土曜日に『不寛容論』に関する記事を書いたので、本当は火曜日あたりに記事を上げようと思っていたのですが、平日忙しくて結局2週間空いてしまいました。

森本あんり『不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学』──良心に反しないためのグレーゾーンの必要性

 先日、『不寛容論 - アメリカが生んだ「共存」の哲学 -』という本を読みました。 [amazon_link asins=... 続きを読む

access_time2021-08-22

 1万字。久々にこんなに長いまとまった文章を書きました。その割に全くいいねがついていないので悲しいです。

 ワクチンの副反応の休みとかで暇になるかもしれないなと思って買ってみたのですが、自分でも予想以上に刺さったというか、

 普通こういう本って少し読んで飽きて積んでしまうことが多かったのですが、これはあまりにも面白いというか興味深かったので最後まで読みたいという気持ちの方が勝って読み切れた。

 そのくらい刺さったからにはさすがにちゃんと自分の考えていることを言語化して残しておいた方が良いかなと思ったので、頑張って書き上げました。

 割と論理的に筋の通ったというか、珍しくワンテーマで自分の書きたいことを書ききれたのではと思っていて、その点では結構気に入っている記事です。自分の思ったこと・言いたいことを詰め込むとだいたい2つか3つくらいテーマが分散しがちなので。


 あー、ただ上手く触れられなかった話として、「愚行権」というワードを入れられなかったのが心残り。あれも自分的には初めて知った概念だったのですが、この概念ももっと広まって良いのになーと思いました。お酒とかタバコとかギャンブルとか、止めた方が良いというのはわかるけど、でも別にやりたい人はやっていいよね、という。明確な基準があるわけでもないのにモラルとかで止めて行ったら本当に息苦しい社会になるので絶対に良くないというのはこのブログでは以前から書いてきたと思いますが、それにちゃんと名前があるんだなーと。

 まあこれも結局限度の問題だし、家族とかだとちょっと話が変わってきますが、でも自分は家族がバンバン友達と遊びに行ってるのとか内心どうなのと思いつつ一切止めてないです。まあ一人暮らしだからというのもありますけど。そういうことに命令できるほど自分の価値観に自信を持っていないので。

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 最近聴いてる曲。

Unison / 宝鐘マリン

 Yunomi。いわゆる電子ドラッグ。

 「実験的な音楽を可愛い子に歌わせて何でもアリにする」ジャンルとしての系譜が、エロゲー、アニソン、アイドルと来て今はVTuberなのだろうなと。

Rain Dropsの1stアルバム「バイオグラフィ」に堀江晶太×じんの新曲 - 音楽ナタリー (natalie.mu)

 結局、音楽でお金を生まないといけないアーティストは売れ線をある程度抑えるしかない。音楽がビジネスとして重視されていないからこそチャレンジできる。フリーランスより会社員の方が冒険できるみたいな話。


星のオーケストラ / saji

 たまたまYouTubeで流れてきて気に入りました。イントロのオルゴールの拍子を全く取れないところが特に好き。

 全然知らないバンドだと思ったら「phatmans after school」から改名してました。ヒトリエと頻繁に3マンやってたので名前だけ知ってた。

 それにしてもこのボーカルの雰囲気でアニメのOPだと『あの花』感ありますね。

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 そんな曲の流れで、ちょうど仕事中に何かアニメ流したいなーと思ったタイミングだったので『かげきしょうじょ!!』を最新話まで観ました。

 たまに最新のアニメを観てみようと思ってプライムビデオで適当に流すことはあるんですけど、本当に全然興味が湧かなくて止めちゃうので割と快挙。原作好きとか2期とかじゃなくてちゃんとアニメ観るのほんとに4年ぶりくらいかもしれません。最後に観たのがたぶん『宇宙よりも遠い場所』。


 こういう10代の子が努力して何かを成し遂げる系のアニメ、基本的には苦手で、というかアニメに限らないんですけど、自分が一番嫌なものが「何かを達成するために、その達成すべき何かと無関係な苦難を乗り越えなければならないシチュエーションと、それを乗り越えたことで感動させようとする演出」なんですよね。

 自分の内面的な苦悩と戦う話は全然いいんですよ。

 いじめとかそういう、明確な行為者がいる苦難を与えられてるのを見ると、「いや、主人公の努力で何とかさせる前にそのいじめてるやつをちゃんと罰しろよ」って思っちゃうので。フィクションだと特に。


 それこそ坂道シリーズのヒット祈願企画で滝行させたりチアダンスさせたりとかも本当に許せないし、『青春高校』にキレたのもその部分なんですけど、

 「しなくていい努力は避けるに越したことはない」と思っているので。

 努力のための努力、苦労のための苦労みたいなのを美化している世界に対しては、フィクションでも演出でもとにかく嫌悪感が凄い。

 だから伝統芸能とかでよくある「弟子はひたすら雑用をやらされる」みたいなのとかも、まあ本人が望んでいるなら良いんでしょうけど、そこの判断に親が絡んでいる10代の子がやらされてるのとかは見てられない。甲子園とかもそれが嫌というところはあります。


 ともかく、『かげきしょうじょ!!』、1話を観た段階だと正直この系統のアニメにしか見えないというか、スパルタ指導させられて主人公が酷い目に遭いまくりながら成長していく的な悲劇の話だろうなと思ったんですよ。

 元ネタになってる宝塚自体、半年くらい前に「先輩が乗る電車が窓から見えただけで全員お辞儀する風習が廃止された」とかいうニュースを見て、「逆に今までそんなことしてたのか」と驚いたんですけど、

 どうせそういう一般的にハラスメントとされる体育会的な行為がガンガンに描かれて、最終的に「それを乗り越えて主人公が成長しました、あれは必要な苦労でした」みたいな正当化が行われる話なのだろうなと。

 と危惧してたんですけど、半分観終えて気づいたのは、そもそもそんなハラスメント問題とかが報じられてる大企業の劇団を思いっきり元ネタにしたアニメでいじめ描写とか出てきたら、普通にネガティブキャンペーンだから冷静に考えてOK出るわけないんですよね。


 設定的には上下関係や規律が厳しいとか、トップスターを目指して争うライバルだとか、そういうギスギス感が1~2話の時点では匂わされてたんですけど、実際のところそういうシーンはほとんど出てこなくて、1話の流れだと絶対クラス全員から無視されそうな浮き方をしていた主人公のさらさも愛も意外と普通にクラスに溶け込んで、なんか全員いい人しか出てこないという。

 5話の山田彩子さんのエピソードを筆頭に、ちょっとキツいシーンもありますが、あくまで自分の中での自発的な成長がメインになっていて、外部から悪意を持った誰かに何かをされるというシーンがないので結構観やすかったです。

 まあここから最終回付近でさらさが退学の危機! みたいな展開になる可能性もなくはないですが、今のところ自分がここ最近観たアニメの中では割と当たりというか、逆にあんまりアニメ観てない人でも楽しめるタイプの作品だと思うので、興味のある方はぜひ。

 っていうか花澤さん未だに深夜アニメバリバリ出てるの改めて驚きますね。ここ最近はもはや『しゃべくり』『太田上田』『はなつまみ』『まんが未知』と私の中ではバラエティの印象の方が強かったので。『化物語』の頃にはもう認知されきってましたので15年くらいずっと第一線ですよね。凄すぎる。

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 ちなみに、この前『メイドラゴン』を途中で切った話もしましたが、『かぐや様』とか『鬼滅の刃』とか、たまに思いついた時に観ようとはしてるんですよ。鬼滅に関しては1話の冒頭5分くらいで止めてしまったので、若林さんが『ひなあい』で「1話の途中で止めた」と言っていて共感しました。

 アニメにしろドラマにしろ「話を合わせるために知識としてコンテンツを摂取する」ということが本当にできないんですよね。これもさっきの「論理的な必然性のない努力が嫌い」という部分と根っこは繋がっているような気がします。コミュニケーションの材料として好きでもないものを好きになろうと頑張りたいとすら思わないという。こういうところが社会的不適合なんだろうな……。

 とはいえちょっとさすがにいろいろ知ってた方が良いのかなと思うことはたまにあります。ジャンプもマーベルもスターウォーズも1作品も観たことがないし、ジブリもトトロとパンダコパンダしかストーリー覚えてないし、ドラマも全然観てないし、それでいて深夜アニメとかのオタク方面も別に詳しくないという。

 ここ3年くらい、興味のあるコンテンツがほんとにラジオくらいしかないので。美容師さんとか整体師さんとの会話もいつも困っています。

 そんなわけで『サマーウォーズ』を冒頭20分くらい観て飽きて止めてます。あと90分で面白くなるのかな……。

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 『アメトーーク』雨上がりの解散発表会。配信、何だかんだリアルタイムで全部観ました。んー。いろいろ思うところはありますね。

 大元の吉本の問題が結局うやむやにされていることの違和感はありつつ、解散に限って言えば直接的には宮迫が全部悪いと言い切ってしまって良いんでしょうけど、

 あの年齢であそこまで来てしまった人に変わることを要求するのって難しいし、たぶん悪意があってやったことでは本当にないんだろうし、だからこそ悲しいというか。

 自殺を考えたみたいな話も、あの場で言ってしまうと言い訳でしかないんですけどでも実際嘘ではないんだろうし。何十年もやってきた仕事を急に全部奪われるのはやっぱり自己責任だけで済ませて良いものではない気がする。

 放送内でのあの振る舞いも、本当に面白くしようと思ってやったことが全部空回りしてたんだろうし。悪意があるわけじゃなくて本当にただただ頭が悪いだけというか。


 YouTubeを当面休止するという発表があって、(観てないけど)「何で今更?」という感じなんですが、逆に今までは本当にピンと来てなかったのかもしれないなという。

 言葉として「自分が悪いことはわかってます」と口にするのは簡単で、でもそれと実際に自分が悪いと自覚していることは別で。

 私自身も、口論とかになってその場では「私も悪いですけど」とか言うけど、それから数日経って初めて自分のここが悪かったんだなという実感が追い付いてくる、みたいな経験が何度もあるので。


 あと、宮迫にしろ石橋貴明にしろカジサックにしろ、芸能界で嫌われてた人がYouTuberとしては成功してるのもなかなか考えさせられますよね。兄貴分的な・体育会系のノリで意外と後輩からは慕われたりしていた人たちが、YouTubeという距離の近いメディアでは成功に繋がっていて。

 今回の配信での宮迫のピントのズレた発言、時代錯誤なブス弄りとかが「時代遅れ」とされていましたが、それがYouTubeでは求められていて、しかもそれでテレビ以上に稼げていたりすると、じゃあ本当にテレビに出ている人の方が新しいのか。テレビが「頭の良い人」に合わせすぎた結果、マジョリティである頭の悪い人がYouTubeに流れている……というのはさすがに上から目線すぎますかね。


 テレビがマスメディアとしての特性を守るためには、YouTube的な目先のお金の稼ぎ方をしないという部分をちゃんと守ってほしいなと思うんですけど、番組の有料配信とかにどんどん舵を切ってる現状を見るとあんまりそこまで考えられていないようにも思えます。

 だから逆説的に、どんなに支持されていたとしてもDaiGoや宮迫やヒカルを出演させないことにテレビの価値があるというか。その線引きはもちろん曖昧なんですけど。

 インターネットに対する既存メディアの優位性って自浄作用があること、それをコントロールできることしかないはずなので。それができないなら別に利益も上げられないので本当にインターネットの下位互換でしかない。ゴシップ誌とかはもう完全にそうなっていますね。

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 少し前にニュースで「ロックダウンに8割が賛成」みたいなアンケート結果が出ていた(うろ覚えです)のを見て、ちょっと信じられなかったんですけど、よく考えたら日本国民の9割は東京以外に住んでるんですよね。

 仮にロックダウンが行われるとしても大都市圏だけだろうから自分には関係ないからどんどんやってくれ、みたいなことを歪んだ正義感で考える人がいても全然おかしくないなあと。

 それに加えて、いまも毎日電車通勤を強制されてる人たちが少なからずいて、ロックダウンされれば会社に行かなくて済むという部分でメリットとデメリットを天秤にかけて賛成してるとしたら8割はあり得るのかもしれない。


 あらゆる問題に対して簡単に意見を表明できるようになり、それが求められるからこそ、自己の考えの一貫性が重要になっているのではないかと、それこそ「五輪反対していた人たちがフジロックには賛成してる」みたいな話とかを見ても思います。自分が嫌いなものを全て排除していったら、自分自身と自分の好きなものも誰かから嫌われて排除されるって少し考えたらわかりそうなんですけど、自分の好きなものが正しくて自分の嫌いなものが正しくないと信じていたらそうなるのかなあ……。

 いやほんと、今までは自民党に投票することだけは絶対ないと思ってたんですけど、ちょっと今回の衆院選は投票してしまうかもしれない……。とにかくマニフェストにロックダウンとか感染者数ゼロとかって書いてある政党を消していくと自民党しか残らないんじゃないかなって思ってます。……意外とマジメに考えて投票してるな私。別にたかが1票に何らかの価値があるとは思っていないのですが。

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 なんか全体的にトゲトゲした文章になってしまいました。あんなに寛容の話をして感銘を受けたはずなのにw

 何を以て抑圧と言うのかみたいな話はそういえば別軸であるんですよね。内心では嫌いなものに対しても受け入れることを寛容と呼ぶのであれば、「表面上は何も言わないけどネット上では暴言を吐く」は寛容かどうかという。もちろん違いますが。


 結局、自分の中であり得ないと思うことに対して全部理解しようとするのは限界があるし無理があるなあというのはずっと思っていて、今まではそれが寛容だと思い込んでたんですけど、どこまで行っても理解できないものは悪だと断ずる思考回路には変わりないなあと。それはカウンセリングでも何度も言われたんですけど。善悪の二元論に拘り過ぎてる、という。

 で、そこから抜け出す一歩として「理解も賛成もできないけどそのままにしておくしかないものがあることを受け入れる」というのはすごくスマートだししっくりきた。きっとそうやっていくしかないんだろうなと思います。

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 今月、なんか結果的に隔週更新みたいになってしまいました。まあ先週の記事で私の中ではここ半年分くらいの文章を書いた気でいるんですが……。

 最近、仕事でもこういう考えを言語化して文章にする機会が意外と多くて、そういう時に自分がこのブログだったり大学だったりでやってきたことは意外と無駄になっていないなあと思わされます。こういう適度にカジュアルな敬語の文章、ベンチャーにいると使う機会多いんですよね笑。

 8月、生まれて初めてのボーナスも貰えて、本当に20代の人間が手にしていい額じゃない金額が口座に振り込まれてとても幸せな気持ちになりました。

 有機EL版のNintendo SwitchとかSurface Pro 8とかGalaxy S21とかを買おうと思います。

 割と自分はお金で幸せを買えるタイプの人間だよなーと思います。良くも悪くも。あんまり良くないかな。

 少なくとも別に自由な時間がたくさんあってもダラダラしてしまうだけでそんなに幸せになれない人間であることは何となくわかったので、時間を効率的にお金に変換できているのは自分に向いているのだと思います。


 次の半期目標の設定とかもあったんですけど、やっぱりどこまで行っても戦わなければいけないのは自分の怠惰さ、責任を負いたくないという消極性、コミュニケーションに対しての卑屈さ、に集約されるし、それは自分の中でちゃんと解決したいと思っていることでもあるので、やっていくしかないなあと思います。

 別になりたくない自分にはならないし。相手の言っていることに耳を傾けることなく自分の主張をちゃんと押し通す強さを見せられたらもっと上手く回るのになあと思う場面もあるんですけど、それはそういう人のことを憎悪してきた過去の自分を裏切ることになるので。自分の納得する範囲で進んでいこうと思います。


 で、iPad Airの記事は……まあ今週は無理だと思います。そのうち……上がるかなあ……。

 ちなみにプロセカはあまりにスライドで引っかかるのでアンチグレアの保護フィルム買ったらめちゃくちゃやりやすくなりました。もう少しでアンノウンマザーグースフルコンできそうなので頑張ります。

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