フラワー・ストーリー 13年前

実は重要な役割を持つ章たち

こんにちは。  サバイ●ルナイフなどの武器名が使えないせいで、武器のレパートリーがナイフしかなくなってしまった者です。  ダ●ーナイフとか、使わせたいんですよ?  でも、それでフィルタリングに引っかかるのも困るので・・・諦めます←結論  と、少しLucky☆StarのOPをインスパイアしてみました    《第11章》 「ギャグマンガのノリではない事の証明」  めぐみと真衣の対談。  かなり謎めいた感じですが・・・  この話は、めぐみの心の傷の深さを現すための話で、記憶喪失の理由がマンガでよくある「車にひかれちゃった☆」的なものではない事を示すためのものなのです。  そして、めぐみの秘密は、それだけではないのです。  そう、記憶喪失なら、失ったものがもう一つ・・・。  それこそが、この物語の核心に触れる内容であり、最終部で明かされる謎の一つなのです。  ちなみに、真衣とめぐみの一連のやり取りは、実は「ハヤテのごとく!のヒナギク誕生日編(何巻かいまいち思い出せない・・・orz)」を意識してます。  では、話は変わって・・・  99.9%の、残り0.1%で出会えたのが真衣たちなのです。  そして、またも戦いに。  前回の戦いが「戦いの厳しさを教えるため」だとすれば、  今回の戦いは「フラストにおいて避けられない出来事」であり、  前回のは作者的にもいろいろと腕試しですが、  今回のは本当に必要不可欠なのです。  で、どこら辺で切ったらいいかわかりませんが・・・    《第12章》 「GPSって地球だけの言葉じゃないですよね?」  実は重要な役割を果たす兵士。  旅にずっと同行するような主要人物ではないのですが、それでも・・・  ちなみに、この兵士の秘密がすべて明かされるのは、(5)。  つまり、第5の魔境。  花びらは6枚なので、最終部目前です。  そのくらい最後までとっておきたい秘密なのです。    《次回予告》  第13章は・・・たぶん明日か、または土日か、もしかしたら定期テスト後か・・・  あの兵士がいよいよ目を覚まし、新たな旅がスタートします。  といっても、第14章にはすでに地底の湖に着いちゃうんですけどね・・・  伏線も入っているので。    あ、そういえば。  もはや誰も興味が無いみたいなので、「彗星の滝」の名前の元ネタばらし。  『ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド』に登場した、「りゅうせいのたき」です。  詳しい説明は・・・たぶん、わかる人はわかったままで、わからない人はわからないままだと思うので、省きます。  もともとは元ネタばらしの伏線を入れようかと思ったのですが、それはれっきとした小説としてはちょっと・・・と思ったので・・・  にしても、「元ネタ」を変換したら「下(もと)ネタ」になって焦った・・・ (・_・;;)  そ、そんなやましいブログではないですよ!?  と・・・とにかく!  地底の湖&真衣の両親&真衣たちの苗字の元ネタクイズも実施中です!  たぶん知ってる人はすぐわかります!!  ほとんど同じなので!!!  では、またいつか!(強制終了) ...

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フラワー・ストーリー‐本編 13年前

フラワー・ストーリー 第12章

「うわっ、何だこいつ!?」  5人の兵士は、突然駆けつけてくるめぐみを見て、かなり驚いていた。  しかし、すぐに気を取り戻したその兵士は、なんとすぐに銃を構え、発砲してきた!  しかし、めぐみはそれを見事に避け、銃を構える一人の兵士に足払いをかけて転ばせた。  バランスを失って倒れかけるその兵士に、めぐみは追い討ちとばかりにみぞおちに強力な一撃を加えた。  呆気に取られていたほかの4人が、一斉にめぐみに襲いかかろうと前方と横から襲い掛かってきたが、めぐみは後ろに飛びのき、すぐにナイフを突き出してそのうちの一人の腹を刺した。  戦うめぐみには、すでに人間としての情けは残っていなかった。  しばらくそのめぐみの容赦なき猛攻に見とれていた私も、すぐに戦いに加わった。  5人いたうち、2人はすでにめぐみに負けて転がっている。  3人のうち1人はめぐみ、1人は美羽と戦っている。  最後の1人の標的は──私だ。  その兵士は剣を構えて近づいてきたが、何を思ったのか突然私から離れて、剣をしまった。  そして、空いた手で、銃を構えてきた。 「お前ら3人……何かで見た事があると思ったら……ブラックリストに載っている……反逆者集団ドリームウィングの首謀者と、反逆都市から逃走した犯罪者と、地球人の基地を壊滅させたやつ……さしずめ、犯罪者の集まりか?」  その言葉に、私ははらわたが煮えくるような思いがわきあがった。 「アーチに突然現れて……侵略してきたくせに……何が犯罪者よ!さっさと出て行きなさいよ!!」  そういって、私は我を忘れて5メートルほど離れているその兵士のもとへ駆け出した。 「どうせしぬくせに、いい加減諦めたらどうだ?」  そういって、そいつはその銃の引き金を引こうとした。  しかし、間一髪のところでめぐみが後ろからドロップキックをヒットさせた。 「か弱い女の子に、銃を構えるなんて……最低ね」  めぐみはすでに自分の相手を倒していたらしい。  話しながらも、美羽の相手を慎重に狙っている。  そして、ナイフを狙い定めてひゅっと投げた。  一瞬でそのナイフは兵士の胸に突き刺さり、兵士は倒れた。 「さて……これで、全員片付いたわね」  淡々と語るめぐみは、まるで厄介なデスクワークを終えたかのような口ぶりだった。 「でも、こいつはどうする?まだ気絶してるわよ」  そういえば、私の相手は蹴られただけだった。 「苦しまないうちに刺しちゃいましょうよ」  めぐみはそういったが、美羽がそれを止めた。 「やめときましょうよ」 「何で?」 「だって、この人……アーチ人じゃない?」 「え?」 「ほら……」  よく見るとその人には腕輪がつけられていた。  赤色の腕輪で、地球人の奴隷である事を示す腕輪だった。  その腕輪には光電池と風力発電機、さらにGPSが内蔵されており、遠隔操作で電流を流す事もできる。  要するに、簡単に罰を与える事ができるうえ、脱走しても簡単に見つけられるという、地球人にとってはとても便利な道具なのだ。  ちなみに、一度つけられると二度と取れないと言われている。 「でも、これがあると、ちょっと困るわね……」  そういって、めぐみはどこからか長い剣を取り出して、その腕輪の、ある一部分をよく狙い定めると、勢いよく突き刺した。  すると、腕輪に点いている緑のランプが突然紅く点滅し、やがて消えた。  それと同時に、腕輪は静かに崩れ去った。 「すごい……」  私も美羽も感心していた。  絶対に取れないといわれる腕輪を、一瞬でその機能を停止させたのだから、当然だ。 「だいぶ前に1日中試したからね……実際に外したのは、これが……」 「初めてなの?」 「いや、何回もやったよ?」  その言葉に、私は耳を疑った。  めぐみはそんな事気にもしない、というような感じでまだ気絶しているその兵士の体をあちこち調べ、いじくっていた。  こうして、ますますめぐみの過去の謎は深まった──。 ...

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フラワー・ストーリー‐本編 13年前

フラワー・ストーリー 第11章

私たちは、その日は少し早めに寝る事にした。  戦いで精神的に疲れていたからだ。  私たちは、地球人から隠れるために使ったあの穴で、そのまま寝る事にした。  どっちにしろ、洞窟内では、時間がわからないし……。 **********************  私は、夜中に突然目が覚めた。  無意識のうちに辺りを見回すと、めぐみがおきているのが少し見えた。 「……めぐみ?何やってるの?」 「ああ、真衣。見てわかんない?見張りよ」 「でも、昨日は寝たわよね?おとといは?本通路に入る前くらいは……」 「……正直に言おうか?出発してから一睡もしてない」  私は唖然としてしまった。 「言ってくれれば、交代したのに──」 「あたし、まだ完全にあんたたちを信用してないんだ」  めぐみは私の言葉を遮ってそういった。 「何で?もしかして、あなたの過去が……」  私はその言葉を最後まで言えなかった。  しかし、めぐみはその言葉の意味をしっかりと理解しているようだった。 「……ごめん、それはまだ話せない……。でも、もしかしたら、あんたなら、信じられるかもしれない。  何でかはわかんないけど、あんたとは目的も同じだし、年齢も、過去の体験も似てる。だからかな、少しは気を許せた。  それでも、やっぱり……話せない……」  その気持ちを、私は痛いほどわかった。  私が美羽と仲良くなったのも、美羽が夢人と仲間になったのも、すべて同じ。  過去の体験の共有。  でも、それでも。  どうしても話せない、それほどまでに苦痛な体験をめぐみはしたのだろう。  それを無理に話させるのは、ただ傷を広げる事にしかならないだろうから。 「……その気持ち、よくわかるわ。別に、話したくないならそれでもいい。  でも、私たちの事は、信用してくれない?  過去にどんな事があったかは知らない。  私たちの過去はみんな違う。  私の過去も、美羽の過去も、めぐみの過去も、みんな違って、みんなつらいと思う。  めぐみの過去が一番つらいかもしれない。  孤独だったかもしれない。  でも…………」  そこで私は一旦言葉を切り、やがて微笑んでこういった。 「今は、独りじゃないでしょ?」  その言葉を聞いて、めぐみも微笑んだ。 「そうよね……独りじゃ……ない……よ……ね…………」  めぐみは、微笑みを保ったまま、ふらついて、倒れた。  私はめぐみを急いで支えた。  めぐみは、寝ていた。  私はふっと微笑むと、私が今まで使っていた寝袋の中にめぐみを入れてあげた。  そして、そのまま私は、一睡もしなかった。 **********************  次の日、めぐみはかなり早く起き出した。 「あれ?あたし、何で寝てるの?」 「えーと……私と話している途中で、寝ちゃったから、寝袋に入れてあげたの」 「でも、見張りは!?」 「大丈夫。私がしたから」 「ええ!?でも、眠くないの!?」 「めぐみが言える事じゃないでしょ?明日から、3人で交代でやりましょう」  本当は、めぐみが今までずっとやっていたのだから、美羽と2人で交代すべきなんだけど、正直それだと私の体が持たない……。 **********************  それから1時間後、ようやく美羽がおきたので、皆で食事を取ってから出発した。 「今日は少し急いで行きましょう。地底の湖はもうすぐよ」  めぐみがそういったので、私は必死に睡魔と戦いながら足を速めた。  あそこを出発して10時間ほど経っただろうか。  少し気が緩んできた時、先頭を行くめぐみが突然立ち止まった。 「どうしたの?」 「静かに。──誰か来る」  この地下通路で会う人の、99.9%は敵だ。  めぐみにはそう言われていた。  よおく目を凝らしてみると、近づいていたのは5人のアーチの兵士だった。 「戦うしか、ない?」  私はめぐみに問いかけた。 「ここでは隠れられる場所が無いしね……とりあえず、まずあたしが突撃してかく乱させるから、二人は後から入ってきて」  めぐみはそういって、兵士たちの元へと駆け出した。 ...

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フラワー・ストーリー 13年前

やっぱり、2人は2人のままで・・・

こんにちは。  自分の小説で少し泣きかけた者です。  第25~26章の半分外伝的なのがとてつもなく響きました・・・  まあ、そんな事より!  小説が26章まで進んだので、2章同時掲載!(マンガ連載雑誌風)  タイトルを考えるのが難しいです(ToT)  まあ、とりあえず2章分の解説&めぐみプロフィール紹介で。    《第9章》 >「菊川美羽、14歳。4月22日生まれのドリームウィング副リーダー。家族は──」 >「ストップ!何でそんなに知ってるの?」  美羽の過去がわかるか──と思いきや、ギリギリで止めてみました☆  やっぱり、こういうイジワルって作者の楽しみですよね☆  あ、美羽の家族ならもうすぐ・・・第20章くらいで明らかになるので、安心してください☆  テストが終わったらたぶん一日1~2個のペースで更新をしていくつもりなので。  いや、もしかしたら水曜に更新する可能性もあります。  地球人とアーチ人の文化は、奇跡的に何もかも一緒なので、区別がつきません。    《めぐみ》  ついに明らかになった第4の主要人物。  彼女は、とてつもない秘密があります、それも2つ。  なんて、少しネタバレになっちゃいましたかね?  美羽、夢人に並んで地球人側からは要注意人物の上位にいます。  彼女は結構地球人との戦闘経験もあり、地底の事にとてつもなく詳しい上、行動範囲がとにかく広いので、かなり使いやすいです。  ちなみに、ドリームウィングに入らなかったのは、スパイがいる事を考えてです。    《第10章》  いよいよ2桁突入!  ・・・別に嬉しくないですね。  前みたいに記念で長くしたりしないですし。  そして、再登場したのはあの兵士。  少しでもキャラがあれば、そして生きてれば、必ず2回は出す!  という事を考えています。  いや、たぶん竜は再登場しませんよ!?(笑)  あ、もしかしたら最終章で出るかな・・・(完全思いつき)    第11章は、かなり濃いです。  少し感動ものです。  まあ、裏設定を知らない人が見ると、何やってんの?的な事になりそうなのですが・・・  全ての謎が解けて、完結したら、ぜひもう1回読んでください。  全ての謎を知って読むと、実はかなり心に響く・・・  なんというか、無意識下の共鳴?  そして第12章は、第11章の続き的な感じで・・・。  実は重要人物が初登場したりします。  とにかく、たぶん明日も2章同時なので、お楽しみに~☆ ...

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フラワー・ストーリー‐本編 13年前

フラワー・ストーリー 第10章

めぐみと出発してから5日目。  私たちは、めぐみが仲間に加わってくれた事を心底嬉しく思っていた。  めぐみのおかげで、地底地図では2週間かかると書いてある距離を5日で進んでいたからだ。 「地底通路で、あたしに不可能はないよ。ただ、こっからは普通の通路を通るから、地球人と会うと思う。それなりに覚悟しててね」  その言葉で、私は身を固くした。  私は、今まで本当の戦いをした事はない。  さそりも竜も、私はほとんど何もしていなくて、幸運で生き延びたに過ぎない。  街で地球人と戦う時も、子どもだからと、戦いの場からは遠ざけられていた。  美羽もそれなりに経験はあるみたいだけど、やはり不慣れには違いない。 「大丈夫よ。あたしは絶対に負けないから」  めぐみのその自信がどこから来るのか、聞いてみたい。  まあ、それでどうにかなるものでもないので、覚悟を決めていよいよ本通路に入っていった。  1日目は何事も無く通路を進んでいけた。 「これなら、大丈夫そうだね」  そういって、私たちは適当な穴に入って寝袋にくるまった。  次の日も、順調に進んでいた。  私たちもだんだんお互いの事がわかるようになっていたので、話しながら先を急いでいた。  ところが……。 「静かにして!」  突然めぐみが緊迫した声で囁いた。 「誰か来る……あの穴に隠れて!」  私たちは近くにある手ごろな穴に身を潜めた。 「──にしても、あの逃げ出したやつ、本当にむかつくよな」  それは、地球人の兵士だった。  それも、聞き覚えのある声。  そう、私をころそうとした三人組だ! 「女にやられるし、格下げされるし、本当最悪だよ」 「アーチ人のくせに、生意気だよな」 「ああ。あんなやつ、今頃天罰が下ってるよ」  その言葉を聞いて、私はふつふつと怒りがこみ上げてきた。  アーチ人からアーチを奪ったのは地球人だ。  なのに何で、アーチ人が悪いみたいに言われなければいけないんだろう。  悪いのは地球人。  アーチ人に、罪はないはずだ。  そう思うと、私は自分で自分を抑えきれなくなり、兵士たちの前に飛び出して、ナイフを投げつけた。  兵士は咄嗟の事で避けられず、それをまともに食らった。  とはいえ、怒りで手元が狂い急所は外してしまったので、兵士は腕から血が出ただけで、命には関わらなかった。 「こいつ、あの時の!」  そういって、兵士の一人が銃を構えた。  引き金を引こうとしたその時、めぐみが穴から飛び出して、そのままとび蹴りを食らわせた。  兵士は倒れたが、無傷の兵士はもう一人いる。  私は助けに入ろうとしたが、めぐみが戦っていた。  めぐみは強く、かなり優勢だ。  美羽は懸命に腕を切られた兵士と剣で戦っているが、押され気味だ。  どうしようか迷っていると、蹴られた兵士が起き上がり、襲ってきた。  私は剣を持つその兵士を瞬時にかわし、後ろからナイフを突き刺した。  見ると、めぐみはすでに自分の相手を殺し、美羽を助けている。  やがて、その兵士も2対1で倒れ、私たちはその、命を賭けた戦いに勝利した事を悟った。 「この、ばか」  めぐみが私を見て最初に呟いたのは、そんな言葉だった。 「何でわざわざ戦いに出るのよ。隠れてれば、見つからなかったのに……」 「まあまあ、勝てたんだから気にしない方がいいよ」  美羽が言った。 「でも、あんたたち二人だったら、間違いなく死んでたよ」  めぐみの言葉は、事実だった。  3人中、2人はめぐみが倒した。  あとの1人も、不意打ちで弱っていたので、普通に考えれば簡単に倒せる。  つまり、事実上私と美羽は何もできなかったのだ。 「あたしは、あんたたちとずっと一緒にいる事はできないけど──」 「え!?」  美羽が驚きの声を上げた。 「あたしは、いつまでも伝説にすがろうと思わないの。今は方向も目的も同じだから助けてあげてるけど、地底の湖を抜けたら、後は別行動ね」  私は、めぐみがずっと一緒に旅をしてくれると思っていたので、それにはショックを受けた。  でも、いつまでもめぐみに頼れない。  私も美羽も、心の底ではわかっていたはずだ。  それに、地底の湖を抜けるまでは一緒にいられるのだ。  それまでは、先のことは考えないようにしようと私は決めた。  だって、地底の湖に辿り着けるかどうかも、怪しいんだし……。 ...

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フラワー・ストーリー‐本編 13年前

フラワー・ストーリー 第9章

「一体、あなたは誰なの?」  私はその人に聞いてみた。 「そうねぇ……答えてもあたしは困らないよ。でも、あんたたちが地球人じゃない証拠もないのよね」 「それは……」  言葉に詰まる私たちを見て、その人はまた微かな笑みを浮かべた。 「冗談よ。あたしは、あんたたちの事知ってるから」  そういって、その人は美羽の方を向いたようだった。  どうやら、暗闇でも目が見えるらしい。 「菊川美羽、14歳。4月22日生まれのドリームウィング副リーダー。家族は──」 「ストップ!何でそんなに知ってるの?」 「名前は二人が話してるのを聞いた。ドリームウィングの副リーダーの名前と誕生日は地球人の指名手配ポスターで誰でも知ってるから」  そういいながらその人は、さっき開いた穴へと向かっているようだった。  その人は穴をくぐろうとしたけど、不意に振り向いたみたいだった。  そして、こう言った。 「早く来なよ。それとも、ずっとこの穴にいたい?」 ********************** 「あたしの名前は、めぐみ」 「めぐみ?苗字は?」  あの後、私たちはすぐに穴に入って、寝てしまった。  本当はすぐにでもこの人──めぐみ──の正体を知りたかったけど、めぐみに誘われたし、疲れていたので、一晩経ってから改めて話す事となった。  苗字は、と美羽が尋ねると、めぐみの顔が少し曇った。 「苗字は、ないよ」 「何で?」 「……私、記憶喪失だから」  めぐみはわざと気軽に言った。  それが精一杯の守りなのだろうと、私は気づいた。  気まずい空気の中、何か他の話題はないかと探してみたが、その前に沈黙を破ったのはめぐみだった。 「いいよ、気を使わなくても。ところで、あんたたちは何でここに来たの?」  話題を変えた事はすぐにわかったけど、食い下がってもしょうがないので、答える事にした。  とはいっても、ドリームウィングの任務の事もいえないし……。 「えーと……」 「──あたしなら大丈夫。地球人じゃないし、たぶんあんたたちとは仲間だから。  あたしはここに住んでるって話、したよね?  でも、ずっとここにいるわけじゃない。いつもは、地球人の基地に行って、基地を壊滅させてるんだ。  あたしも、あんたたちと同じ様に指名手配されてるよ」 「え!?」  予想以上の展開に、私はついていけなかった。 「だから、あんたたちと目的は同じ。信用してくれる?」  その瞳が、嘘をついていないと語っていた。 「……あたしたちは、地球人を倒すために、花びらを集めてるの」 「……ああ、あの《願いが叶う花びら》の伝説ね。知ってるけど、ただのおとぎ話じゃないの?」 「ううん、本当みたいなの。証拠は無いんだけど……」 「じゃあ、一つ目の花びらは『彗星の滝』にあるの?」 「というか、あった、ね。私たちが取ったの」  そういって、私はピンク色のケースから、花びらを取り出した。 「確かに、本当みたいだね、この花びらを見てると」 「でしょ?で、二つ目の花びらは『地底の湖』にあるの」 「ふうん。だったら、あたしも一緒に行ったげよっか?」 「え?でも……」 「……あんたたちなら、信用できると思うんだ。目的も同じなんだから、二人より三人のほうがいいでしょ?真衣、美羽」 「……まぁ、あたしはその方が嬉しいな」  美羽は賛成した。 「私も。反対する理由もないしね」  私たちが認めると、めぐみはにっこりとこう言った。 「じゃあ、決定!裏道があるから、地底の湖の近くまで一週間で行っちゃおう☆」 「え!?」  私たちは驚いた。  地底の湖までは、最低でも1ヶ月くらいかかると書いてあったからだ。 「いくらなんでも、それは……」 「この地下通路で、あたしより早く移動できる人はいないね。5年間、ずっとここを拠点にしてたんだから」 「5年間!?そんなに?」 「それ以外にやる事もなかったしね。それより、早く行ったほうがいいんじゃない?地球人も狙ってるんでしょ?」 「それもそうね」 「じゃ、行こう。よろしくね、真衣、美羽」  めぐみが手を突き出した。 「よろしく」  私と美羽は同時に言って、その手の上にそれぞれの手を重ねた。  こうして私たちは、めぐみを仲間に加え、決意も新たに地底の湖を目指す事となった。 ...

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フラワー・ストーリー 13年前

第4の主要人物は、謎だらけ☆

こんにちは。  新登場人物の、名前すら明かさないという凄い謎めいた終わり方をしてみました。  なので、正直書く事はありません・・・  まあ、無理して書きますけど☆    《第8章》  というわけで、ついに始まった「地底の湖編」第1章。  後半に登場した新キャラは、『一章の間、プロフィールを完全に隠して謎の塊みたいな人物を出したい!』という考えから、終始「この人」「その人」と呼ばれる不思議な感じに。  彼女は、実はこの物語でかなり重要な役割を持っています。  加えて、第9章で少し紹介がありますが、それでも登場人物中最も謎だらけです。  また、作中最も過去がストーリーに関わってくる人物でもあります。  真衣、美羽、夢人の過去は、一応ストーリー上最低限必要なレベルまで最初に明かされていますが、彼女だけはかなり明かされません。  そして、真衣や美羽の知り合いですらありません。  初対面です。  なのに向こうが2人の事を知ってるかは・・・まあ、次回フォローするとして。  とにかく、名前を出せないキャラは、本当に書くことが無い・・・  おそらく読者側も気になっているのでは?  というか、気になっててください![E:weep]  まあ、明日も明後日も更新するので、楽しみにしていてください。  ちなみに、現在書いているのは24章ですが、凄い事になってます・・・  もし、今日中に26章に入れたら、一日で2章upします☆と自分を追い込んでみたり。  まあ、そんな感じで、第9章&第10章をお楽しみに~☆ ...

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フラワー・ストーリー‐本編 13年前

フラワー・ストーリー 第8章

竜の部屋をいろいろ探し回っていた私たちは、〈地底地図〉と書かれた地図を見つけた。  彗星の滝の最深部はもちろん、地底のあらゆる地下洞窟のつながりが記されている。 「竜が作ったのかしら?これ……」 「たぶん、地球人が持ってきて、殺されてそのままになったんじゃない?」  まあ、どっちでもいい。  とにかく、この地図を見て、何か情報を掴みたい。  そう思って2人で地図を見ていたら、美羽がある事を発見した。 「この彗星の滝、地下通路になってる!」 「え?」 「だから、ここは地下通路になってるの。ここを進んでいったら、小さな空洞があって……」  その先には、「地底の湖」と呼ばれる場所がある。そう、六魔境の一つで、行く方法が限られている、謎めいた魔境だった。  もしそこに、回り道せずにここから進めるなら、とてもラッキーだ。  案の定、部屋をいろいろ探すと、岩で隠されている小さな穴を発見した。  人が一人、かろうじて入れるくらいのスペースだったが、私たちは急いで中へ入っていった。  地球人が花びらを狙っている事を知った以上、一時もムダにできない、そんな思いがあったからだ。  どんどん突き進んでいくと、だんだん明かりが失われていった。  真っ暗になってしまったので、仕方なく私たちはペンライトを点けた。  できれば、電池が消耗するうえ、反対側から来る相手に一発で見つかってしまうので、使いたくなかったんだけど……。  とにかく、なるべく急いでこの暗闇を抜けようとしていたので、私たちは極度の緊張感の中で、自然と小走りになっていた。  その音は少しずつ、でも確実に洞窟内に反響していた。  やっと光が差し込み、薄暗がりになって、私たちはペンライトを消した。  ホッとして気が緩んだ私たちは、つい何も考えずに先へと進んだ。  それが、命取りとなった。 「あとどのくらいかかるかな?地底の湖まで」 「さあ?あと、半月くら──」  その瞬間──目の前が真っ暗になった。  私たちは、落とし穴に落ちていた。 「いたた……ここはどこなの?」  私が呟いた。 「わかんない……」  どうやら美羽もいるみたいで、安心した。  辺りは真っ暗で、上から差してくる光もわずかだったので、周りに誰がいるかわからなかったのだ。  とりあえず、辺りを手探りであさってみる。  しかし、出口やはしごは見つからなかった。 「でも、この穴、人工的なものじゃないだろうから、突起とかがあるんじゃ……」 「そうだよね。だったら、何とか登ろうよ」  前も崖を登った事はあるし、問題は無いはず。  そう思って壁をまさぐってみるが、何とその壁は完全に平らにされていた。 「この穴、やっぱり人の手が加えられているみたいね」  何とか脱出方法を考えようとした私だったが、なかなか方法が浮かばない。  助かる見込みはないの? 「誰でもいいから、助けて……」  美羽が呟いた。 「助けてあげよっか?」 「え!?」  私はとてもびっくりした。  暗くてよくわからなかったが、なんとこの穴の中には、もう一人いたのだ。  声からすると、その人は女だった。しかし、油断はできない。 「誰なの?」  そういって、私はポケットから短剣を取り出そうとした。  しかし、短剣は無かった。 「あれ??」 「あ、短剣は危ないから預かったよ」 「危ない!?持っていない方がよっぽど……」 「ここはすでに地球人に占拠されてるんだよ?ナイフなんかもっていたら、すぐに捕まるんだけど」  その言葉に、私は衝撃を受けた。 「ここまで地球人は侵略してきてるの?」 「当然でしょ。そもそも、彗星の滝にだって、地球人はあんたたちと違ってこっち側から来たんだから」  この人、私たちが彗星の滝から来た事を知ってる……。 「じゃあ、何であなたはここにいるの?」  私はそう聞いてみたが、あっけなく跳ね返された。 「それは、こっちのセリフね」  確かに納得したが、まだ答える事はできない。  もしこの人が敵だったら、私たちが地球人を倒そうとしている、とわかってしまうからだ。  ちなみに、地球人とアーチ人はよく似ているため、少し話したくらいでは区別がつかないのが現状だ。 「あなたは誰なの?敵か味方かもわからないのに、教えられないわよ……」 「まあ、確かにそうよね。ここで名乗ったりしたら、逆にあんたたちを信用しなかったと思うよ。でも……、少しなら信用してあげる」  そういって、この人は、何も無いはずの穴の中から入り口の狭い穴を開いた。 「この穴を作ったのは、あたしだから」  呆気に取られている私たちを見て、この人はくすりと笑っているようだった。 ...

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フラワー・ストーリー 13年前

彗星の滝編完結!でもまだ彗星の滝を離れていない・・・

こんにちは。  ブログのタイトルを変えました。  とてつもなく小さく変えました。  Our story’s world  Our Story’s World  ・・・何が変わったかわかりますか?  微妙なので、意味は無いです。  おそらく、大幅な変更はこれからも無いと思います。  ただし、フラスト完結!とか、デスダー完結!とか、そういう大変動が起きれば、それに合わせて・・・「Our story’s world?」にw  まあ、こんな突然ブログのタイトルを変更するような適当なところですけど、気に入っていただけたら・・・と思います。    《第7章》  彗星の滝編クライマックス。  ラストの描写・・・まさに『デルトラ』www  本当は、最後は全て『沈黙の森』をパクってしまおうかと思っていましたのですが・・・さすがに著作権的にアウトだと思ったので、そのままに。  さすがに完全パロディでネタにするほど、この物語はギャグではないわけですし。  で、真衣と美羽の冒険はここからが本番。  続く第8章では、新たな主要人物が。  とんで第12章で、まあ重要な人物が登場してきます。  かなり役回り的には微妙なのですが、これが後々大伏線になったりします。  この第7章でも、プチ伏線はありますし。  とにかく、この第4章~第7章を(1)とすると、  (2)は第8章~第16章と、一気に長くなります。  過去が完全に明かされるのは・・・(5)~(7)あたりです。  まあ、第40章あたりまでお楽しみに~☆  とかいうまでもなく、明日も第8章をupするので、そっちをまず楽しみにしていてください。  本当に第8章~第10章は、自信作です☆  そこで更新ストップですけど・・・orz ...

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フラワー・ストーリー‐本編 13年前

フラワー・ストーリー 第7章

あの壁のあとは、ただ険しいだけの道のりが続いた。  ほとんど垂直に近い上り坂や、時々開いている大穴などがあったが、何とか進んでいった。  真っすぐ進んでいくと、不意に目の前が明るくなった。  目もくらむような眩しさを放つ、巨大な部屋があった。  あまりの変化に、思わず目を覆う。  その瞬間だった。  突然凄まじい雄たけびが上がった。  何とか目を開けると、そこには巨大な何かがいた。  それは、蒼い星型の斑点がついた、竜だった。 「竜が、まだアーチにいたなんて……」  私も美羽も、とても驚いていた。  竜は古代のアーチに生息していた神聖な生き物で、数千億年前に絶滅したとされている。  この竜は、絶滅したとされる唯一の生き残りなのだろう。  人間を超越する魔力と知能を持っていたとされる竜のことだ。  二つの洞窟を連動させて、他の竜を阻む仕掛けを作ったのも、きっとこの竜だろう。  そうやって安全なねぐらを見つけた竜は、深い眠りについて、餓死も免れ、人間にも見つからないまま、生きていたのだろう。  しかし、私はすぐにそんな事を考えている場合では無い事に気づいた。  竜は、何万年ぶり、いや何億年ぶりかの生きた獲物の存在に気づき、地響きをさせながらゆっくりと近づいてきたからだ。  先に動いたのは、美羽だった。 「あたしが竜をひき付けるから、その間に真衣は花びらを探して!」  その言葉で思い出した。  私たちがここに来た目的は、花びらを見つける事だった。  そう考えている間にも、美羽は竜にショックガンを撃ったりして、足止めしようとしている。  しかし、竜は魔力を持った生き物であり、科学が効く訳が無い。  びくともせず、美羽を標的にしてゆっくりと近づいている。 「危ない!」  私は叫んで、思わずナイフを投げつけた。  もし竜がこれで死んでしまったら、私は竜を絶滅させてしまう。  そんな罪悪感が一瞬起こった。  ところが、その予想は外れた。  ナイフは、竜の硬い鱗に弾かれ、私のすぐ近くの地面に突き刺さった。  竜は何事も無かったかのように、美羽を追い詰めている。  何か手は無いかと考えたその時、私の目にあるものが映った。  それは、まぎれもなく、夜空のような妖しい光を放つ、小さな花びらだった。  私は、一瞬美羽の事も竜の事も忘れ、その不思議な花びらにただ魅入っていた。 「真衣!何やってるの!?」  美羽の声で、私ははっと我に返った。  気がつくと、竜は美羽ではなく、私の方に近づいてきていた。  あの花びらは、竜が獲物を捕らえるための罠になったのだろうか……?  そんな事を考えた私は、ふと同じ様に死が近づいていた、2週間前の事を考えた。  あの時、私は両親の元へ行きたいという気持ちで、いっぱいだった。  死んでもいい、悔いはないと思っていた。  私は、あの時、命拾いをした。  無二の親友と再び過ごせる、とても幸せな、2週間という「猶予」を与えられた。  そう考えれば、ここで死んでもいい。そう思えてきた。  私は、静かに竜が近づき、私の命を奪うのを待った。  その時だった。  竜は突然、その爪の先を慎重に私の心臓にあてた。  そして、竜は神妙に目を閉じると、そのまま動かなくなった。 「………?」  美羽が恐る恐る近づいて来た。  その顔には、戸惑いが浮かんでいる。  私は、美羽に説明した。  根拠は無かったけど、確信があった。 「たぶん、この竜は、テレパシーが使えるのよ。  それで、私がこの竜を傷つけるつもりが無い事もわかったし、すでに食べたばっかりだったから、今から冬眠すればまた何千年も生きていける、そう思ったんじゃないかしら」 「どういうこと?」 「おそらく、花びらを狙っているのは私たちだけじゃなくて、地球人も狙っているのよ。それで、地球人はここに来たんだけど、竜を邪魔に感じてころそうとしたけど、花びらに魅了されているうちに逆に食べられたの。地球人が来たのは4年前だから、早くても地球人が来たのは3年前くらい。何千億年も生きてきた竜にとって、そんな時間はほんのわずかにしか感じないだろうし、地球人は何百人もの兵隊で来たんだろうから、殺意を感じない二人の少女を食べる必要も無かったんだと思うわ」 「じゃあ、私たちに向かってきたのは……」 「地球人と同じ様に、殺意を持っていると思ったからでしょ。でも、殺意を持った攻撃とは到底思えなかったから、テレパシーで確かめた。それで、また永い眠りに就いたんだと思うわ」  私たちは、しばらくそのきれいな斑点を持つ竜に魅入っていた。  しかしすぐに目的を思い出し、花びらに近づいた。  夜空を映すかのようなその花びらを、私は丁寧に小さなピンク色のケースにしまった。  美羽が何かに気づいたように息を呑んだが、すぐににっこりと笑った。 「あ、そういえば……」  美羽が突然呟いた。 「ん?どうかしたの?」 「彗星の滝って名前、どういう意味だったのかな?」 「たぶん、この洞窟と竜の話がこのあたりに神話として伝えられていくうちに、あの竜の斑点が自然とそう呼ばれたんじゃない?遠い昔、竜と人間が一緒に暮らしていた時代もあったっていうし」  こうして、私たちは次の花びらがある、第二の魔境へと旅立つ事になった。  夜空のように輝く、不思議な花びらをコートのポケットに収めて。 ...

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