フラワー・ストーリー 14年前

次回へ続く・・・という一話完結には使わなかったフレーズ

こんにちは。  木曜日に続いて、フラワー・ストーリー第1章upです☆☆  ようやく、この話のだいたいの流れが出てきたので、少し紹介します。    意外かもしれませんが、舞台は地球ではありません。  アーチ。  まあ、名前はアースの変形です。  にしても、環境破壊のせいで地球人が別の星を侵略するなんて・・・  ちょっと恐ろしい未来ですね。  でも、個人的には、あり得なくもないかな、と思っています。  都合よくこんな似た星が見つかるとは思いませんが・・・。    この話、実はところどころいろんなアニメ・マンガ・ゲームの名前を真似てます。  まずは真衣の両親の名前・・・。  気づいた方は、コメントお願いします☆    このストーリーにおいては、地球とアーチの戦いが主題ですが、その裏に、「登場人物の過去」が関わっています。  それぞれの人物に、過去があります。  デスダー(デスティニー・ダークネスの略)よりも登場人物が少ない代わりに(第1巻だけだとそうは思われませんが)、一人ひとりに役割を持たせ、それぞれの人物の設定をかなり深く設定しています。  とはいえ、過去の事は、序盤ではほとんど触れません。  唯一過去の話なのが、プロローグ。  以後、現在第8章まで書いていますが、思い出が鮮明に描かれているシーンは全くありません。  なので、それぞれの過去を何となくにおわすセリフには、要注意です☆    登場人物は明日紹介するとして。  第1章は、かなり微妙な所で区切っちゃいました。  歯切れ悪いですが、連載って、そうするのが基本ですよね[E:sign03]  というわけで、続きは来週の、文化祭が終わってからか、木曜あたりです☆    あと、リンクリストを作ってみました。  お気に入りの小説ページへアクセスできるので、ぜひ覗いてみてください☆  これからもどんどん、気に入った小説は紹介していきます☆ ...

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フラワー・ストーリー‐本編 14年前

第1章

あれから6年の時が経っていた。  6年のうちに、私の周囲はがらりと変わっていた。  おそらく、私自身も大きく変わっただろう。  そして、6年間で、この星も大きく変わっていた。  アーチという名前のこの星には、遠い宇宙の彼方に、不思議なほど似ている星があった。  その星の名前は、地球。  言語も、文明も、自然環境も、すべてがそっくりだった。  しかし、地球人とアーチの人の性格は、全く違っていた。  地球人は、当然ながらもともと地球という星に住んでいた。  ところが、地球人はその星を見事なまでに汚し尽くし、どんな生物も住めない汚染された星にしてしまったらしい。  そして、地球人は宇宙船で地球を出て、他に住める星がないか探した。  その結果、アーチが見つかってしまった。  4年前の事だ。  地球人は平和なアーチと違って戦争科学が発達しており、科学兵器でアーチを占領した。  いまや、アーチの持ち主は地球人であり、アーチ人は地球人の奴隷同然に扱われていた。  戦争の混乱で、私は美羽と完全に別れてしまっていた。  私は、生き残るため、そして奴隷として捕まらないため、必死に家族と逃げ回った。  父の隼人はすでに兵士として戦って地球人に捕まったらしく、私は母と二人で、数少ないアーチ人の街で暮らしている。  私はよく昔の友達の夢を見る。  父と遊んでいる夢、学校でたわいのないおしゃべりをしている夢、そして美羽と一緒にいる夢──。  すべて夢だ。  そんな事はわかっている。  しかし、それでも諦められなかった。  父が捕まった事はわかっていたが、美羽の事は忘れられなかった。  しかし、この街で平和に暮らせるのも、あとどのくらいだろう……。  必死に働いて、頑丈なバリケードを作って、この街を守っていたアーチ人だったが、地球人の科学の結集のような軍隊が攻めてくるのも、そう遠い未来ではないだろう。  そして、その日は、意外なほどすぐにやってきた。 「軍隊が来たぞー!」  私は家の中でその声を聞いて、意外にも落ち着いていた。  ついに、という感じだった。  逃げるか、それとも戦うか……。  迷っていたら、母の渚が勇ましく家を出ていった。  右手には包丁が握られている。  それに、いざというときのため、ポケットにはショックガンも入っている。  私も、母に続いて家を飛び出した。  科学兵器はほとんどないアーチの戦士だったが、勇気と戦意だけはたくさん持っていたから、なかなか互角に戦っていた。  それでも、やはり機械には勝てない。  敵と味方を見分けて殺す地球人の兵器、殺人ロボットの乱入により、戦況は一気に地球側に向いた。  すると、母が私の所へ駆け寄ってきた。 「ここは危ないから、逃げて」 「え!?でも……」 「いいから!あなたは逃げないとだめなの!だって、あなたには──」  その続きは聞けなかった。  母は私たちの方へ詰め寄ってくるロボットたちを惹きつける為、また戦いに飛び出したからだ。  私は、母を助けたかったが、母の願いを無視できず、必死に街の外へと走った。  ありがたいことに、ロボットも兵士も全く外に出る人のことは考えていなかった。  今は、反乱軍を少しでも減らすのが狙いらしい。  そう思ってから数秒たって、その〈減らされる反乱軍〉の中に母もいるということに気づき、私の目はようやく潤み始めた。  やっと街の外に出た。  そこには、一面の森が広がっている。  森の中に入れば安全だろうと思い、私は森へと入っていった。  葉が鬱蒼と茂り、木が薄暗がりの空間を作り出す。  昔は手入れされた、心地よい木漏れ日の空間だったのだが、いまやアーチ人の関心はそんなところには無く、森はいつしか整備されない荒れ果てた場所になっていた。 「ふう……」  私はほっとした。  と同時に、疲れと眠気が襲ってきた。  きっと森の中なら安全だろう。  そんな思いも相まって、私は木にもたれかかって、心地よい夢の中へと入っていった。 **********************  私は突然はっと目を覚ました。  誰かの声がする。 「──おい、あいつはどこだ」 「街から逃げた女だな。急いで探すんだ」  体の芯まで冷えていく気がした。  私の事を、兵士たちが探している。  そう思った私は、逃げようと急いで立ち上がった。  ──それが間違いだった。  実は兵士は、低い草むらを挟んですぐ近くにいたのだ。  草むらに私の体が隠れていたため、奇跡的に見つからなかったに過ぎない。  つまり、立ち上がった事によって、私の体は完全に丸見えになってしまった。  当然、兵士も私の事に気づき……。 「こいつだ!」  そういいながら、3人組だった兵士は私を取り囲んだ。 「これで全員だな?1人残らず処分しろ、という強い命令だからな……」 「ああ。こいつ以外は皆殺した。こいつだけだ」  その言葉で、再び悲しみが襲ってきた。  母は間違いなく殺された。  その事実に打ちのめされた私は、抵抗する気力も無かった。  もう早く両親の元へ行きたいとすら思っていた。  兵士の1人が銃を構えた。 「さっさとするぞ、こいつは逃げる気も無いみたいだからな」  いろんな思い出が走馬灯のように浮かんでは消え、浮かんでは消える。  最後に浮かんだのは、美羽のあどけない顔だった。  美羽の顔だけは、消えなかった。  ──最後にもう一度、会いたかったな……。  私は目を閉じた。 「さよならだな」  兵士がにやりとして、引き金を引いた──。 ...

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