デスティニー・ダークネス 14年前

予定を繰り上げる事はあっても、延ばすことはない・・・たぶん

こんにちは。  予定を少し早めて、デスダー第2巻更新です。  予定表も変更しておきました。    明日から2日間、文化祭の代休で休みなんですよ。  それで、余裕があるので、今週は2回更新します。  これからもこんな感じで、フラストの週1ペースを守る方向で行くかもしれません。  デスダーなどはフラストと少し離したりして。    で、『デスティニー・ダークネス』第2巻。  第1巻に比べて意味の無いような気がするエピソードが詰まっていますが、それらが全て伏線である事をわかっていただけたでしょうか。  まあ、伏線と言うほどの謎も無かったですけど。    デスティニー・ダークネスでは主人公が毎回変わります。  第2巻の主人公はテリスです。  ただしこれからは、1つの巻の中に二つ以上の部があり、それぞれの部ごとに主人公が変わる事があります。  なので、1巻に1つ、という決まりは特に無いので、抹消してください☆    テリス、ラバーンの2人が、この小説全体でキーパーソンとなるキャラクターです。  この後、第3巻で新たな主人公が登場し、第4巻で集まっていく・・・というドラクエ?的な流れで進んでいくつもりです。  いや、第5巻からも外伝ではなく続きますけど。    本文の初めに出てきた文章は、この物語のキャッチフレーズ的なもので、物語の目的を端的に表しています。  この言葉も、ちょっとした伏線ですけど。  ちなみに、こういった補足記事の中にも伏線が隠されている事がありますので、とてつもなく暇で暇で仕方が無い人だけは補足記事も読み返してみると、発見があるかもしれません。  かも、ですからね☆  あ、ちなみに明日はキャラクター紹介をします。 ...

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デスティニー・ダークネス‐本編 14年前

デスティニー・ダークネス第2巻

 デスティニー・ダークネス(2)  Overcome destiny!  序章 ギガレズ  ギガレズ王国は、モルディスという世界に位置する国の1つだ。  モルディスには、たくさんの国があるが、その中でもギガレズは、かなり強く、大きな軍隊を持つ国だった。  モルディスで2番目に大きい国土を持つギガレズでは、政治は王と、軍の最高指導者と、選挙で選ばれた議員3人の5人で行われていた。  税金の多くは、軍備の拡張に費やされるギガレズは、モルディス一犯罪の多い、物騒な国でもあった。  そして、そのギガレズの首都ガレズが、この物語の新たな舞台である。  第1章 現状  ギガレズで一番いい仕事と言われるのは、やはり兵士だった。  給料も高く、休みも多く、政治にも関われる可能性すらある。  最近はモルディスで一番力のあるドラドル王国が根回ししているため、モルディス内の戦争はほとんど禁止に近い状態になっていた。  必然的に兵士の仕事は無くなるため、ムダに兵士が増えてしまい、税金はどんどん上がるばかりになっていた。  質の悪い兵士ばかりではダメなので、体力・知力テストや毎日の態度から判断して、入隊5年未満の兵士のうち毎月100人を解雇していく決まりが設けられていた。  そのため、新人兵士の1人であるテリスは、クビにされるのを恐れながらも、一生懸命訓練に励んでいた。  テリスが入隊したのは、1年前。  同時に入隊したほとんどの兵士は、「楽だから」などの理由で入っていたが、テリスだけは本気で兵士としての仕事を全うしようとしていた。  絶対にクビになりたくなかったし、治安も悪く、税金も高い不人気なこの国を、軍の代表になって立て直そうと思っていた。 「テリス!そんなに体力がないんじゃ、実戦だと一発でやられるぞ!」  テリスは筋力が無かったため、テリスの所属する部の部長であるリオンからいつも目を付けられていた。  といっても、リオンはテリスを嫌ってるわけではなく、テリスのことを思って言ってくれているのだが。  リオンはうっかりしていて、頼りない所もあったが、優しくて話もわかる、とてもいい部長だった。  リオンは、モルディスで最後の戦争となった──ギガレズが領地拡大のためクレイア相手に始めたが、ドラドルの介入により失敗に終わり、ドラドルとギガレズの対立の原因となったという──あの戦争の時に、駆け出しの兵士で、そこで活躍したため、最年少の副部長に任命されたらしい。  最も、それから10年間、部長までしか上がっていないのだから、それ以後の業績はあまり良くなかったようだ。  それでも、テリスのことを心配して、トレーニングなどに付き合ってくれるリオンの事を、テリスは密かに尊敬していた。  何かとテリスを気にかけてくれるリオンと正反対に、テリスを好いていない者もいた。  軍の最高指導者の秘書を務めている、ラバーンだ。  ラバーンは二ヶ月前に突然やってきた。秘書として軍の最高指導者ダビーをサポートする一方で、「クビにする100人」を選んでいる女だった。  もともとこの決まりを定めたのもラバーンで、ラバーンが選ぶ100人の多くは、「クビにされて当然」だったが、たまに「絶対にクビにされるべきではない」ような人も混ざっていたため、頑張ったからと言ってクビにされないとは限らなかった。  このように強い権力を持っているため、陰では「裏指導者」と呼ばれていた。  そろそろ「クビ」を決める期日が迫っていた。  先月まではリオンなどの部長が何とかラバーンを説得して、テリスなどの頑張っている隊員はなるべくクビにしないように説得してきたが、今月からは新たな決まりができた。 [軍の最高指導者・およびその者に認められた者を除く全ての隊員・職員は、最高指導者の命令に反発・干渉する力を持たないものとする。  また、軍の最高指導者は、この権限を、任意で他の隊員・職員に譲る権限を持つものとする。  なお、この決まりに従わない者は、地位の剥奪、または解雇処分に処す。  軍最高司令官 ダビー]  この命令が出た以上、リオンたちはラバーンを説得する事はできなくなってしまった。  ダビーは優秀なラバーンを信用しきっていたため、ラバーンは当然のごとくこの権限を譲り渡された。命令が発効して2日目の事だった。  リオンたちの干渉を制限するために、ラバーンがダビーを説得したのだ、という噂が流れていた。  しかし、こればかりはテリスにも、リオンにもどうしようもなかった。  何しろ、反発したらそくざにクビにされてしまうからだ。  テリスはより一層訓練に励んだが、期日は刻々と近づいていた。  あと1週間だった。  第2章 訪問者  その日、テリスは王宮を守る担当の日だった。  もともと、王宮の警備は1つの部が受け持っていたのだが、最近ではそれ以外にこれと言って兵士のする仕事がほとんど無いため、各部が交代で受け持つ事になっていた。  今日から3日間、テリスと、テリスより1年先輩のデュルク、デュルクの幼なじみのグラクの3人が、警備を担当する事になっていた。  午前中は何事も無く終わり、きっと3日間何も起きないだろうと思いながらテリスは他の2人と昼食のパンを食べた。  そして、午後も半分くらい過ぎて、空がうっすらとまどろみ始めた時、グラクが突然テリスとデュルクの肩を叩いた。 「おい、あれは何だ?」  そういわれて、テリスは目を凝らしてよく見てみた。すると、走ってくる何かが見えた。  少年だ。服がボロボロな事からして、ギガレズの者ではなさそうだ。おそらく、クレイアから来たのだろう。  モルディスでは、王国間の出入りは基本自由なのだ。  テリスは、何であんなに急いでいるんだろうと気になった。  ところが、その少年は王宮を目指しているみたいだった。  無謀にも、少年はテリスたち衛兵3人を無視して突っ切ろうとした。 「おい、待て!」  デュルクが少年の肩を掴んだ。 「何だよ?こっちは王に用があるんだ。とても大切な用なんだ。急いでくれ!」 「そんな事は、できない。こっちはこの王宮を警備しているんだ。何者かもわからないようなやつを王宮に入れたら、軍隊の威信に関わる」  グラクがぶっきらぼうに言った。  テリスは、その少年を観察した。着ているのは、赤いボロボロのシャツに、黒い半ズボン。大きな緑色のリュックを背負っている。 「だから、おれは王に用があるんだよ!」  その少年は、乱暴に言って、デュルクの手を払いのけようとした。  もちろん、そううまくいくわけもなく、がっしりと捕まっていた。 「何を伝えたいんだ?ぼくたちから伝える事もできるし、話の内容によっては王様にも会わせる事が出来る。まず、ぼくたちに話してくれないか?」  テリスは、優しく諭した。 「じゃあ話してやるよ。──クレイア王国が、魔王ダークネスに乗っ取られた」 「え?」  突然少年の口から発せられた衝撃的な発言に、テリスは一瞬事態が呑み込めなかった。 「もっと詳しく説明しろ」  デュルクが言った。 「魔王ダークネスの封印が解けて、ダークネスは復活したんだ。  それで、ダークネスは手下を王様と入れ替えて、ダークネスからこの世界を護っていたペンダントを排除して、クレイアを乗っ取ったんだ。  ダークネスの次の狙いは、この、ギガレズ王国だ。だから、おれはその前に、ここに警告に来たんだ」 「嘘をつくな!」  突然グラクが言った。 「イタズラもほどほどにしろ!とっととうせろ、この嘘つきが!でないと、お前を逮捕するぞ!」  少年は、全く動じなかった。 「別に、信じないのは自由だ。でも、すぐに後悔すると思うけどな」  そういって、少年はゆっくりと立ち去った。  テリスは、グラクたちの行動を不審に思った。  いくらなんでも、あんな乱暴に追い返すのは、おかしい。何か裏にあるんじゃないだろうか……。  それにしたって、ダークネスが復活したなんて、ばかばかしい。ダークネスは、数百年前に封印されて、ラティスに住む魔術使いたちの力で封印された洞窟ごと別世界に切り離されたという話だ。  だが、だからこそ、テリスは怪しく感じたのだ。  兵士をからかうための嘘なら、もっともっともらしい嘘をつくだろう。  だが、あそこまで突拍子な事を言うとすれば、考えられる事は2つ。本当に馬鹿なのか、それとも……本当の事を言っているかだ……。  第3章 改革  兵隊の一日は、ホールで行われる集会から始まる。  だいたいの場合、準備運動みたいなものだけやって終わるのだが、その日は違った。  ラバーンが壇上に上がった。 「今日は皆さんに、お知らせがあります」  ピンク色の、動きやすそうなジャージを着たラバーンは、深刻そうな表情を浮かべていた。 「知っての通り、我がギガレズ王国の財政は、危機的状況に陥っています。  そこで、我々はダビー最高司令官の指揮の下、隊員数を大幅に削減する計画を実行に移す事にしました」  そういって、ラバーンは全員に一枚のチラシを配った。それには、青い字でこう書いてあった。 【ギガレズ軍再建計画について】  ギガレズ軍では、隊員が増えすぎているため、現在執行されている隊員の削減実行を、以下の内容に変更する。  ?隊員の削減実行を、1ヶ月2回にする。  ?隊員の解雇人数を、100人から130人にする。  ?この実行日には、入隊5年以上の兵士も、例外なく解雇できるものとする。  当然、兵士たちからは一斉に反発の声が上がった。   ...

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