フラワー・ストーリー 15年前

第4の主要人物は、謎だらけ☆

こんにちは。  新登場人物の、名前すら明かさないという凄い謎めいた終わり方をしてみました。  なので、正直書く事はありません・・・  まあ、無理して書きますけど☆    《第8章》  というわけで、ついに始まった「地底の湖編」第1章。  後半に登場した新キャラは、『一章の間、プロフィールを完全に隠して謎の塊みたいな人物を出したい!』という考えから、終始「この人」「その人」と呼ばれる不思議な感じに。  彼女は、実はこの物語でかなり重要な役割を持っています。  加えて、第9章で少し紹介がありますが、それでも登場人物中最も謎だらけです。  また、作中最も過去がストーリーに関わってくる人物でもあります。  真衣、美羽、夢人の過去は、一応ストーリー上最低限必要なレベルまで最初に明かされていますが、彼女だけはかなり明かされません。  そして、真衣や美羽の知り合いですらありません。  初対面です。  なのに向こうが2人の事を知ってるかは・・・まあ、次回フォローするとして。  とにかく、名前を出せないキャラは、本当に書くことが無い・・・  おそらく読者側も気になっているのでは?  というか、気になっててください![E:weep]  まあ、明日も明後日も更新するので、楽しみにしていてください。  ちなみに、現在書いているのは24章ですが、凄い事になってます・・・  もし、今日中に26章に入れたら、一日で2章upします☆と自分を追い込んでみたり。  まあ、そんな感じで、第9章&第10章をお楽しみに~☆ ...

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フラワー・ストーリー‐本編 15年前

フラワー・ストーリー 第8章

竜の部屋をいろいろ探し回っていた私たちは、〈地底地図〉と書かれた地図を見つけた。  彗星の滝の最深部はもちろん、地底のあらゆる地下洞窟のつながりが記されている。 「竜が作ったのかしら?これ……」 「たぶん、地球人が持ってきて、殺されてそのままになったんじゃない?」  まあ、どっちでもいい。  とにかく、この地図を見て、何か情報を掴みたい。  そう思って2人で地図を見ていたら、美羽がある事を発見した。 「この彗星の滝、地下通路になってる!」 「え?」 「だから、ここは地下通路になってるの。ここを進んでいったら、小さな空洞があって……」  その先には、「地底の湖」と呼ばれる場所がある。そう、六魔境の一つで、行く方法が限られている、謎めいた魔境だった。  もしそこに、回り道せずにここから進めるなら、とてもラッキーだ。  案の定、部屋をいろいろ探すと、岩で隠されている小さな穴を発見した。  人が一人、かろうじて入れるくらいのスペースだったが、私たちは急いで中へ入っていった。  地球人が花びらを狙っている事を知った以上、一時もムダにできない、そんな思いがあったからだ。  どんどん突き進んでいくと、だんだん明かりが失われていった。  真っ暗になってしまったので、仕方なく私たちはペンライトを点けた。  できれば、電池が消耗するうえ、反対側から来る相手に一発で見つかってしまうので、使いたくなかったんだけど……。  とにかく、なるべく急いでこの暗闇を抜けようとしていたので、私たちは極度の緊張感の中で、自然と小走りになっていた。  その音は少しずつ、でも確実に洞窟内に反響していた。  やっと光が差し込み、薄暗がりになって、私たちはペンライトを消した。  ホッとして気が緩んだ私たちは、つい何も考えずに先へと進んだ。  それが、命取りとなった。 「あとどのくらいかかるかな?地底の湖まで」 「さあ?あと、半月くら──」  その瞬間──目の前が真っ暗になった。  私たちは、落とし穴に落ちていた。 「いたた……ここはどこなの?」  私が呟いた。 「わかんない……」  どうやら美羽もいるみたいで、安心した。  辺りは真っ暗で、上から差してくる光もわずかだったので、周りに誰がいるかわからなかったのだ。  とりあえず、辺りを手探りであさってみる。  しかし、出口やはしごは見つからなかった。 「でも、この穴、人工的なものじゃないだろうから、突起とかがあるんじゃ……」 「そうだよね。だったら、何とか登ろうよ」  前も崖を登った事はあるし、問題は無いはず。  そう思って壁をまさぐってみるが、何とその壁は完全に平らにされていた。 「この穴、やっぱり人の手が加えられているみたいね」  何とか脱出方法を考えようとした私だったが、なかなか方法が浮かばない。  助かる見込みはないの? 「誰でもいいから、助けて……」  美羽が呟いた。 「助けてあげよっか?」 「え!?」  私はとてもびっくりした。  暗くてよくわからなかったが、なんとこの穴の中には、もう一人いたのだ。  声からすると、その人は女だった。しかし、油断はできない。 「誰なの?」  そういって、私はポケットから短剣を取り出そうとした。  しかし、短剣は無かった。 「あれ??」 「あ、短剣は危ないから預かったよ」 「危ない!?持っていない方がよっぽど……」 「ここはすでに地球人に占拠されてるんだよ?ナイフなんかもっていたら、すぐに捕まるんだけど」  その言葉に、私は衝撃を受けた。 「ここまで地球人は侵略してきてるの?」 「当然でしょ。そもそも、彗星の滝にだって、地球人はあんたたちと違ってこっち側から来たんだから」  この人、私たちが彗星の滝から来た事を知ってる……。 「じゃあ、何であなたはここにいるの?」  私はそう聞いてみたが、あっけなく跳ね返された。 「それは、こっちのセリフね」  確かに納得したが、まだ答える事はできない。  もしこの人が敵だったら、私たちが地球人を倒そうとしている、とわかってしまうからだ。  ちなみに、地球人とアーチ人はよく似ているため、少し話したくらいでは区別がつかないのが現状だ。 「あなたは誰なの?敵か味方かもわからないのに、教えられないわよ……」 「まあ、確かにそうよね。ここで名乗ったりしたら、逆にあんたたちを信用しなかったと思うよ。でも……、少しなら信用してあげる」  そういって、この人は、何も無いはずの穴の中から入り口の狭い穴を開いた。 「この穴を作ったのは、あたしだから」  呆気に取られている私たちを見て、この人はくすりと笑っているようだった。 ...

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