未分類 14年前

祝☆ブログ4期移行!でも、本当は明日から・・・

こんにちは。  作りかけの記事ごとPCの電源が落ちて消えてしまって半泣きの者です。  なので、今日書こうとしていた事はできる限り明日以降に持ち越して、  とりあえず・・・  新デザイン移行です☆  このデザインが冬を超えても終わらなかったら悲しいな~と思っていますが、  他にいいデザインも無いのでこれにします。  冬真っ盛りです。  これを見て寒くなった人がいたら、全力で謝ります。  謝るだけで、特に何もしませんが。    ついでに、前ブログの小説も、3月~7月の第2期デザインに変更しました。  こちらの方が懐かしい人も多いと思うので・・・    さらに、NEWVELもついに完結しました。  あとがきを書くため、まだ完結扱いにはしていませんが・・・    まあ何にせよ、これでOur Story's World第3期の全てに決着をつける事ができましたので、  明日から12月。  師走です。  ネットワールドを突っ走ります。  ダメ人間街道まっしぐらです。    で、明日アップするユニアドなんですが、  新たな取り組みをします。  それは、各章ごとに、  「その章を読みながら聴いてほしいおすすめのアニソン」を紹介します。  フォロー記事で、タイトル、アニメ、YouTubeへのリンクを載せます。  2つインターネットを開いて、  1つは小説、もう1つはYouTubeを開いて、  YouTubeを聴きながら小説を読むと、  面白さ2倍になると思います。  まあ、何にせよ、  いろいろ始まります。  1年は終わりますが。  ぼくのこの1年は・・・あっという間でした。  もう中学校に入ってから1年!?とか、  まだ小学校卒業してから1年も経ってないの!?とか、  思ったり思わなかったり。  そして、卒業直前に書き始め、  絶望して放置したユニアドが、  ブログに載せられようとしているのです。  時間って不思議ですね。  では、年末まで駆け抜けましょう!!!  また明日☆ ...

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未分類 14年前

結局宣伝ばかりの記事

こんにちは。  では、まずはデスダーのフォローから・・・    デスティニー・ダークネスを書き始めた際、決めていた事が一つありました。  それは、  『バッドエンド』  少なくとも、ハッピーエンドにはしない事です。  そして考えたのが、「ストーリーの根底にある戦いが、全て無駄だった」というバッドエンドの極み。  勝利する事が敗北、という事。  そこから生まれたのが、デスティニー・ダークネスというタイトル。  タイトルに含まれる二つの単語は、「どちらも敵」だったのです。  ダークネスは敵。  じゃあ、デスティニーって?  と考えた人も、いるのではないでしょうか。  その答えは、この物語の全てを知り、裏で物語を操る者。  第1巻、2巻、3巻で登場したウサギが、伏線だったのです。  もともとはラストシーンに登場するのは悪魔の予定だったのですが、悪魔がさらりと描写に入っているのはさすがに不自然なので・・・  ウサギになりました。    ストーリーに入れられなかった話。  ナナの未来がなぜ見えなかったか。  実は、見えていた、が答えです。  ルーラがずっと見ていた未来は、  あの闇の世界。  闇の世界は、他の世界からいかなる方法で覗こうとしても中が見えないように、複雑な封印が施されているため、ルーラは闇の世界を、断片的にしか掴めなかった。    ざっとこんなものですかね?デスダーの裏話は。  これからも、忘れている事があればユニアドに絡めて入れると思います。  で、そのユニアドなんですが・・・  ぜんぜん進んでません!  なぜなら、二次小説に力を入れているから!!  デスダーとフラストの掛け持ちよりきついです。  ブログが違うせいで、どちらかに集中すると完全に一方が放置されてしまうのです。  このブログの更新が、今週2日にいっぺんだったのは、そういう理由からですし・・・  まあ、何とかがんばりたいと思います。    で、土日が終わると、いよいよ12月。  1年の終わりです。  同時に、このアワストへの移行から半年が経ちました。  この半年で、アワストは急成長しました。  本ブログのデスダー&フラストを筆頭に、  前ブログの小説や、二次小説にまでその世界を広げました。  そんなアワストも、デスダーとフラストの完結により、  一つの転換を迎えたいと思います。  と、長い前置きはこのくらいにして。  明後日、11月30日。  ブログのデザインを変えます!!  え?そんなに大したことではない?  大したことなんです!!  第4期移行なんです!!  第1期⇒第2期へは、前ブログ小説の完結が転換点でした。  第2期⇒第3期は、新ブログへの移行という大掛かりな作業とともに行われました。  そして、いよいよ第3期⇒第4期へ。  今まで、2回しか行っていないデザイン変更を、  ついに新ブログ内で行う時なのです!!  どんな色になるかは、お楽しみです!  というか、決めてませんが・・・    まあ、一言でまとめると・・・  今後もOur Story's Worldをよろしくお願いします!! ...

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デスティニー・ダークネス 14年前

いろいろで鬱まっさかりな今日この頃☆

こんにちは。  ハヤゴト完結小説メモがエラーっぽくなって全く見れなくなり軽く落ち込んでいる者です。  正直、小説版ハヤテよりもクオリティが高いものもあって、とても面白いのですが・・・    デスティニー・ダークネス完結!!  Our Story's World第1作という、記念すべき作品・・・なのでしょうか?  実際、長さはフラスト以下なのですが・・・    とりあえず、これを完結させてみて。  手抜きだなぁ。  この第5巻の完成度なんて最低ですよ。  ・・・と、他人事的に書いてると多少しにたくなるので、  少し言い訳させてもらうと。  本当は、もう少し充実させたかったんです。  主にコレージェとマインの絡みとか。  それがこんな適当になってしまった理由はひとつ!!  飽きた・・・orz  実際、フラスト、ユニアド、二次小説などに目移りしてしまって、  デスダーに集中できなくなってしまったのが原因です。  本当は完結させないで放置する予定だったのですが(それもだめ)・・・  ハヤテ小説版第2弾に、「とりあえず完結させなければならない」的な事があったので・・・    今日は、早く寝たいと思います(無理やり)・・・。  明日・・・は小テストの勉強があるので、  明後日の金曜日にでもフォローしたいと思います。  最後に、リンク。  http://hayateosw.blog24.fc2.com/  2日にいっぺんはこっちで更新しています。  前ブログ小説よりも、独立性が強いので。  これからは、アワスト⇒アワセカみたいなルートを設定してくれるとうれしいです。  ・・・ハヤテのごとく!に興味が無い人は別にいいですけど・・・orz  ではまた~☆ ...

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デスティニー・ダークネス‐本編 14年前

デスティニー・ダークネス第5巻

デスティニー・ダークネス(5)  Overcome Destiny!  ? magic  序章 ラティス  ラティス王国は、モルディスの中でもっとも古くから存在する王国のひとつで、ドラドルのような近代化をせず、古代の魔術によって栄える国だった。  他の国とは大きく異なり、魔法魔術が生活の一部として組み込まれていた。  国民の9割以上が魔法を使える、魔法族の国ラティス。  その中でも、子どもながら一際強い魔力を持つ魔術師がいた。  魔術師の名前は、コレージェ。  その魔術師コレージェと、幼なじみマインが、ダークネスとの戦いの記録に新たな1ページを刻もうとしていた。  その強さは、偶然か、それとも、必然か……。  第1章 最強  マインは、ラティス内に数多く存在する魔法学校の中でも、特にランクの高い学校に通う学生だった。  魔力はその限界が生まれつき決められている場合が多いので、幼い頃から魔力の強さでランクを決め、ランクごとに通える学校を決めているのだ。  マインの魔力はかなり高い方で、トップランクの学校に通っていた。  マインは努力家で、習った呪文を間違った方向には絶対使わない、という正義感の強い女の子だった。  そのためランクの高い学校の中でも特に成績優秀だったが、どうしても1位にはなれなかった。  なぜなら、「天性の魔術師」と呼ばれるコレージェがいたから……。  コレージェは、すでにその類まれなる才能を幼い頃から発揮していた。  すでに10歳の頃には、先生を遥かに上回る力を持っていたらしい。  そのため、この学校でも特別扱いされていた。  ただ、マインはコレージェに憧れを持っているわけではなかった。  なぜなら、コレージェはその強さ故に、仲間を持てなかったからだ。  たとえどんなに本人が優しくて努力を怠らない性格だったとしても、本人の周りの環境が特殊すぎて、好かれない事は多々ある。  コレージェが、まさにそうだ。  コレージェ自身に非はないのだろう。  しかし、コレージェの生まれ育った環境も、おかれている環境も普通ではないため、コレージェ自身が普通ではないものとして扱われてしまうのは、必然なのかもしれなかった。  第2章 来訪者  マインが進学して、半年ほどが経っていた。  そんなある日、それは起こった。  今にしてみれば、それが運命の狂う始まりだったのだろう。 「コレージェ。あなたと面会したいという方が校長室にいらっしゃっています。今日の授業は受けなくていいので、急いでそこへ向かいなさい」  マインとコレージェのクラス担任の先生が、3時間目の途中に突然教室に入ってきて、コレージェにそう告げた。 「……ワープしても、いいですか?」 「特別ですよ」 「ありがとうございます」  コレージェは無表情で礼を言うと、短い呪文を唱えた。  一瞬にして、コレージェの姿は消えた。  生徒たちからざわめきが起こった。  担任の先生は、鋭く注意すると、今の授業を担当しているミラー先生に謝った。 「ミラー先生、授業を邪魔してすみません」 「いえ、構いませんよ」  ミラー先生が、にこやかにそう言った。  放課後になっても、コレージェは戻ってこなかった。  給食中に一台の車が出て行ったので、おそらくコレージェも一緒に行ったのだろう。  マインは少し気になったが、深く考えずに校舎を出ようとした。  すると、学年主任の先生に肩を叩かれた。 「君も、来てくれないか」 「……え?」  も、という言葉から察するに、マインはコレージェたちのいる所へ行く事になるのだろうと思った。  断ることもないので、マインはそのまま先生についていった。 「私は、ルーラ」 「あたしは、ナナ」 「おれは、メオ」 「ぼくは、テリス」  4人の来訪者は、このように自己紹介した。 「私は、マインです」  マインもそれに倣って挨拶した。 「前置きは、このくらいにしましょう。あなたたちに、頼みがあるんです」 「何ですか?」 「ぼくたちと一緒に、ダークネスを倒すための旅に来てください」 「……え?でも、どうして……それに、ダークネスは歴史上の……」 「いや、説明させてくれ」  メオがマインの言葉を遮って言った。  要するに、ダークネスは復活し、クレイア・ギガレズ・ドラドルの3国を征服し、今まさにラティスに攻め込むところらしい。 「ルーラが予知したところでは、この国で2人の勇者に出会うらしい。  ただ、勇者の人数は5人、と出ているのが不思議なんだけどな……」  確かに、今、ここには6人いる。  だが、マインにはそれ以上に気になる事があった。 「でも、勇者って、どうやって見分けるんですか?」 「直感よ」  ルーラが答えた。 「……え?」 「大丈夫。私の直感は外れた事がないから。それに、占いもできるし。そういう分野では信用しても大丈夫よ」  ルーラはそう言って、にっこりと微笑んだ。  メオが話を引き取る。 「で、ルーラが、お前たち2人が勇者だ、って。  どうかはわからないが、人数より多くても問題ないみたいだから」 「でも、ダークネスってどうやって倒すんだ?」  コレージェが最もな質問をした。 「あー、それは……わからないな」 「……え?」 「だが、それを突き止めるためにここに来たわけでもある。  その昔、ダークネスの封印に成功した種族、ラティス族の住むこの王国に」 「そうなんですか……でも、心当たりは?」 「ない」 「……え?」 「いや、正確には1人、いたんだが……」  そこまで言った時、突然校庭の方から悲鳴が聞こえてきた。 「何!?」 「あれは、ダークネスの手下だな。  堂々と、それも本拠地でない所を攻めてくるという事は、よほど自信があるらしいな」 「そんな事より、早く、助けないと!」 「ああ、わかってる。  準備はいいな?」  メオがそう言うと、他の3人も頷いた。 「久々に、開放できる」  コレージェのそんな呟きが聞こえた気がした。  第3章 幕閉じ  メオたち4人はかなり強く、魔法の使える敵とも互角に戦っている。  先生方も攻撃魔法で応戦している。  ただ、相手の人数がとにかく多い。  生徒を除くと、こちら側の戦力は20人ほど。  対して、相手は400人以上。   ...

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デスティニー・ダークネス 14年前

一気に完結に向かうデスダーとフラスト(NEWVEL)。全ては計画性のなさによるもの

こんにちは。  二次小説に手を出しすぎて、ユニアドが全く進んでいない者です。  3日で4つのSSをアップし、それ以外に1個中編を今3話まで書いている所です。  ハヤごと本編を読んでいないとわからない作品から、  作品の名前も知らなくてもわかるような作品まで。  結構頑張っていますが、  今日はユニアドを中心に進めます。  本ブログが廃れては困るので・・・  それから、すっかり忘れていたNEWVEL。  いい加減完結させなくては・・・  ということで、ついさっき第5部序盤まで進めました。  NEWVELは字数制限の関係で何章かに分けてるんですけど、  15章ですでに3分の2終わりました。  たぶん完結は25章・・・まで行ったら奇跡、というレベルです。  ちなみに、一定の字数に達しないと完結申請できないので、  もし載せ終わっても字数が足りないとなったら、  地球人との戦いのエンドまでを描かざるを得ないと思います・・・orz  あと、フラスト(NEWVEL)が最後まで行ったら、  最後にあとがきを描いて、  そこでこのブログへのリンクを貼ろうかと思っていますwww    で、デスティニー・ダークネス第4巻。  第3巻の続編で、3部構成。  一気に短くなりました☆  そして、第5巻はもっと短いです。  ぶっちゃけ、第4巻と第5巻合わせても第1巻に勝てるか・・・というレベルです。  と書いてて不安になったので調べてみたら、  第1巻・・・約70ページ。  第4巻・・・約60ページ。  第5巻・・・約60ページ。  ・・・全部短かった・・・orz  ちなみに、エミーのオカリナ、壁画の文章は、  ある決まりに従って書かれています。  調子に乗りすぎたファンタジー作家は独自の言語体系を創るらしいです。  ただ、一応規則性はあります。  ぶっちゃけ英語です。  第5巻でも明かされないので、完結後に載せます。    今回は、ほぼ新キャラはいません。  遊びでホープフェザーなるものを作りましたが、特に意味はありません☆  一応第4巻で本部が摘発され、それと同時に全ての支部が芋づる式に壊滅した・・・という設定です。  特に本編に影響しないので、書いていませんが。  ところで、第1巻、第2巻、第3巻と全ての巻で登場しているキャラ(?)がいます。  そして、主役4人の中で、1人だけ主人公になっていないキャラがいます。  この物語では、フラストと違い第三者目線なのですが、実はそれぞれに主人公がいます。  地の文に心象が書かれているキャラが、その部ごとの主人公です。  たとえば第1巻であれば、メオの気持ちは地の文に書いてありますが、エミーの気持ちは書いてありません。  そう、地の文に一回も気持ちが書かれていないキャラが、1人だけいるんです。  さて、誰でしょう!?  この2つに気づくと、いくつかの謎に気づくと思います。  それは、第5巻で起きる「ある事件」に関わってくるのです。  第5巻で完結するので、推測するまでもないのですが・・・  伏線を全て読めていれば、第5巻の結末を知った時の驚きは2倍になるでしょう。  ついでに、第5巻に登場する新キャラのうちの1人は、第1巻ですでに登場しているのです。  そのためにわざわざ入れたシーンがあるのですが・・・  さて、全て読める猛者はいるのでしょうか!?  いたとしても、次の巻で完結ですが・・・orz    Our Secondary Story's Worldにも、ぜひ遊びに来てください。  ここを読んでいる方の大半はハヤテのごとく!を知っていると、信じているので☆  いつかはひなゆめにも二次小説を(もちろんルーラ名で)載せて、  そこからアワセカにリンクを貼って、  最終的にここへ繋がるような仕掛けを作りたいな~と思ったり。  小説☆カキコにもフラスト載せてみようかな~などと考えています。  デスダーはともかく・・・、フラストは自信作なので。  ではまた~☆ ...

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デスティニー・ダークネス‐本編 14年前

デスティニー・ダークネス第4巻

デスティニー・ダークネス(4)  Overcome Destiny!  ? twenty  序章 門 「ここが、ドラドルの入り口だな」  赤いシャツに黒い半ズボンを着た1人の少年が、ドラドル王国の門を前に呟いた。 「うん。覚悟はいいよね?」  もう1人の青年が、少年に問いかけた。 「ああ。こっちは1度経験しているからな……」  何気ないやり取りだったが、その声からは、決意が感じ取れた。  2人は、互いに顔を見合わせ、それから門をくぐった。  第1章 ラドル  異世界であるモルディスの各国は、周りを深い堀に囲まれていた。  泳ぎではもちろん、ボートでも渡れなかった。  ウィンガーと呼ばれる空飛ぶ乗り物も当然使えない。  ラティス族が、堀に魔法の結界を創っていたからだ。  何箇所か埋め立てられている場所があり、そこにだけは結界がない。  二つの国を結ぶ、門があるのだ。  普通の国であればそこには門番がいて、顔とパスポートなどを確認するのだが、ここでは門に取り付けられたセンサーが、パスポートに埋め込まれているICチップの電波を読み取って、国内に入る人を管理していた。  もちろん、ICチップには犯罪歴などが詳しく保存されていて、指名手配犯などは即座に麻酔銃を撃たれて警察と政府に通報される。  ある意味では、人間などより遥かに高性能な門番だった。  話を戻そう。  この少年の名は、メオ。  クレイア王国をダークネスに乗っ取られ、ギガレズ王国に警告に行ったが、スパイたちに簡単に追い払われ、同志を集めて戦うも惨敗して、生き残ったテリスとともにドラドル王国へと逃げ延びてきていた。  ダークネスはかつてモルディスを支配していて、一度は封印されたものの、何百年の封印から目覚めて再びモルディス侵略を始めた闇の魔王だった。  ダークネスの次の目的は、おそらくモルディスで最大の国ドラドル王国の征服だろう。  モルディスでダークネスに対抗できる可能性があるのは、ラティスとドラドルだけだ。  二国が手を組む前に、ドラドルを支配する事が、ダークネスの作戦のようだ。  2人は、ドラドル王国に警告してダークネスを今度こそ撃退するつもりだった。  ダークネスに勝利すれば、クレイアとギガレズを取り戻す事ができる。  それだけを励みにして、2人はギガレズの端っこの荒野を、小走りで進んできたのだ。  そして、ようやくドラドルに辿り着いたのだった。 「やっぱりラドルは違うな~」  ドラドルの首都ラドルは、未来都市という言葉がしっくりくる都市だった。  レイアやガレズも十分大きくて発展していると思っていたメオだったが、ドラドル王国の最大都市は、レイアやガレズなんかとは比べ物にならないくらい発展していた。  道路のあちこちに機械やロボットがあり、道行く人は皆小さな直方体の機械の小さな画面を見ながら、何かに取り憑かれたかのようにボタンを押している。  ちなみに、その後にそれが電話だと知った時の2人の驚きはかなりのものだった。  ラドルの極められた機能性に一種の感動を受けながらも、2人は作戦を立てなければならなかった。 「ここでダークネスなんていっても、絶対に信用してもらえないよね……」  テリスが言った。  確かに、文明の極みみたいなこの都市で、ダークネスというまやかしみたいな話が信用されるとは到底思えない。  ダークネスの存在自体が疑われているくらいなのだから。  しかし、事態は思わぬ方向へと動いていく。  第2章 策略  2人は、ホテルに泊まって何となくテレビをつけた。 すると、思わぬニュースが流れていた。 〈続いてのニュースです。ギガレズ王国とクレイア王国による第二の連盟が、門を完全に封鎖して、ドラドルを初めとする他国とのつながりを完全に断ち切りました。政府は、これをモルディス連盟への宣戦布告であると考え、軍隊の整備を進め──〉 「おい、これって……」  クレイアもギガレズも、すでにモルディス連盟から脱退しているというのだ。  2人が逃げている3週間ほどの間に、事態はかなり動いていたらしい。  ニュースを食い入るように見ていたが、どうやら満足な理由は見つかっていないらしい。 「これは、チャンスじゃないか??」  これだけ穴の開いた理由しか出ていないのであれば、メオとテリスが何にも穴の無い説明──真実を広めれば、それは人々の間で広まるだろう。  2人が目をつけたもの……それは、現実世界ではなかった。  2人が広める場所に選んだのは、ドラドルの進んだ文明の一つで、情報の宝庫になっている……インターネット・ワールドだった。  ネットワールドは、少数派意見でも心置きなく意見を出せるという利点があった。  3時間ほどでだいたいの操作を覚えた2人は、検索エンジンで〈クレイア ギガレズ 脱退理由〉で検索した。  すると、無数の掲示板やブログが表示された。 「まずはこの掲示板から……」  2人の作戦は、それらのテーマを扱っているサイトにコメントやレスを送って、意見を広めるというものだった。  「この事件はダークネスの仕組んだもの。クレイアもギガレズも操られている」という内容だった。  こんな感じのコメント・レスを300個くらいの掲示板やブログに送りつけまくったのだから、反響は凄かった。  というか、まず2人とも指が痛くなった。  そして、掲示板やブログではたくさんの批判コメントが送られていた。  だが、少数ながら「納得した」という意見もあり、2人の意見はネットワールド全体で大論争を引き起こしていた。  次の日、2人がもっと意見を広める方法は無いかと考えていると、2人の借りているホテルの一室をノックする音がした。 「誰だろう?」  そう思い、メオはドアを開けてみた。  すると……突然変な臭いが漂ってきた。  まずいと思った時にはすでに手遅れで、メオは眠くなり、そのまま意識を失ってしまった。 「……!」  メオが目を覚ました。  いつの間にか、メオは暗い牢屋に閉じ込められていた。  地面から10センチくらいのところで、鎖で手足を壁に繋がれている。  隣を見ると、同じ様な状況で、まだ寝ているテリスがいた。 「おい、起きろ」  メオが懸命に足をばたつかせ、壁を蹴ったりしていると、やっとテリスも起きた。  そこへ、2人組の警官が現れた。 「誰だ、お前らは?」 「我々は、この国を守る警官だ。お前らは、この国を混乱させようとした罪で逮捕された」 「どういう意味だ?」 「お前らは、ネットワールドで無責任な書き込みをし続けただろう。どこから、誰が書き込みしているかはわかるのだぞ」 「そんな事言ったって、自分たちの説を書き込むのは自由だろ。警官が何でそこまで規制するんだ?」 「……もういい。どうせお前たちは知っているんだろうからな……」  そういうと、警官は突然二人に銃を突きつけた。 「我々はダークネス様に従う。警察はダークネス様の指示に従って動いている。それを知っているのは幹部だけだがな」 「……ってことは、あの説を規制したのは……!」 「そう。真実がばれるとまずいんだよ。  これから、警察はあの書き込みをしたやつを逮捕し、あの書き込みは全くのガセネタだと伝える。嘘でもはっきりした証拠をあげれば、簡単に世論など調整できる。  そして、あいつらが危険は無いと思い込んで油断した所で、ダークネス様はこの国を乗っ取る……お前たちに邪魔はして欲しくないからな。一石二鳥だ」  そういって、警官たちは立ち去ろうとしたが、何かを思い出したように振り返って、こう言った。 「ああ、忘れていた。お前たちは、ダークネス様の邪魔をしようとしたのだ。その罪は、重い。ダークネス様の天下が訪れたら、その時は……覚悟しておけ」  第3章 脱走 「どうする?このままじゃ……」 「逃げる手立てを考えないとな」  そういって、メオはナイフを取り出そうとした。  しかし──、ナイフは無かった。 「くそ、あいつら持ち物を検査したな」 「でも、これはたぶん……」  そういって、テリスは手を柔らかく使って、袖裏に縫い付けられたポケットから、収納しやすいように折りたたみ式になったやすりを取り出した。  ちなみに、なぜ技術が発達しているのに検査をしなかったのか、というと、どうやらダークネスがラドルの技術=抵抗力を弱めようとしたかららしい。 「何でそんな所に?」 ...

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デスティニー・ダークネス‐本編 14年前

デスティニー・ダークネス第3巻

 デスティニー・ダークネス (3)  Overcome destiny!  序章 ドラドル  モルディスの中で一番発展しているのが、ドラドルだった。  ここは、王国ではあるものの、王様にはそれほどの権限がなく、基本的には各都市から1人ずつ選び出された10人の代表者による会議によって政治が行われていた。  ドラドルがその武力と財力と科学力で他の国を牽制する事で、モルディスではある程度の秩序と、平和が保たれていた。  しかし、表面上は発展しているドラドルこそが、モルディスで最初に『暗闇』が訪れた都市だった……。  第1章 未来 「……でも、それはあなたが決めた事でしょう?私には関係ありません」  暗いテントの中で、女性が静かに告げた。 「しかし、あなたがこんな未来を予知していればこんな事にはならなかったはずなのに!」  テーブルを挟んで向かい側に座る男が声を荒らげた。 「──私は責任を取りません。さあ、もうお帰りください」  彼女は身じろぎもせずそう言った。  男は最後にその女性を睨みつけると、そのまま荒々しく帰っていった。 「……見通せてたけど、それを言った所で……」  彼女の名はルーラ。  未来を見通す力を持つ、特殊能力者だ。  この世界で言うエスパー……というほどではない。  相手と眼を合わせる事で、「相手が未来に見るかもしれない光景」を垣間見る事ができるのだ。  未来というのは捕らえにくいもので、未来は1つではない。  未来にはいくつかの可能性があって、その未来に関わるものたちのとった行動やその時の思いなどによってそのうちの1つが選ばれるのだ。  もちろんその中には、その人が予想だにしない可能性も含まれていて、(例えばその家の周辺に大地震が起こって家を失う、など)可能性はほぼ無限にあると言える。  もちろん、突き詰めていけば結果はいくつかしかないのだが……。  そして、ルーラたち占い師のできる仕事は、その可能性のうちの1つを見て(または感じて)、それを伝えたり、アドバイスしたりする事だ。  とはいえ、ルーラが感謝される事はほとんどなかった。  ルーラに相談して失敗した人は、大抵ルーラの責任にする。  さっきの人は、転職するかどうか迷っていて、ルーラが転職を勧めた結果、その会社が倒産したという、とても不幸な人だった。  ルーラはそういう未来も見ていたが、現状では満足していないと見抜いたため、そうならないことを祈って転職を勧めたのだった。  そして、ルーラに相談して成功した人は、ルーラの事なんて忘れてしまう。  ルーラにお礼を言いにきた人は、300人以上を見たのにわずか10人ほどだった。  それでも、この能力を活かすほかに、ルーラの考えられる道なんて思いつかなかった。  明日は、ルーラの月に2回しかない休日だった。  というか、そのはずだった。  相談の依頼を受けたのだ。  長く話したいので、定休日に会いたいというのだ。  さすがに断れないので、嫌々ながらもルーラはあってみることにした。  その判断は、間違っていたのだろうか?  ルーラは、今でも、悩む事があった。  もし、あそこで断っていたら……。  こんな運命に巻き込まれる事はなかったかもしれないのに……。  第2章 相談  その日、朝からルーラはその人を待っていた。  どんな人なのかは、全くわからなかった。  メールで依頼を受けた上に、そこには相手のことは何にも書かれていなかったからだ。 「……相手の情報は、名前しか知らないからな……」  相手の名前は、ナナ。  おそらく女性だろうが、それ以上の事はわからない。  少しして、ナナは現れた。  女性かと思っていたが、小さな女の子だった。 「あ……えーと……あなたがナナ?」 「そうだよ」 「私はルーラ。よろしく」 「よろしく!」  その感嘆符を聞き取った時、ルーラは何となく思った。  この子とは、気が合わなさそうだな。 「で、何であなたは相談に?」 「実は、少し前から悪夢を見るようになったの。すごく怖い夢で……それで、ルーラのところに相談に着たんだけど……」  悪夢は、心理的な恐怖やストレスから生まれるもの……だったはず。ということは、この子は? 「……あの……あなたは学校でいじめられたりされてる?」 「ううん、全然」 「……そうだと思ったわ。……じゃあ、何か嫌な事とかは?」 「何にも無いよ?」  少し考えて、ルーラは聞いてみた。 「それは……どんな夢?」 「えーと……何か、暗いところに一人ぼっちになってて、そこにすっごく暗い影が出てきて、何か訳のわかんない事を言ってる……」 「それは、怖いの?」 「よくわかんないけど、怖さを感じさせる、って感じかな……」  何か嫌な予感がしたので、ルーラはナナの未来を見てみることにした。 「ねえ、ナナ……私と眼を合わせて」 「いいよ」  そこで、ルーラは真っすぐにルーラを見つめるナナの眼を覗き込んだ。  ──暗い世界──一人ぼっち──何かの影─────────────あれ?  そこで突然視界が真っ暗になった。 「何にも見えない……?」  こんな事は、今まで経験した事がなかった。  途中で視界が遮られるなんて。 「ナナ……私の事真っすぐ見てる?」 「うん」  この子は……心を開いていない?  いや、まさか。ルーラの予知には、心を開いているかどうかなんて関係ない。  眼を合わせているかどうか。それだけだ。  それだけのはずなのに……。 「やっぱり見えないわ。……でも今日はもう遅いし……じゃあ、来週また来てくれる?」 「もちろん!」  ……やっぱり、この子とは気が合わなそうだ。  ルーラはそう思った。  第3章 謎の死  ナナが訪れた次の日。ルーラはテレビを見ていて、驚いた。 『たった今入ったニュースです。昨夜、ラドルである夫妻が心中を図った模様です。夫妻には女児がいたようで、帰宅した娘が2人の遺体を発見しました。発見された時にはすでに2人はすでに亡くなっていたようです』  そういって、その女児が映し出された。  それは、ナナだった。  話は聞けなかったらしく、顔にモザイクをかけた写真のみ公表されていた。  しかし、その服は、間違いなく昨日着ていた服だった。 「行ってみよう……」  ルーラはナナに聞いた電話番号を元にインターネットで地図をプリントして、急いでテントに〈臨時休業のお知らせ〉と書かれた紙を貼り、リニアモーターカーに乗ってナナの家へと向かった。  ナナは親戚の人に掴まれて駄々をこねていた。  どうやらナナは親戚の人に引き取られるらしいが、ナナは嫌がっているようだ。  ナナがルーラを見つけて叫んだ。 「あたし、ルーラと一緒に暮らしたい!」  伯母と伯父らしき人物が驚いて話し合っている。 「あの方は誰だ?」  ルーラが進み出て、名乗った。 「私の名前はルーラです。占い師をやっていて、ナナと1度カウンセリングをしました」 ...

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デスティニー・ダークネス 14年前

アワスト第2期移行1週間前!!

こんにちは。  「ハヤゴト完結小説メモ」で検索するとほぼ最初にヒットするようになり、少し困っています。  Our Secondary Story's Worldはまだ更新する予定がないので・・・  というか更新できる小説がないので・・・    で、2ヶ月ぶりのデスダー更新。  予定では、明日か明後日第4巻をアップします。  いい加減終わらせたいので・・・  格段に短くなったのは、ちょっと言えない事情です。  というか、展開を重視した結果です(即言う)。  初めての女主人公。  ルーラが真衣に似てるのは、気のせいです。  ナナが美羽に似てるのも気のせいです!!  この巻では、いろいろな謎を残して終わってみました。  第4巻でその謎が明かされる、という事です。  “空白の2ヶ月”の間に何が起きたのか?あの闇の世界は何なのか?  前者の謎は第4巻で、後者の謎は第5巻で明かされますので、それまでお待ちください!!    登場人物紹介。  ルーラ。  第3巻の主人公。  未来を見る、という力が後々意味を持つ・・・予定だった!!  ただ、ストーリーをかなりカットしたので、結局意味を持たないまま終わってしまいました・・・orz  本当は叔母も出る予定だったのですが、存在ごとカットされました。  残念なキャラです。  ただし、作者自身はハンドルネームに使うほど気に入っていますけど。  こういう記事で『ルーラ』と言ったら、基本はキャラの方です。  自分称をルーラにする事は、まずないので。    ナナ。  物語に重要な役割を持つ人物。  いろいろと必要な役割があります。  美羽と同じような性格なのは、単にぼくが気に入っt(ry  ではなく、いろいろと話が作りやすいんです。  天然だとギャグも話の中に組み込みやすいし。  なので、ユニアドでもいます、そういうキャラの人。    ついでに、フラワー・ストーリーをウェブページにしました。  そして、NEWVELの*flower*story*を一気に進めました。  新世代への完全移行のため、11月中にフラストにもデスダーにもけりをつけるつもりです。  ただ、それに伴えるほどユニアドが進んでいない・・・  デスダーとハヤごと二次小説に時間をかけすぎたので・・・  あと遊びすぎたので・・・(合唱用の楽譜を作ったりしていた)  今週1週間が自分の中で勝負だと思っています!!  ではまた~☆ ...

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未分類 14年前

記事作成に時間がかかったのは、FC2ブログを作っていたから

こんにちはー!!  テストが・・・終わったー!!(いろんな意味で)  ま、テスト後の更新の決まり文句的なのはおいておいて、  今後について・・・    ?デスティニー・ダークネスについて  デスダーは、第3巻を明日アップします。  何とか(すごく無理やり、手抜きで)完結までは持ち込めたので、  今月中にデスダーは第5巻までアップするつもりです。  その後、外伝作品もアップしたいと思っています。    ?次回作について  次回作のタイトルは、『ユニバース・アドベンチャー』  今まで何度か話題に上がっていた「UA」です。  前ブログの小説が完結した後、  最初に書き始めたのがこの作品です。  その後何度も新作を書いては1章で挫折、を繰り返した末、  たどり着いたのがデスダーだったわけですが・・・  デスダーが完結するとわかるのですが、  この“ユニアド”(略称)はデスダーの続編的な作品です。  ただし、デスダーとはほとんどつながりがありません。  そして、ユニアドの続編がフラストです。  フラストとは舞台がほぼ同じなので、強いつながりがあります。  なので、フラストで何度か出てきた単語が、  ユニアドでも聞けると思います。  ユニアドは、12月を目安にスタートさせるつもりです。    ?二次小説について  ハヤテのごとく!二次小説なんですが、  このブログには載せません。  なぜなら・・・  新ブログができたから!!  http://hayateosw.blog24.fc2.com/  Our Secondary Story's World  Secondaryは「二次的な」という意味で、  このブログの二次ブログ、またハヤごとの二次小説という意味で名づけました。  FC2という比較的メジャーなブログサービスを使用したのは、  もう少しこのブログにも人が来て欲しいな~という意欲の表れです。  このブログを見ているのもほとんどがクラスメートだし。  コメント書いてるのなんて実質一人だし・・・。  寂しいので、人を呼ぼうと思います。  そして、2周年記念のときは、デスダー&フラスト&ユニアド&前ブログ小説キャラクターで人気投票を・・・(絶対無理)  なんて最後に妄想を入れましたが、  とにかく、  フラストの完結を区切りとして、  Our Story's Worldはますます進化していきます!!  また、フラストに続いてデスダーも完結するので、  12月から心機一転、  デザインを変えたいと思います!!  といいつつ、休日の関係で11月30日に変えますけど。  ではまた~☆ ...

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お知らせ 14年前

アワストに二次小説が加わるのは意外と近いかも

こんにちは。  結局更新してしまいましたが、それにはわけがあります。  なんと!  ハヤテのごとく!全巻をついに買っちゃったんです!!  テスト勉強を放置して・・・orz  で、せっかくなので二次小説に踏み込もうと考えているわけです。  とはいえ、あまり原作に振り回されるのは嫌なので、  『世紀末伝説マジカル☆デストロイ』を小説化してみよう♪みたいな事を考えています。  どうなるかは未定ですが。  でも、本ブログでやるのは少し厳しいので、  面倒ながらも別ブログをまた立てると思います。  1つのログイン名では1つのブログしか作れないというジャストシステムブログサービスの制約が嫌なので、  ヤフーで作るかもしれません。  ついでに前ブログの小説も移動するかもしれません。  ではまた~☆ ...

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