#ThankYouIwata
今朝…に日本ではなるのでしょうか、こちらでは夕方だったのですが、 任天堂社長・岩田聡さんの訃報を目にしました。 代表取締役社長の逝去および異動に関するお知らせ(訃報) ※PDFです。 病気なのは知っていましたが、復帰しつつあると言われていた矢先、 あまりにも突然のことだったので衝撃を受けました。 つい数週間前には株主総会に出ていて、社長が訊くも更新されて、 本当に亡くなる直前まで仕事をしていたであろうそのバイタリティには頭が下がります。 私自身が、どの程度ゲーマーを自称できるのかはわかりませんが、 小学校に入ってすぐ、友達がいなかったので家族とひたすらスーファミかGBAで遊んでいた頃から、 3DSやWiiUで友人とスマブラやスプラトゥーンをしている今まで、 何だかんだでずっと何らかのゲームを遊んでいたし、そしてそのほとんど全ては任天堂のハードウェアでした。 特に、MOTHER2はWiiUVCで初めてプレイしましたが、強く思い出に残る一作になりましたし、 カービィ夢の泉デラックスや鏡の大迷宮もたくさん遊びました。 社長として携わったゲーム、それこそポケモンやドンキーやマリカやどう森や、そして何よりスプラトゥーン、などを含めれば、数えきれないほどの楽しい時間を提供してもらったと思いますし、感謝の念でいっぱいです。 また、もちろん遊んでいた小学生当時はそこまで考えることはなかったものの、 DS・Wiiとその後継機に通ずる「ゲーム人口の拡大」の考え方や、Nintendo Directや社長が訊くなどのメディア戦略など、 任天堂にしかできない方法での経営は、見ていて驚かされる部分、感心させられる部分が多々あって、 そういうビジネス的な視点から見ても、尊敬したくなる方だと思っていました。 岩田社長のことを私がとても好きだったのは、もちろんそういうゲームクリエイターや任天堂社長としての部分もそうなのですが、 人柄の良さと頭の良さが、行動や発言の節々から感じられるところで、 Nintendo Directでのプレゼン能力や、社長が訊くでの見事なインタビューと噛み砕いた説明、 そしてほぼ日刊イトイ新聞に代表される様々な記事で垣間見える独特かつ聡明な考え方。 そういうのを読んだり見たりすること自体が好きだったし、とても尊敬していたので、 今後はそういう言葉を聞くことができない…ということが何より悲しいです。 特に、プログラマー出身の社長、という、異色の経歴に基づく、 文系・理系の両方の思考を備えた、柔軟で、論理的でありながら冷たくない考え方というのは、自分でも見習いたいなあといつも考えていました。 人が亡くなる、というのは、そのあとで何を言っても、何を思っても、もう遅い、ということなのだな、と改めて思いました。 そして、その、本当の意味で取り返しがつかなくなる瞬間は、驚くほどあっけなく訪れるのだろうな、とも…。 ご冥福をお祈りします。 https://soundcloud.com/rularitl/because-i-love-you-150713 ...