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Surface Pro 8 レビュー:最先端で最安定なWindows 11 PC

11月1日に発売されたSurface Pro 8を発売日に購入しました。 20211101_165112  Surfaceシリーズ、自分の利用するメイン端末としては、Pro 2→Pro 4→Pro 5→Laptop 2→Pro 7と来て、5代目。  Pro 7がまだまだ現役であるにも関わらず、半ば勢いで買ってしまったわけですが、Surface Pro シリーズの7年ぶりのフルモデルチェンジとあって、様々な進化を感じられる1台でした。  何が変わったのかを網羅的に書くような記事は大手メディアにたくさん上がっていると思うので、個人的に思う良い点をとにかく書いていきたいと思います。

外観・インターフェース

さらに大きく、美しくなったディスプレイ

 今回の最大のアップデートと言っても良いのが、ディスプレイサイズの変更。  12.3インチ→13インチに拡大したことは、数字以上のインパクトがあります。画面サイズ的にはSurface LaptopやBookの13.5インチに近くなりました。 20211106_022158 (2)  Pro 7も別にベゼルが特段太いと感じることはありませんでしたが、こうして並べてみるとPro 8の方が明らかに無駄がなくて良いですね。  Surfaceシリーズは元々3:2ディスプレイなので、縦方向の情報量だけで見るとMacBook Pro 14インチにも匹敵するほど。だからといってノッチを付けてまで縦方向のベゼルを減らしに行かないのも正しい判断。  あくまで印象ですが、ディスプレイの発色もさらに良くなっているように感じますし、120Hzリフレッシュレートも、ウェブページなどを高速にスクロールした際の動きがより滑らかになっています。  ハード全体で見ると縦幅は少しだけ長くなっていますが、横幅は少し短くなっています。厚みも少しだけ増していますが、トータルとしてはどちらも1cm未満なので誤差の範疇。  重量は約100g増加。両手で持ち比べると確かに重さの違いは感じますが、単体で持ち運ぶ際に気づくほどの変化ではありません。  どちらにしてもこの性能と画面サイズで1kg切っているPCは貴重です。

Type-Cポートが2つになり、USB-AとMicro SDカードスロットが廃止

 今回のPro 8では、Type Cポートが2つになり、USB-Aが廃止されました。 20211106_011548  USB Aポートについては、7年前であればともかくさすがに今となっては不要なポートでしょう。Pro Xと違ってType Cポートが2つあるのも嬉しい。  USB Type-CはThunderbolt 4準拠になっています。外付けのGPUをSurfaceに繋ぐことがどれほどあるのかは疑問ですが、いざという時の選択肢にはなるでしょうし、MacBookを含む他のPCと仕様が揃ったことの恩恵は少なくないはずです。  唯一Pro 7から明確に退化した点として、キックスタンド裏のMicroSDカードスロットが廃止されました。手軽にストレージを拡張できるのは良い点でしたが、このあたりはクラウドストレージを使ってほしいということかもしれません。スマートフォンも徐々にSDカードスロット不採用が増えてきているので、時代の流れでしょうか。  個人的にも、音楽をサブスクリプションでしか聴かなくなってからは、MicroSDの恩恵を感じることは減っていました。結局、読み書きが遅くて一番容量を食うアプリ・ゲームやクラウド同期しているファイルは置けないので、使い道が意外と限られるんですよね。

Surface Connectは互換性を維持

 専用の充電ポートであるSurface Connectは互換性も含めて続投。  MacBook Pro (2021) の先祖返りでもまさに証明されましたが、軽量で持ち運びやすいUSB Type-Cと、磁石で簡単に着脱できるSurface Connectポートのどちらでも充電できることは控えめに言って最高です。家では専用充電器、カフェなどの外出先ではUSB-C充電、と使い分けられます。  しかもこのSurface Connectポートは、別売のSurfaceドックを購入することで映像出力・通信・有線LAN接続を1つにまとめることができるのが本当に便利。  Surfaceドックは3万円を超えるかなり高い周辺機器なので、互換が維持されたのは本当にありがたいです。

丸みを帯びた暖かいデザイン、ボタン配置も地味にアップデート

 上のポートの写真でもわかる通り、Pro 8はこれまでのSurfaceと比べて角がより丸みを帯びた形状になりました。持ちやすくなったとともに、ディスプレイを正面から見た時の印象も少しだけ柔らかくなっています。 20211107_033135 (2)  本体の素材もマグネシウムからアルミニウムに変更。写真だと違いはわかりにくいですが、実物だとPro 8の方が光の反射が強く、触り心地もPro 7より少しだけつるつるしています。また、同じ部屋に置いておいた時により冷えやすく感じました。個人的にはPro 8の方が好きな触り心地です。  側面の変化としては、端子以外にボタン配置も変更。これまでは上側面に並んで配置されていたのが、電源ボタンは右側面、音量ボタンは左側面に移動しました。  音量ボタンが天面にあると、どちらが音量を上げるボタンか直感的にわかりにくい(しかもSwitchと左右逆)という問題があったので、左側面に来たのは改善と言ってよいでしょう。といっても、音量はキー操作や画面から変えることがほとんどだと思いますが。

性能面・OS

スペックの向上、4Kモニターを2画面表示しても重くならない

 PCを買い替える際に一番大事なのはやっぱりスペックの向上だと思います。さすがにスペックが同じPCヲ  CPUはIntel Core、Pro 7の第10世代から第11世代プロセッサに刷新されました。M1チップに変わったMacBookのような劇的な変化はありませんが、パフォーマンスと互換性の安定感は折り紙付きです。  スペックはCPUだけで40%、GPUは74%向上。  ベンチマークテストなどは大手サイトのレビューを参照して頂ければと思うのですが、個人的に少し使っただけではっきり感じたのは、2画面表示時の安定性。  私は普段、4Kモニターと接続して2画面で作業をしているのですが、Pro 7だとi7・RAM 16GBのモデルであっても、4Kモニターを表示しているだけでファンがうるさくなり、全体的な動作も重くなってしまうので、仕方なくモニターの解像度を少し下げたりしていました。  その点、Pro 8では、同じi7・RAM 16GBモデルであっても、4Kモニターをそのままの解像度で表示させ、YouTubeを再生しながらメイン画面で作業していても全然重くなりません。買ったばかりなのでその差も多少あるとは思いますが、グラフィック性能強化の恩恵はかなり大きいと思われます。  もちろん強化されたとはいえあくまでラップトップなので、ゲーミングPCのようなグラフィック性能はありません。Xbox Game Passの1ヶ月体験がついてくるので、クラウドゲームか、あまりグラフィック性能を要求しないゲームを遊ぶのが良いと思います。ドラクエ11くらいなら全然遊べます。

重量と引き換えにバッテリーの持ちが大幅に改善

 重量と引き換えにバッテリー容量は 43,200 mWhから51,280 mWhと、約1.2倍に。  公式サイトではPro 7の最大10.5時間に対して、Pro 8は最大16時間となっていますが、Surface(というかWindows 10)のバッテリーは、ブラウジングなどをしているだけでも全然持ちません。公称の3分の1くらいのイメージです。  ただ、少なくとも物理的な容量の増加によって、Pro 7比で大幅に改善されているのは事実で、ブラウザとVSCodeを開いて開発作業を行っていても、1時間で15%くらいの減りでした。リフレッシュレート120HzやBluetooth・Wi-Fiなどは全てオンです。  バッテリー駆動で5~6時間くらい使えるのであれば、カフェでちょっとした作業をしたり、学生が授業中に使ったりするのに十分ではないかと思います。それ以上の長時間作業であれば、最初からコンセントがある場所を選びましょう。

Windows 11は「UIが超洗練されただけのWindows 10」

 搭載OSがWindows ...

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おすすめレビュー 3年前

2020年買ってよかったもの

2020年買ってよかったものの記事。モノだけでなくゲームと本の話もちょっと。 --------------------

家具・家電

 今年の7月に一人暮らしを始めるという年始には想定していない事態があり、必要なものを一式買ったので、結果的にお金はたくさん使いました。  しかし、この記事に書くほどのものかというと、「机・椅子・ベッド・冷蔵庫・洗濯機・レンジ・炊飯器」と、それはまあ当然買うだろうという感じのものを買い、そして、割と価格重視で選んだので大したものも買ってません。

Panasonic NP-TCR4-W 食器洗い乾燥機 プチ食洗 3人用 ホワイト

[amazon_link asins='B01NCY4IAG' template='Original']  今年の圧倒的ベスト。先月買いました。  一人暮らしを始めて半年ほど経ちましたが、とにかく家事がしんどい。リモートワークで通勤時間は減っていますが、その分残業への抵抗感が薄れたので総合的にはあんまり変わっていない気がします。  仕事の時間は減らないし、仕事が長い分給料をたくさんもらっているとも言えるので、そのお金は家事のストレスをどこまで軽減できるかという部分に積極的に遣ってもいいなという気持ちで、いろんなものを買いましたが、その中で感動度が一番高いのはこれでした。実家にも食洗機はなかったので、ちょっと革命的。  5万円というなかなか震える価格ではありましたが、十分に元が取れています。

Anker Eufy RoboVac 15C

 次点ですが、結局部屋がそこまで広くないので別にスティック掃除機でも十分だったかなあ……という感じもしてます。 [amazon_link asins='B084KSDYWS' template='Original']

TIGER ミキサー SKR-V250

 自炊もそこそこしてますが、調理家電はあんまり買ってないです。作りやすいものを雑に作ってるだけなので。 [amazon_link asins='B07STHG9QM' template='Original']  その中で思い立って買ったミキサーは、たまに余った野菜とかを入れて飲んだりしてます。刃の部分を洗うのが面倒ですが、静音で良い感じ。  他にはみじん切りチョッパーも良かったです。みじん切りという工程があることでそもそもその料理を作る気が失せるので、それを軽減できるだけでもメリット。 [amazon_link asins='B06XCXBY2Q' template='Original']  
マルチスライサーは指を思いっきり切ったのがトラウマで封印しました。

その他

 せっかくの一人暮らしなのでスマートホーム化もいろいろ試しているのですが、意外とうまくいかず。特に微妙だったのが「LiveSmart」。赤外線で操作できるスマートリモコンなのですが、とにかくアプリの出来が悪すぎて全然まともに反応しない。たまにうまくいくことはありますが。Nature Remo Mini 2を買い直そうかなと真剣に考えています。  Chromecastは持っていますが、そもそも観たい映像コンテンツがなかった。Google Home Miniはそこそこ使えてます。

ガジェット

 ガジェット系は抑制してたので大きなものはあんまり買ってないですが、細々したものはちょくちょく。逆に数千円台の買い物に対する歯止めが全く利かなくなってるのは、もっと悪化している気もする……。

Microsoft Ergonomic Mouse

[amazon_link asins='B08JVFFNN3' template='Original']  Microsoft Precision Mouse の廉価版で軽くなった「Microsoft Ergonomic Mouse」。サイドボタンが2個に減ったのは地味に痛いですが、価格が半分になったことで持ち歩く際の緊張感が減りました。  家ではPrecision Mouse、出先ではErgonomic Mouse。最近は週1~2で出社する際にもこれとPCを持って行ってます。

Anker PowerCore III Slim 5000 with Built-in USB-C Cable

[amazon_link asins='B085DMP3N8' template='Original']  昨年まではSurfaceを充電できる大容量のモバイルバッテリーにハマってましたが、コロナ+一人暮らしで外で長時間作業する理由がなくなったので、もうスマホだけで良いのでとにかく軽くて持ち運べるモバイルバッテリーが正義な時代に。  スマホ用のモバイルバッテリー、「ケーブルがなくなる」「充電を忘れる」「充電しながら使う時に邪魔になる」という問題を全部解決してくれる天才が現れることを願ってます。  ワイヤレス充電のモバイルバッテリーも試しましたが、結局充電しながら使えないのが邪魔になるし、コンセント一体型のモバイルバッテリーは普通に使う時に大きい。  ということで、いろいろ試した結果、ケーブル一体型が使いやすいかなあと思っています。出力ポートがないのでiPhoneが充電できないのが友人に貸す時にネックになりそうですが、最悪Galaxyのリバースワイヤレス充電があるのでどうにかなるかなと思ってます。

ゲーム

Xbox Series X & フォートナイト

[amazon_link asins='B08GGKZ34Z' template='Original']  次世代ゲーム機。PS5と違って発売日に店頭で買えました。サイズはまあそこそこ大きいですが何とか置ける。  今のところほぼFortnite専用機ですが、Switchの10倍くらい起動とアップデートが速くて画質が明らかに綺麗。ジャイロコントロールできないのとABXY配置が逆なのだけどうにかしてほしい。  DVD/Blu-rayが見れるのも普通に便利です。

Nintendo Switch & リングフィットアドベンチャー

[amazon_link asins='B08N4HXMGF' template='Original']  Amazonでも普通に定価で買えるようになりましたね。  一人暮らしするにあたってもう1台買いましたが、リングフィットは時間を好きにコントロールできる一人暮らしの方が進めやすいですね。  食洗機で家事の時間が減った分を使ってここ2週間くらいはほぼ毎日やってます。具体的にどう健康になったのかはよくわかりませんが……。

プロジェクトセカイ

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おすすめレビュー 4年前

Surfaceシリーズはどれを選べばいいのか、全て実際に使った上での個人的見解

私は2014年末にSurface Pro2を買ってからSurfaceファンになり、その後Pro 4、Pro 5、Laptop 2を経て、  現在はSurface Pro 7を愛用しつつサブでSurface Goも持ち歩いているというSurfaceマニアです。  加えて、仕事では会社支給のSurface Book 2を使っています。  つまり、2020年5月現在、Pro / Book / Go / Laptopという現行のSurfaceファミリーの、最新もしくは1世代前のモデル全てに触れていることになります。 20200419_183740  自宅の写真です。左端にごちゃごちゃっとした配線とか映っていることで察せるはず。  で、実際に一通り全てのラインナップに触れてみて思うのは、「Surface、選ぶの難しいな……」ということ。  というのも、載っているOSは全て同じWindows 10で、「タブレットとPCの中間」「携帯性とパフォーマンスの両立」というコンセプトも基本的には共通。  できること自体は非常に近いにも関わらず、Pro / Book / Laptopがそれぞれ特性の大きく異なるハードウェアになっているからです。  比較対象になりやすいMacBookが現在は「エントリー向けのAir、プロ向けのPro」という2ラインに絞られており、基本的には性能と画面サイズだけ気にして選べば良いのに対して、Surfaceのラインナップはなかなか複雑です。(AppleはAppleでiPad ProとMacBookの比較に悩まされますが……)  なので、スペックや公式サイトの説明だけを見ても、何が違うのか、どれを選べば良いのかを見極めるのが難しいでしょう。  事実、私自身も、Laptop 2を買ったもののしっくり来なくて半年でPro 7に乗り換えたりしています。  この記事では、それぞれのモデルの特徴を整理しつつ、実際に使ってみないとわからない違いをいくつか挙げながら、用途別におすすめのSurfaceを紹介したいと思います。  記事の流れとしては、 ①Surfaceシリーズ全体の概要と、他のPCと比べてSurfaceを選ぶべき理由を書きます。この項を読んで、他のPCにしようと思ったらこの記事を閉じてください。 ②1機種ずつの大まかな概要と特徴を書きます。ピンとくるものがあればそれに決めてください。 ③具体的な用途に対してどれがオススメか?を書きます。当てはまるものがあればそれに決めてください。

Surfaceシリーズを選ぶ理由

 まずはSurfaceと他のPCの違いを見ていきます。  「Surfaceシリーズの中でどれにするか」の前に、「そもそもSurfaceシリーズで良いのか」を考えるべきですよね。  もう絶対Surfaceを買う!迷わせるような情報は要らない! とすでに心を決めている方は読み飛ばして頂いて大丈夫です。

Surfaceシリーズとは?

 この記事を見に来ている時点である程度はわかっていると思いますがおさらい。  Surfaceシリーズは、Windowsを開発しているマイクロソフトが2012年に立ち上げたPC・ハードウェアのブランドです。  マイクロソフトが初めて手掛けるPCとして、最初は賛否両論ありましたが、年を追うごとに完成度を高め、今ではすっかりWindows PCの顔になりつつあります。最近はどこの家電量販店のPCコーナーでも一番目立つところに置かれていますね。  元々Surfaceといえば2 in 1タブレットのことでしたが、今はLaptopやBookといったノートPCも展開されています。  それどころか、Surface MouseSurface Headphonesなどといった周辺機器にもSurfaceブランドが与えられるようになり、マイクロソフトのXbox以外のハード全てを指す名称になりつつあります。  が、この記事ではあくまでメインのPCブランドに絞って話を進めます。

他のWindows PCより高い?

 WindowsはAppleのMacBookと違い、様々なメーカーからPCが発売されています。大手メーカーのハイエンドモデルもあれば、5万円前後で買えるものまでいろいろです。  Amazonで販売されている3万円前後の格安ノートはさすがにSurfaceを検討するユーザーが満足するレベルではないのですが、  調べていくと「Surfaceよりちょっと安くて同等のスペックの製品」はいくつか見つかります。 [amazon_link asins='B07XD49Z8D' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP'] [amazon_link asins='B07YMQR9QM' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']  例えば、Amazonで検索して上位に出てきたDELL Inspiron 14 5490HP 15s-du1000。CPUにはPro 7と同じIceLake世代のCore i5を搭載し、RAM 8GB、SSDストレージは256GB。十分に使えるスペックです。 [amazon_link asins='B07Y2VZ9N2' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']  同じスペックのSurface Laptop ...

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おすすめレビュー 4年前

Galaxy Watch Activeレビュー:性能も価格も完璧、スマートウォッチ入門にもおすすめ

1ヶ月ほど前にGalaxy Watch Activeを購入しました。Fitbit Versaからの乗り換えです。  スマートウォッチ(スマートバンド)を買うのはこれで5台目。Microsoft Band、Microsoft Band 2、Gear S2、Fitbit Versaと来て、Samsungに回帰しました。  購入して1ヶ月経ちましたが、基本的には大満足です。スマートウォッチに興味のある方、特にAndroidユーザーであればファーストチョイスにして良い出来だと思います。 [amazon_link asins='B07RR2S2B3' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']  というわけで、今まで使っていたFitbit Versa、そして後継機種であるGalaxy Watch Active 2あたりを比較対象にしつつ、購入した理由、使ってみて気に入った点とそうでない点を書いていきます。

良い点

小さくてスタイリッシュな見た目

 とにかく見た目がコンパクトで可愛い。サイズはFitbit Versaとほぼ同じですが、画面が丸いというだけでこんなにも与える印象が違うのかと驚かされました。  ボタンの押しやすさやバンドの繋ぎ目などの細部にも欠点がなく、低価格モデルですがApple Watchと比較しても妥協感は見られません。  スクリーンも、1.1インチという小さめの画面に対して360x360というスクリーンはとても高精細。かなり細かい文字でもくっきり見えます。
20200320_204110  画面のデザインもいろいろなものから選ぶことができ、自分の好きな写真を設定することも可能です。  このデザインはちょっとごちゃっとしていますが、日付、心拍数、歩数、バッテリーと常に表示したいものが揃っているのが魅力。この情報を詰め込んでも文字が潰れないのは高解像度のおかげ。

通知が見やすい

 個人的にはスマートウォッチの魅力の80%くらいは「いちいちスマホを開かなくても通知を確認できる」「マナーモードにしていたりカバンの中にスマホを入れっぱなしにしていても通知に必ず気づける」という部分に集約されると思っています。  最近は特に、テレワークで携帯を別の部屋に置いたまま仕事をする、みたいな機会も多く、そんな時に通知を絶対に見逃さずに済むというのは安心感があります。  Galaxy Watch Activeは、画面の解像度と性能が高いことでかなり長い文章を表示することができます。  スマートバンドやFitbitだと、単に通知の文字部分をそのまま送信するだけなので、途中で切れていたりすることも多いのですが、Galaxy Watchだとメールを最後まで表示することもできるし、そのままクイック返信も行えます。  また、特筆すべきはLINEとの連携で、Galaxy Watchではスタンプが送られてきた時にスタンプのプレビューを表示してくれます。  そんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、LINEが公式アプリを提供しているApple Watchはともかく、ほとんどのスマートウォッチは主に欧米向けに開発されているので、LINEとの連携を重視しておらず、  Wear OSやFitbitだとスタンプが送られてきた時に「○○がスタンプを送信しました」という文章しか通知されないのです。  この点だけでもLINEをよく使うAndroidユーザーがGalaxy Watchを選ぶ理由になるのではないでしょうか。

Tizen OSの安心感

 Galaxy Watchシリーズは、Googleの開発するWear OSではなく、サムスンが中心となって開発しているTizenベースの独自OSを搭載しています。  AppleでもGoogleでもない独自OSを不安に思う方もいるかもしれませんが、このOS、とても出来が良いです。同価格帯のFitbitよりも遥かに使いやすく、そしてサクサク動きます。  そもそもFitbit Versaを使い始めた直後から、「(これまで使っていた)Gear S2の方がOSは良かったな……」と思っていました。  Versaにはバッテリー持ちという圧倒的な利点があったので後悔まではしていませんでしたが、  ホーム画面の情報量、ベゼルによる操作性、トレーニング自動検出、通知の見やすさ、OSの速度など、離れてみてTizen OSの使いやすさを感じていました。  1年半ぶりに使ってみてもその印象は変わっておらず、スマホアプリの設定しやすさやクイック返信などますます便利になっています。  また、Galaxyスマホを使っていると、(当たり前ですが)Samsung独自にカスタマイズされたAndroid UIとスマートウォッチのUIが非常に近いので、Galaxyユーザーであればすぐに慣れると思います。  OSの完成度というのは、スマートウォッチを使ったことがない人にはなかなか違いがイメージしづらいと思いますが、着けたら間違いなく毎日触ることになるデバイスだからこそ、細かい使い勝手の違いが日々のストレスに直結します

Active 2と機能面はほぼ同じで安価

 そもそもGalaxy Watch Activeが発売されたのは2019年3月(国内では7月)と、約1年前。しかも、半年後には後継機となるActive 2も発売されています。  約¥32,000のActive 2に対して、Active(初代)が約¥24,000と、およそ1万円の価格差があります。 [amazon_link asins='B07ZKKLKC7' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']  とはいえ、今Activeを買うのは、安物買いの銭失いなのでは……? という躊躇がかなりあったのですが、調べてみると、主な違いはセンサーの数、画面サイズ、新機能である回転ベゼルの有無のみ。  そもそも私はスマートウォッチのヘルスケア機能はオマケだと割り切っていて、着信や通知を簡単に確認できることをメインにしているので、新しい心拍センサーは別に気にしません。Activeの名は完全に捨てています。  そして、回転ベゼルは、調べてみると実はソフトアップデートで初代Activeにも搭載されていました「Galaxy Watch/Watch Active」に「Watch Active2」の機能やタッチベゼルを実装するアップデートがリリース | Wonder-X  全然ニュースになっていないし後追い対応なので誰も悪くないとはいえ、回転ベゼルの有無を初代からの改善点に書いているレビュー記事がたくさんあるのはどうなのだろうという気もしますが、ともかく、これを知ってしまうともはや違いは画面サイズのみ。  Active 1が1.1インチ、Active 2が1.2インチ(40mm)と1.4インチ(44mm)の2サイズ構成。  Active ...

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おすすめレビュー 4年前

2019年買って良かったもの

ブロガー恒例のやつ。3年目?  割といろいろ買ったので、「ガジェット」「日用品」「ゲーム」「本」に分けて紹介します。  映画・テレビ・ラジオなどは明日の総括記事の方で。この記事はひたすらにAmazonのリンクを貼るためだけの記事。

ガジェット

Surface Pro 7

20191025_010623_HDR-1577643862265  最近買ったからということもありますが、一番のお気に入り。今年はLaptop2やSurface Goなどいろいろと浮気しましたが、結局私にはProのサイズが一番しっくりくるなあと思いました。  アイスブルーのタイプカバーも好きだし、Type-C充電もやっぱり便利。C to Cケーブルで給電も充電もこなせるのが最高。  3年くらいずっと手が出せずにいた、Core i7 / RAM 16GBのハイスペックモデルを買うという念願もついに達成。結局幸せとは使えるお金が多いことなのでした。 [amazon_link asins='B07Y2VWWG6' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']  ブラックと迷いましたがSurfaceといえばやはりプラチナ。

Surface Laptop 2

 これも今年買った。ということは半年しか使っていない。無駄遣いってレベルじゃない。  まあこれはこれで良かったです、自分が思ったより2 in 1を必要としていたことに逆説的に気づけたし、全然良い端末ではありました。お金なかったらもう1年くらいは全然使えてただろうし。

Surface Go

 そもそも買ったことすらブログで言ってません。ブログで書くタイミングを完全に逃してたのですが7月に買ってました。割とSurface Goで書いてる記事もそこそこあります。最近はPro 7がお気に入りなので若干利用頻度は減りましたが……。  やはり若干処理にモタつく部分はありますが、ブログを書くだけならスペックは十分だし、  何だかんだWindowsでフルキーボードを接続できることは大きくて、その一方で、Pro 7との300gの差も意外と馬鹿にならない。  別にスマホでもiPadでも書けるといえば書けるのでしょうが、私自身がもうキーボードじゃないとブログを快適に書けない身体になっちゃってるんですよね。スマホだとどうも考えをまとめられない。切り取り・コピー・ペーストを頻繁に行うことも含めて、考えのまとめ方がキーボードベースになってる。  今はFirestore移行とか開発もするのでPro 7を持ち歩いていますが、それがひと段落したらブログ書くくらいしかやることなくなるので、平日はSurface Goだけ持って出かけるようにしようと思ってます。 [amazon_link asins='B07MYS4356' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']

iPad mini (2019)

 何だかんだ買って良かった。別にmini 4でも不満は全くなかったけど、それはそれとしてスペック3倍ともなると何もかもがサクサク。ガルパもミリシタもユニエアもシャニマスもスムーズに動く。AirPods Proにしたことで遅延も軽減され、ますます最強の音ゲー端末に。 [amazon_link asins='B07PRWXRF6' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']

Galaxy S10

 アップグレードプログラムで乗り換え。Pixel 4が良いなあと思いつつauに縛られてる身としては選択肢がなかったので。  カメラは普通にノッチの方が左右対称で良かったなあとか、ディスプレイ埋め込みの指紋認証の精度が悪いとか、多少の問題はありますが、RAM8GB・トリプルカメラ・エッジスクリーンでの軽量さなど、トータルで見た満足度はとても高いです。いわゆるハイエンドの中では安い方ですしね。  基本的にあらゆる面を満たしてくれる端末ってなかなかないので、そういう選択肢の中では最高だったと思っています。  あと、プリズムホワイトという色が本当に独特の色合いで綺麗です。白なんですが光の当たり方によっては青っぽく見えたりして美しい。プリズム。

AirPods Pro

 最高ー。何だかんだでノイズキャンセルも便利だったし、カナル型もすぐに慣れた。  トントンと叩いて再生を止める感覚も好きでしたが、物理ボタンがついたことで  あとワイヤレス充電がとても便利。これはAirPods 第2世代からそうでしたが。特にAndroidで使っていると一番面倒になるのが充電端子の違いだったので、  「どちらもQiで充電する」という解決法が生まれて一石二鳥。あと、Galaxy S10にはワイヤレスパワーシェア(リバースワイヤレス給電)機能もありますし。  いろんなレビューとかで書かれてますが、ノイズキャンセリングと外部音取り込みの切り替えの感覚がクセになりますね。ふわっとフェードイン/アウトするように周りの音が消える感じとか、効果音まで含めて体験をデザインするのが上手すぎる。さすがAppleという感じ。  AirPodsは2010年代後半のAppleの最高傑作だと言い切って良いと思います。ProでもProじゃなくてもおすすめ。 [amazon_link asins='B07ZPS4FSW' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP'] [amazon_link asins='B07PSZ8395' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']

Deco M5、Google Home Mini、Sesame、LS mini

 「親と弟に反対されない程度に少しずつスマートホーム化計画」をこの1年進めていて、  まず最初に入れたのがメッシュWi-Fi「Deco M5」。2個置くことでWi-Fiに繋がりにくい部屋がなくなるという利点もありますが、パスワードを自由に設定できるので覚えやすいのが最大のメリットだなと思いました。新しいデバイスを買うたびにWi-Fiルーターの裏を見に行かなくて良くなります。  Sesameはスマートロック。「鍵を忘れて出る」という現象が発生しなくなるので良い。isai V30+の時は位置情報やBluetoothの接続が不安定でしたが、Galaxyに変えてからは安定しました。 [amazon_link asins='B07QTMJG54' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP'] [amazon_link asins='B07M8FK2QM' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']   ...

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おすすめレビュー 4年前

Surface Pro 7レビュー:全てを満たす2 in 1の決定版!

Surface Pro 7を発売日に買いました。  Surfaceシリーズを使い続けてとうとう5台目。Pro 2→Pro 4→Pro (2017)→Laptop 2と来て、またProに戻ってきました。  変更点はそこまで多くない新モデル、しかもSurface Laptop 2を買ってからまだ半年程度しか経っていないにも関わらず、なぜ購入したのかを含めて書いていきます。  主に今Pro 4 / 5 / 6 や Laptop 1 / 2 などを持っていて、買い換え検討している方の参考になれば幸いです。 [amazon_link asins='B07Y2VWWG6' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']  ちなみに購入したのはこのモデル。RAM 16GB / Core i7 / ストレージ 256GB / プラチナです。

Surface Pro シリーズの特徴

 Surfaceを使い始めてもう4年くらい経っているので、Surfaceの良さなんていうのは自分の中ではもはや説明不要になっているのですが、  Laptop 2で一時的に伝統的なラップトップを触ってみて改めて気づいたこともあるので、  ここで一度初心に返ってSurface Proの良さを挙げていきます。 img

持ち運びやすいサイズ・重さ・カバー

 Surface Laptopを買った時に、「同価格なら画面サイズは大きい方が良いに決まっている」と思っていたのですが、実際使ってみると、「大きいとそれだけバッグから取り出しにくいしテーブルにも置きにくい」という落とし穴がありました。  200gという重量差はそんなに気にならないのですが、12.3インチのタブレットと13.5インチのPCではサッと取り出せる頻度が違いました。  もちろんiPad Proに比べるとやや重いですが、そこはスペックが全く違います。タイプカバーなしで持ち歩くことはないでしょうが、タブレット単体790gに最大で16GBのメモリを積めるのは感動的です。  あと、取り回しで言うと「両面とも硬いノートPC」って結構使ってて怖いなと思いました。それが普通なのですが、傷とかつきそうで。Surface Proを多少雑にバッグに突っ込んでも、タブレット側がバッグの布と接していれば少なくとも傷つくことはないという安心感があります。

革新的で美しいデザイン

 Surface Proシリーズの外観は、キックスタンドが多段階化したSurface Pro 4以降、ほとんど変化していません。  それほど完成されたモデルと言えるでしょうし、今でも古い印象は全く受けません。  総合的に見たデザインでMacBookにも対抗でき、スタバで使うことが許される唯一のWindowsマシンです。  強いて言えばベゼルの太さですが、このサイズのタブレットであればベゼルの幅は「掴む時に指を置いても問題ない位置」にもなるので、一概にデメリットとも言い切れません。  ……まあ
Surface Pro XDell XPS 13を見た後に写真を眺めると若干野暮ったい感はありますが、どうせ下端のベゼルはキーボードの折り返しで隠れますし、使っている分には別に気になりません。

キックスタンドによる携帯性と機能性の両立

 Surfaceの最大の特徴であり、新しいカテゴリーを作った発明でもあるキックスタンド。  よく、「SurfaceはノートPCと違って膝の上で安定しない」「フットプリントが大きいので新幹線で使えない」などと書いているレビューを見ますが、それは記者という職業特有の現象であって、実際ほとんどのユーザーは膝に置いて使うことも新幹線に乗ることも滅多にないはずです。  むしろカフェやファミレスで作業することが多い身からすると、「キーボードを外しても画面のみで自立する」「タッチしても画面が揺れない」という点で、ノートPCより便利かつ安定する場面が多いなとさえ思いました。  例えば、スタンドを立てたままカバーを閉じることで、狭いテーブルであってもPCをいちいち片付けることなく、PCを使わない作業をしたり、ケーキを頼んで食べたりできます。 20191115_015106  これはラップトップにもiPad Proにもできないテクニックです。  伝統的なラップトップに慣れていると「ノートPCをタッチしたいなんて思ったことがない」という方もいるでしょうが、ウェブブラウジングをしている時にタッチでスクロールした方が快適な場面って意外とあります。 image-20191115013245427  こんな風に、人差し指と中指でキックスタンドを挟み込むように手を差し込んでガシっと掴んでスクロールさせるのが地味に安定します。これもSurfaceにしかできないスタイル。

Windows Hello、Micro SDカードスロット、タイプカバー

 Windows HelloはSurfaceに限ったことではないけど、ひたすら便利。  Micro SDカードがキックスタンド裏にあることで実質的な追加ストレージとして扱えることの便利さは、Nintendo Switchを持っている方なら想像がつくでしょう。Switchのおかげもあって大容量Micro SDがどんどん価格下がっているのも追い風。  タイプカバーも、過小評価されがちですが、この薄さでありながらしっかりとした打鍵感があります。  何なら若干の傾斜がついているおかげでLaptopやBookよりも打ちやすいと個人的には思っています。ここは好みだと思いますが。

前世代(Pro 6)からの進化

念願の USB-Cポート 搭載

 Pro 5ではキックスタンドの最大角度向上、Pro 6ではブラックモデルの追加などがあったものの、Pro 4以降ハード面では基本的にマイナーチェンジに留まっているProシリーズ。  Pro 7も外観の変化はほとんどありませんが、一点だけ、  ついにUSB Type-Cが搭載されました!   ...

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おすすめレビュー 4年前

iPad mini(2019)レビュー:待望の新機種、Androidとの2台持ちにも最適

今年の4月末にiPad mini 2019を買いました。もう半年も経ってしまいましたが。  基本的な使い方については以前書いたiPad mini 4のレビューと同じですので、おさらい的な意味も込めて書いていきます。 [amazon_link asins='B07PRWXRF6' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']

サイズ

8インチは持ち運びに最適

 様々なラインナップの存在するiPadの中で、積極的にiPad miniを選ぶ理由は「ちょうど良いサイズ」の一言に集約されると言って良いでしょう。  7.9インチというのは、数字だけ見るとiPhone XS Maxの6.5インチとそこまで大差がないように感じられますし、「大は小を兼ねる」的な意味で「ほぼ同じ値段のiPad Air(9.7インチ)で良いのではないか」と思われがちです。  しかし実際には逆で、大きいタブレットは取り出さなくなるし、取り出さないタブレットは持ち歩かなくなります。  もしこの記事を読んでいるあなたが「iPad欲しいけどどれがいいかなあ」と迷っているのだとしたら、まずは使い方をイメージしてください。  家でソファに座りながら、ベッドで寝ころびながら、電車の中で……と、スマートフォンの延長のように使いたいのであれば、絶対にminiを選ぶべきです。  逆に、「机に立ててキーボードを接続してPCライクに」と考えているのであれば、他のサイズの方が良いでしょう。Smart Keyboardも非対応ですし。    当然、Apple Pencilなどでメモを取る用途で考えても、「左手で掴んで右手でメモ」という使い方をするなら、mini一択。だって、新書サイズですよ。これより大きいメモ帳見たことありますか?  液タブのように机に置いて作業したいのであれば当然iPad Proを選ぶべきです。iPad miniは他のiPadとは全く用途が異なるモデルです。

7.9インチはミニではない

 「iPad miniは小さいからタブレットとしての利点が弱い」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはないというのは主張したいです。  タブレットのサイズに関して見落とされがちなのは、画面の大きさに関して一番大事なのは画面と顔の距離だということです。  11~13インチのiPad ProやSurfaceは、机に置いてキーボードを挟んで使うにはちょうどいいサイズですし、10インチ前後のiPad 無印 / iPad Airは、机の上にスタンドとして置いて映画を観るにはちょうど良いスクリーンでしょう。家電量販店でそれらと並んでいるiPad miniを見比べると、非常に小さく、頼りなく見えるでしょう。  でも、片手で掴んで手元で使う分には、iPad miniは全然小さくない。むしろ大きく感じるのです。  Nintendo Switchを持っている方はよくわかるのではないでしょうか。テーブルモードだと小さく感じるのに、携帯モードで使うと結構大きいですよね? そんなSwitchよりも大きいタブレットは決して小さくないのです。Kindle Paperwhiteも6インチしかないですしね。    iPad miniがminiを冠しているのはAppleのラインナップ上の理由であって、  例えばKindle Fireは7インチ・8インチ・10インチの3種類ですから、iPad miniはAmazon基準だと「中」ということになります。名前のイメージに惑わされないでほしいです。  むしろ、小型を期待してiPad miniを買うと「意外と大きいな」とすら思うこともあるでしょう。

パフォーマンス

待望のハイスペックなiPad mini

 小型タブレットというだけで買いなのですが、なぜmini 4から買い換えたのか?といえばそれはもう性能。  mini 4も決して低スペックではありませんでしたが、当時から既にiPhoneと比較すると1年分の型落ちでしたし、その後iPad Pro推しによってiPad向けiOS自体がどんどん重くなったことで、  ここ2年はアプリの切り替えやホーム画面への移動など、どんな動作でももっさりする感覚がありました。  そんな中、iPad miniとiPad Airは、iPhone XS/XRと同じA12 Bionic
MacBookに匹敵すると言われるほどの化け物じみた性能を持ち、同世代の他スマートフォンを圧倒しているチップ。 20190910180024_922573-2009045 出典 - アップルがiPhone 11シリーズ向けにA13 Bionicを発表 | TechCrunch Japan  Appleの主張を信用するなら、2019年発売のモデルを含めて全ての現行Androidスマホよりも高性能だということになります。ちなみにAndroidタブレットでハイエンドスマホと同じチップを積んでいるものは1つもないので間違いなく最高性能です。  一部では「iPad ProやiPhone 11と比較すると見劣りしそう」なんて意見もありますが、iPad miniを買うユーザーがこのスペックで不満を感じることは絶対にないでしょう。iPad mini 4から買い替えても、ちょっと触るだけですぐに実感できるほど、全ての動作がサクサクになります

最安価なハイエンド iPad

 現在のApple製品のうち、iPad Air、iPad mini、iPhone XS/XRは全てA12 Bionicを搭載しており、スペックとしてはほぼ同等です。  iPad ProのA12X、iPhone ...

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おすすめレビュー 5年前

「Surface Laptop 2」レビュー、欠点がないからこそ上級者向けSurface

3月末にSurface Laptop 2を購入しました。 20190323_001530  Surface Pro 2、Surface Pro 4、Surface Pro (5th)と来て、自分のPCとしては4台目。といってもSurface Pro 5は会社支給だったのですが、  退職が決まったので新たにPCを買うことにしました。

なぜSurface Laptop 2なのか

 まず、自分の中で、次に買うPCもSurfaceにするのは規定事項でした。  例えば、「Surfaceと同スペックで価格が5万安い」というPCはたくさんありますが、それらは一見気づかない部分で絶対にコストカットをしているのです。例えば、ディスプレイ解像度が低い、タッチパネルじゃない、重い、見た目が安っぽい、発熱が酷い、など……。  最低でも2年くらいは毎日使うものだからこそ、買った後でそういうマイナス点に気づくと絶対に後悔します。  その点、デザイン・スペック・機能性のどれをとっても、「Surfaceを選んでおけばとりあえず間違いがない」という安心感がSurfaceブランドにはあります。  そして何より、選択肢が豊富すぎると逆に迷ってしまうので絞り込めた方が優柔不断な私にとっては有難いのです。DellもLGもSurfaceに負けないプレミアムノートを作ってるのは知ってますが、比較すること自体が不毛。  メインマシンに使うつもりだったのでSurface Goは除外され、  選択肢はPro 6・Laptop 2・Book 2の3択になりました。
比較Pro 6Laptop 2Book 2
重さ1078g / 1092g1,252g / 1,283g1,534g / 1,905g
CPUi5 / i7i5 / i7i5 / i7
GPUCPU内蔵CPU内蔵外部GPU(上位モデル)
画面サイズ12.3インチ13.5インチ13.5インチ
外部端子USB, MiniDP, MicroSDUSB, MiniDPUSB, USB-C, SD
価格¥168,696 (i5 256GB+タイプカバー)¥158,544(i5 256GB)¥200,664 (i5 8th / 256GB)
 重さはタイプカバー込み、価格もタイプカバー込みかつi5 256GBモデルに絞って書いています。128GBとか絶対止めた方が良いです(私見)。  実際にどのモデルを選べば良いのか迷っている方向けのアドバイスは記事の最後に載せますが、  個人的な選択で言えば、  ①タブレットとして使う機会があんまりなかった  ②12.3インチの画面がちょっと狭いと思うことが時々あった  ③200gの重量差はあまり気にならないが、さすがにBook 2は重い  ④Laptopが一番安かった  といった理由からLaptop 2を選びました。  もう一つ付け加えるなら、今年大学生になった弟がSurface Pro 6を買うことになり、だったら自分はLaptop 2でいいか、ということもあります。

パッケージ

 選んだモデルはi5 / RAM8GB / ストレージ256GB。  今までもこの標準的なスペックのSurface Proを使っていて特に不満はなく、しかもPro 6 / Laptop 2はi5同士でも前世代比67%の性能向上が謳われており、   ...

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おすすめレビュー 5年前

「Surface Precision Mouse」レビュー、機能性も満足感も最高級

『Surface Precision Mouse』を購入しました!  バラエティ豊かなSurfaceブランドのマウスの中でも、最も高性能で、最も高額な、プロ仕様のマウスです。 [amazon_link asins='B0798JX189' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']  今まで使っていたマウスとは方向性がだいぶ異なるので、購入するかどうかかなり迷ったのですが、  意を決して買ってみたところ、文句なしにオススメできるグッズだったのでレビューを書きます。

読むのが面倒な人向けの概要

    とにかく持ちやすい、サイドボタンが使いやすい チルトホイールよりも水平スクロールを制御しやすくて便利 意外と軽いので持ち運びも問題なし 価格以外に欠点がない

特徴

 Surface Precision Mouseとは、2017年10月にSurface Book 2と同時に発表されたMicrosoft製のマウスです。
類まれな正確さ、快適さとコントロールを実現するよう設計された新しい Surface Precision Mouse は、完璧なスクロールとプログラミング可能な 3 つのボタンで高い生産性を維持します。 ─ Amazon商品紹介ページ
 「Precision(精度)」を冠するだけあって、最大のウリはプロフェッショナルユースを意識した高機能性。
    人間工学に基づいた左右非対称デザイン カスタマイズ可能な3つのサイドボタン Micro USBによる充電式で、有線接続とBluetooth接続の両方に対応 最大3台までのデバイスに同時に接続でき、簡単に切り替えられるマルチペアリング
 単純な価格や携帯性よりも、製品そのものの完成度を第一に求める人のためのマウスだと言えます。

Precision Mouseを購入するまで

 元々私はSurfaceを使いだしてからMicrosoftのファンになっており、特にマウスに関してはマイクロソフト製品以外のものを買わないようになっていました。比較の軸がいろいろあると選ぶのが面倒だからという理由があります。  で、「マイクロソフト製」「Bluetooth」という条件で考えると、基本的にはSurfaceブランドしか選択肢がなく、  「Sculpt Comfort Mouse」「Bluetooth Mobile Mouse 3600」を使っていたのですが、前者は非常に壊れやすくてクリックボタンがすぐにダメになる、後者は……特に不満はないけど飽きてきたので、乗り換え先のマウスを探していました。  第一候補であった「Surface Mouse」「Surface Mobile Mouse」は、チルトホイール(ホイールを左右に倒す操作)が搭載されていないため、水平スクロールができないという大きな問題があり、 [amazon_link asins='B07FDWM4DQ' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']  Surface Arc Mouseは水平スクロールこそ対応していますが、特殊な形状故に毎日8時間以上使うものとしては普段使いに不安がありましたし、ここまでの携帯性も求めていません。 [amazon_link asins='B074VT2PR8' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']  で、「Surfaceブランド」「水平スクロール」の両方を満たすのは、『Surface Precision Mouse』しか存在しないという結論に至りました。これも厳密にはチルトホイールではなく、サイドボタンの同時押しで代替しているのですが、  ただ水平スクロールもないと困るだけで頻繁に使うものではなく、チルトホイールの、横方向のスクロール量を正確にコントロールできないという欠点にイライラすることも多くなってきたので、いっそサイドボタンの方が合理的ではないかと思うようになりました。  後の問題は値段。とにかく値段。12000円高すぎる……という気持ちもありましたが、しかし毎日10時間は触るものなのだから多少のコストはかけてでも生産性を上げるべきだと言い聞かせ、1月末に購入しました。

使用感

見た目と使い勝手を両立するデザイン

 Surfaceと同じ高級感のあるシルバーで統一された見た目も、さすがのSurfaceブランドで所有欲を満たしてくれますが、  人間工学に基づいた左右非対称デザインのおかげで非常に持ちやすいのが最大のポイントです。 20190202_123457[5]  3つのサイドボタンも、真ん中のボタンがやや小さめになっていることで、ボタンの位置を目で確認しなくてもどのボタンか判別できるなど、細かい配慮がされています。  全てのボタンに自然に手が届くデザインは人間工学の謳い文句通りといったところ。   使っていてストレスがなく、長時間握っていても疲れません。

豊富な機能で生産性アップ

 何と言っても3つのサイドボタンが非常に便利です。  チルトホイールに対応していないため、サイドボタンを押しながらのホイール操作で水平スクロールを代替することになりますが、この操作方法も直感的かつ合理的だと思いました。  スプレッドシートを1行分だけ横に移動したい、みたいな時に、チルトホイールだと「反応するかしないかのギリギリで一瞬だけ横に倒す」というeスポーツみたいな操作を求められてしまうので、慣れてくるとチルトホイールより断然使いやすいです。  ホイールの下にある小さなボタンはフリーホイール切り替え。  一度押すと「カチッ」という音がして、ホイールのコリコリッという引っかかりが解除され、滑らかなアナログスクロールに切り替わります。  ……まあ正直言ってほとんど使わないのですが、ただこのボタンを押したときの「カチッ」という感触が驚くほど気持ち良くてクセになるので意味もなく解除してすぐに戻したりします。  他には複数PCをシームレスに切り替えられるスマートスイッチ機能もありますが、PC複数持ちもしていないので未設定です。勿体ない。Surface Goが欲しい。  ただ、「マルチスクリーン」ではなく「複数PCを同時に操作する」というシチュエーションが実際どれだけあるのか? という疑問はありますが。2台持ちだとしても、両方を同時に起動して操作する理由はあまりないと思いますし。WindowsとMacbookの2台持ちで開発環境整えている人とかは便利なのでしょうか?

サイドボタンの機能をカスタマイズしてさらに便利に

 Microsoft製品ユーザーお馴染みの「マウスキーボードセンター」でボタンの機能やDPI設定などを細かくカスタマイズできます。  デフォルトでは奥から「ブラウザの進む」「タスクビュー」「ブラウザの戻る」に割り当てられていますが、  ブラウザでしか使わない操作に2枠割くのは勿体なく、水平スクロールの方が大事だったので「進む」を削除しました。  タスクビューを使う場面もそんなにない、そもそもあの機能、昨年のWindows Updateで「タイムライン」に統合されてから動作が重くなりすぎて正直邪魔なので、『Sclupt Comfort Mouse』同様のスタートメニュー呼び出しに変更しました。 ...

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おすすめレビュー 5年前

Surface ProをType-C充電!『BETOP Surface Connect to USB-C Charging Dongle』でSurface+USB PDの未来を先取り

1ヶ月ほど前ですが、「BETOP Surface Connect to USB-C Charging Dongle」を購入しました。  名前の通り、Surface ConnectとUSB-Cの変換ケーブル(充電専用)で、写真のようにType-Cケーブルを差し込むことでSurfaceを充電できるようにする画期的なアイテム。 20190107_222059  Surface Connect端子で充電できるUSBケーブルが海外で発売! 日本発送可能。 - WPTeq  他のサイトでも紹介されている製品ですが、実際どうなのかと思って買ってみました。  結論から言えばSurfaceユーザーなら間違いなく買って損はないです。

なぜUSB-C変換ドングルが必要なのか

 2018年に6世代目が登場したSurface Proシリーズ、未だに搭載されていないことへの不満が聞こえるUSB Type-Cポートですが、実際USB-Cポートって欲しいですか?  結局USB-Cをデータ通信やLAN接続する際は変換ドングルを噛ますし、会社や家で使う分にはマグネットで簡単に着脱できるSurface Connectの方が取り回しが良いわけで、  実際に「SurfaceにUSB-Cポート欲しい」と思う場面を考えると、充電、しかも、「モバイルバッテリーで充電したい時」と「出張・旅行・ノマドなどで重くて大きいアダプターを持ち歩きたくない時」の2パターンだけだという結論に至ります。  ただ、実際モバイルバッテリーに対応していれば……と思うことは結構あって、せっかく軽量でどこでも作業ができるデバイスなのに、電源問題のせいで場所が制限されてしまうストレスがずっとありました。  馬鹿重いDCのモバイルバッテリーを13000円で買ったりもしましたが、重いし、充電にも時間がかかるし、そのくせ半年ほどで使えなくなったり……。  私のように出先やカフェで作業する人間にとって、Surfaceをモバイルバッテリーで充電するのはまさに長年の悲願。  もちろん理想は「Surface Book 2」のSurface Connect & Type-C両搭載なのですが、それとほぼ同じ使い勝手を実現してくれるのがこのドングルです。  このドングルを使えば、外出先のみSurfaceをType-C充電対応端末としても使えて、いいとこ取りできるのです。しかもたった4000円で! 20181129_015005_HDR  ちなみにこの製品は日本未発売ですが、Amazon.co.jpで輸入品が売られています。 [amazon_link asins='B07HTW87DB' template='Original' store='galeglad-22' marketplace='JP']  Amazon.comでも日本への発送に対応しています。ちょっと検索すればわかりますが、クレジットカードさえあれば問題なく買えますのでオススメです。 Amazon.com: BETOP Surface Connect to USB-C Charging dongle  USB-Cのオス側になっている「BETOP Surface Connect to USB-C Charging Cable」もあります。  Dongleを買ったのはそちらしか在庫がなかったからです。交互に在庫切れになったり復活したりしているようですが、使い勝手は基本同じなのでどちらでも良いと思います。 20181221_235932  Surface Connect側は何の問題もなくピタッとSurfaceに差さります。  以前、某メーカーの安い互換充電器を使った時は、コンセントに差すだけで(充電開始していなくても)ランプが点灯していましたが、このケーブルは純正品と同じく、実際に充電されている時のみ点灯します。

実際の使い勝手

 控えめに言って、最高です。  Power Delivery対応モバイルバッテリー、USB-Cアダプター、USB C to CのPower Delivery対応ケーブルという3点を追加で手に入れる必要がありますが、  これらを揃えればSurface Proの不満点を全て解消してくれます。  具体的なメーカー等は後述しますが、  まず20100mAhのモバイルバッテリーとのセットで、輝度最大でもコンセントなしで7時間は持つようになりました。  Surface Pro単体のバッテリーの持ちが約3時間だったので、2.5倍。  今あなたが使っているSurfaceのバッテリーの持ちが、このモバイルバッテリーとSurface Connect to USB-Cケーブル(またはドングル)を買うだけで2.5倍になるというのは、革命です。  重さも普通のモバイルバッテリーより少し重い程度ですし、何よりNintendo Switchやスマートフォンなど他のデバイスと共通なのが便利。「Switchをプレイしながら充電」もできます。USBポートもありますし。 20181215_171208  こんな感じ。Surfaceをモバイルバッテリーで充電するという夢が見事に実現されています。  Web編集のVisual Studio Code、動画編集ソフトのPremiere Proや音楽制作ソフトFL Studioといった、処理の重いソフトを起動していても余裕でバッテリーが回復していきます。  アダプターの方はそちらに比べるとやや出番が少ない、というよりもモバイルバッテリーでの充電が便利すぎて、わざわざコンセントのあるカフェを探すことが減ったのですが、  「とりあえずカバンに入れておけばどんな状況でも充電できる」安心感があります。  今まで、Surfaceの充電器を持ち歩くためには、Surfaceのためだけにアダプターを丸ごと携帯する必要がありましたが、この小さなアダプターと変換ドングルだけ持っておけば良い。例えば旅行に行く時もこれで十分。  USB-Aポートが搭載されているアダプターならスマートフォンやタブレットも同時充電できるので、USB-A to Cケーブルをおまけで持っておけばそれだけで足ります。  少し前に泊まったカプセルホテルのラウンジで作業した時も、このアダプターのおかげで身軽に動けましたし、寝る時はそのまま同じアダプターでスマホが充電できるのでSurface充電器もUSBアダプターも両方兼ねてくれます。  正直Surfaceのアダプターも別にそこまで重くはないのですが、とにかく大きくて持ち運びづらい。重さ以上にサイズ面での恩恵がかなり大きいです。とりあえず鞄の中に入れておくこともできるサイズなので。 ...

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