デスティニー・ダークネス‐本編 13年前

デスティニー・ダークネス第1巻

 デスティニー・ダークネス (1)    序章 クレイア  ここは、ある王国クレイアの、1つの町フェイス。  クレイアは、モルディスという世界の中に位置する、小さな国である。  この物語は、フェイスに住む13歳の少年メオの物語から始まる──。    第1章 ある噂  フェイスにいる限り贅沢な暮らしはできない、というのがこの町の子どもたち全員一致の意見だった。  もちろん、メオもその意見を持っている。  もともとクレイアもどちらかといえば貧しい国なのだが、フェイスはそれに輪をかけてさらに貧しかった。  隣町のゲインはそこそこ発展していたため、そこに働きに行く人も多かった。  学校は、3日に1回、それも午前中だけ。  勉強嫌いな人から見たら、理想の暮らしだろう。  しかし、残りの2日は子どもも働いているため、遊んでばかりいられるわけではなかった。  むしろ、1日中仕事のあるフェイスの方が、間違いなく過酷で、大変だった。  そこまでしてもお金が不足するのだから、もし働くのが嫌いな子どもがいたら、そこはまさしく地獄だ。  残念な事に、メオはその「働くのが嫌いな子」だった。  メオは、フェイスというこの町が大嫌いだった。  働くのが嫌いで、遊んでいる方が好きなメオにとって、フェイスという子どもでも働かなくてはならない町を嫌うのは、当然といえば当然だろう。  メオも最初のうちは仕方ないと諦めていたが、少し前にある噂を友達から聞かされた時に、その考えは捨てられた。 「なあメオ、知ってるか?」 「何を?」 「実はな、クレイアの王様が、2ヶ月くらい前に命令を出したんだ」 「どんな命令だ?」 「国の境界線辺りにある北の洞窟に入って、中にある秘宝を取ってくることのできる勇者を探している」  クレイアの王は、おそらくクレイアで唯一貧乏でない者だった。少し前までは国民の事を考えている優秀な王だったが、最近は自分勝手ばかりしていて、全く信頼されていなかった。 「本当か?」 「そして、もしその秘宝を取ってきた者には、一生かかっても使い切れないような莫大な財産を褒美として与える」 「ふうん……で?」 「いや、別に。それより、公園で遊ぼうぜ」  今日は仕事の無い日だったので、メオは公園に行った。  メオはその話をどうでもいい話のように受け流したが、内心それをチャンスだと考えていた。  もしその莫大な財産をもらえたら、このフェイスで働く必要もなくなるし、貧しい村で一生を送る事もない──。  メオは、クレイアの王と所へ行くと、心を決めていた。  メオは、急いで身じたくを整えた。  大きな緑色のリュックの中に、森でもいだ果物、灯りのともるランプ、救急箱などを入れられるだけ入れた。  気に入っていた、丈夫そうな赤いシャツと黒い半ズボンを、丁寧にたたんでリュックの隣において、メオは全部まとめて押入れに入れた。  メオは、旅立つ日を、1週間後に決めた。  メオの、14歳の誕生日だ。  旅立つ日の前日は、学校の日だった。  1時間目は、歴史の授業だった。 「──こうして、勇者コレージェは魔王ダークネスからこの世界を守ったのです。……メオ!聞いてますか?」  メオは、聞いていなかった。明日の事を考えて、ぼんやりしていたのだ。 「えーと……聞いてません」 「しっかり聞いていなさい。でないと、放課後の補習に出てもらいますよ」  メオとしては、それだけはどうしても避けたかった。  給食の後すぐに学校は終わる。  メオは、荷物の最終点検をしようとしていた。  2時間目からはしっかり授業を聞き、何とかメオは補習を免れた。  給食を食べ終わって学校を出たとき、メオは誰かに呼び止められた。  振り向いてみると、そこにいたのはクラスメートのエミーだった。 「何かあったのか?」  メオが聞いた。 「それはこっちのセリフよ」  エミーが答えた。 「この1週間、授業はずっと上の空、いつも嫌がってた仕事も鼻歌を歌いながらこなす。それでもあなたを怪しいと思わないと、あなたは思うのかしら?」  エミーはクラス一お節介な女の子だった。  メオと違って、エミーはフェイスの事が好きだったし、貧乏である事や仕事ばかりしなければならない事をあまり悩んでもいなかった。 「別に、お前には関係ないだろう?」 「そんな事ないわ。で、何がしたいの?」 「教える必要が無いね」 「どうせあなたの事だから……境界線の近くの洞窟の秘宝を取って褒美をもらおう、とか考えてるんじゃないかしら?」 「………」 「やめといたら?メオは聞いてないかもしれないけど、秘宝を取りに行ってもうすでに王国の兵士が100人ほど命を落としたとか……第一、ここもいずれ発展するだろうし、もしダメなら私が絶対に発展させてみせる。だからあなたまでしぬ必要はないわ」  エミーの夢は、フェイスを発展させる事だった。 「エミーなら、この町を発展させるかもしれないな。でも、おれは今すぐこの町を出たい。だから、明日にはこの町を出る」 「……なら、私も行くわ」 「何言ってるんだ?」 「メオ1人だと確実に死んじゃうじゃない。私が行った方が、まだ成功の確率はあるわ」 「でも、お前はこの町にいたいんじゃないのか?」 「私は、メオと一緒にこの町を発展させたいの」  メオは、これ以上何を言っても無駄だろうと思った。  エミーは、とても頑固だったからだ。  それに、たとえ褒美の半分でももらえるなら、それで十分だ。  メオとエミーは、次の日の日が暮れる直前に町を出た。  幸い、出発した時には誰にも見つからなかった。  2人は夜が明ける前に隣町ゲインを目指した。  王国の首都レイアに行くには、ゲインの街外れにある森を抜けていくのが一番早かったからだ。  ただでさえ夜寝られない上に、追いかけてくる人はいないかと神経を集中させていたため、ゲインに着いた頃には2人ともくたくたに疲れていた。 「ねえ……宿屋を探して、今日は寝ましょうよ」  そんなに急ぐ旅でもないので、メオは認める事にした。  意外に宿屋は混んでいて、空いている宿屋を見つけた時には、すでに夕方になっていた。  夕食を食べ、2人は部屋の中でぐっすり眠った。  ここで眠った事を後悔する事になるとは、夢にも思わずに……。    第2章 再び、旅立ち  目が覚めると、メオは自分の家にいた。  一瞬安心したが、すぐに青ざめた。  メオは、確かに宿屋に泊まっていたはずだ。  急いでリビングに出てみると、メオの母は鋭い目で睨んできた。 「あのさ……」 「何でここにいるか、って聞きたいんでしょう?私が近くの町を探し回って、あなたとエミーの名前を宿屋に泊まっている人のリストの中から見つけたのよ。さあ、エミーの家に行きますよ。話はそこでしてもらうわ」  メオは、偽名を使わなかった事を後悔した。  メオは何も喋らないようにしようと決めていたが、エミーがどうするか全くわからなかった。  最悪、エミーが何もかも白状してしまうのではないか。  そう考えているうちに、エミーの家に到着した。  メオの母が聞いてきた。 「どこへ行ってたの?」  エミーが口を開いた。  やっぱり……心配したとおりだ。メオはそう思った。  ところが、エミーが話し始めたのは、予想と全く違う事だった。 「私、メオと一緒に買い物に行ってたの……ほら、昨日はメオの誕生日だったでしょ?だから、プレゼントを買おうと思ったんだけど、何がいいかわからなかったから、メオを連れて行ったの。そしたら、すぐに日が暮れちゃって、帰る時間も無かったから、あそこの宿を取って、寝てたの……」  メオは、全く信じられなかったけど、さすがにこんな嘘では騙されないだろうと思った。だから、この後の親たちの言葉の方が、もっと信じられなかった。 「あら、そうなの。だったら、無理矢理連れ戻しちゃって、悪い事したわね」  エミーも、たまには役に立つんだな。メオはそう思った。  その日は学校も仕事も無かったため、メオは一日中部屋でおとなしくしていた。  だが、心の中では次の旅立ちの計画を練っていた。  そして、次の日。   ...

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未分類 13年前

ブログの事は忘れてなかった。でも・・・

こんにちは。  久しぶりの更新です。  理由はいろいろあるのですが、  まあ〈書くことがなかった〉という事です。  で、夏休みで考えていた、ブログの今後について書きたいと思います。    デスティニー・ダークネス。  これは、2~3ヶ月に1巻ずつのペースで更新していきます。  なので、第2巻は、おそらく9月後半となります。    で、もう一つ別に進めているファンタジーがあるので、  そちらは記事として、1~2週間に1話くらいで更新します。    最後に、前ブログでのメインだった小説を、10月後半のある記念日に合わせて公開するつもりです。  小説は7巻で87話、マンガは16話。  かなりの量なので、少しずつ読んでいただけると嬉しいです。    とにかく、このブログでは順次いろいろな作品を載せていくつもりなので、  今後ともよろしくお願いします・・・ ...

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デスティニー・ダークネス 13年前

まじめに人物紹介

こんにちは。  今日は、昨日言った通りに『デスティニー・ダークネス』第1巻の人物紹介をしたいと思います。  ネタバレ注意。  できれば第1巻を飛ばし飛ばしにでも読んでから、この記事を読んでほしいです。    主人公の1人、メオ。  クールな少年といったイメージを持って書いていますが、皆さんがどう思っているかはちょっと謎です。  お金に対する執着がありますが、エミーとの旅の結末が強い衝撃を与えたようで、第2巻からそんな不利な点はきれいさっぱり消えてしまいます。    エミー。  第1巻のヒロイン?と呼べるかどうか。  かなり正義感の強く、同じくらい「愛」の強い健気な少女、というのがこのキャラクター像です。  最後の悲劇は、その「愛」に突き動かされたというのが理由の一つ。  愛は何物にも勝るというハリポタ理論ですが、残念ながらこの作品で愛に満ち溢れている彼女は・・・。    ダークネス。  ドラクエ?で言えばミルドラース。  ポケモンDPで言えばアカギ。  要するにラスボス。  そんな感じです。  どんな存在?と聞かれても、答えられません。  だって、この作品の一つのポイントですから・・・。  まあ、第2巻を読めばだいたいわかるかと。    メオとエミーは、何となく、で名づけただけです。  別に、ソニックのピンクのハリネズミを真似たわけではなく。  そんな名前だった事を、この作品が終わってから知ったのです。  まあ、第2巻のキャラに関しては、ほぼ全員が何かのゲーム・アニメのパクリであるので、重要人物に関しては名前を変えようと思っています。    ダークネスは、実はぼくが初めての作品(前ブログの作品)を書き終えたあとすぐに取りかかった作品の敵の名前だったのです。  その作品は、ぼくを除くとたった一人にしか見せた事の無い、秘密の作品です。  しかし、第1巻を書き終えたところで、その作品は不評だったり不満だったりして、結局手付かずのまま別の作品を書き始めました。  しかしその作品もやはり途中で不満を感じて、たくさんの作品を書き、10ページくらいで諦めました。  そして、新たに始めた作品、それが『デスティニー・ダークネス』だったというわけなのです。  まあ、初期のタイトルは、『トラディション』だったのですが・・・  それが誤訳と判明し、今のタイトルになったわけです。  (トラディション〈tradition〉は〈伝説〉だと思っていたのですが、実は〈伝統〉だった)  このタイトル『デスティニー・ダークネス』の真意は、最終巻でわかります。    で、第2巻の発表時期ですが、・・・未定です。  8月後半くらい、ですかね?  ま、他の作品を公開するかもしれないので、  ・・・今後もよろしくお願いします。 ...

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デスティニー・ダークネス 13年前

実はもっと書きたい事があったりなかったり・・・

こんにちは。  昨日は事情により更新できなかったため、2日間あの小説を放置してしまいました・・・。  まあ、読んでる人はほとんどいないかと思いますが・・・  (もしいたらその方の我慢強さに感動します)  解説しようと思っていたのですが、そんな事をしてる場合ではなく・・・  というわけで、作品を大まかに解説したいと思います。    舞台は、パラレルワールド?というか、異世界のモルディス。  パッとつけた名前です。    主人公は、ほとんど毎回変わります。  別に、デモナータのパクリではありませんよ!?  とにかく、第1巻、第2巻、第3巻の全てで主人公が変わります。    なんか、登場人物が極端に少ない気がします。  名前が出てるのが3人、名前なしを含めても実質6人しか出てきません。  ただし、第2巻では、紛らわしいくらいいろんな人物が出てきます。    で、実はこの作品に登場する「国名」には、共通点があるのです。  今のところ2つの国名が出てきました。  第2巻で、さらに2つ出てきます。  そのすべての共通点がわかった人がいたら、嬉しいです・・・  まあ、本当にどうでもいい小ネタに過ぎないんですけど。  ストーリーとは全く関係ありません。発想力の問題です。  では、次の更新がいつになるかわかりませんが、その時には、人物紹介とか、したいと思います。  なので、できれば、第1巻、読んでくださいね☆ ...

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デスティニー・ダークネス 13年前

読まれないのを承知で載せる・・・

こんにちは。  ・・・まずは、謝らなくてはなりません。  あんな長い文章を、ほとんど切れ目なしにずらずらとアップしてしまった事を・・・    というわけで、前ブログから長々と引っ張ってきた「ダークファンタジー」第1巻、ついにアップです⇒  ・・・できることなら、第9章は恥ずかしいので見ないでほしいのですが・・・    昨日休んで、次の日に突然巨大ウェブページが創設されると、ちょっと衝撃的です。  でも、せっかくできているものを、隠していても意味が無いと思うので、勇気を振り絞って出してみました。  ストーリーに自信はそこそこありますが、最終確認に自信がないので、誤字脱字、矛盾点など、たくさん指摘してください・・・。    分量にして、B5用紙33枚分です。  といっても、改ページをたくさん使っているので、ブログで読むと30枚くらいでしょうが・・・。    まあ、かなり読みづらいと思いますが、ぜひ読んでください☆  そして感想など送ってください☆  この作品が、「Our story’s world」第一作目なので・・・  本当にお願いします・・・  ※詳しい内容解説は、時間の関係で明日、今日は宣伝オンリーということで・・・[E:coldsweats01] ...

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Our Story's World 13年前

いきなり短い記事。というか、日常を書けない難しさ

こんにちは。  このブログでどんな事をしていくか、もう少し詳しく説明したいと思います。  プロフィールが少しだけネタバレにもなっていますが・・・    今書いている小説を発表する場。  これがメインになると思います。  とはいっても、まだ載せられる、というか載せる踏ん切りがついている小説は無いので、しばらくは更新がなくなると思いますが・・・[E:coldsweats01]  実は、前ブログで公開していた、すでに完結している小説・マンガもあるのですが、前ブログからここへ追跡されないために、しばらくは載せない方向で行きたいと思います。  なので、新作を公開するまで、少し待っていただきたいと思います。    ゲーム・マンガ・アニメに関しての事なども載せる予定です。  ぼくが一番好きなマンガは、『ハヤテのごとく!』です。  あらすじとか、第一話とかは、サンデーのホームページをご覧ください。  わかりにくい説明を二度もやる気はさらさら無いので・・・  あ、もしかしたら、ハヤテの二次小説を書くかもしれません。  もしかしたら、ですよ☆    ゲームでいえば、今やっているのはドラクエ?という大ヒット中らしいゲームです。  そういうゲームの進みとかを載せるのも、ブログなのかな??    アニメは、ハヤテのごとく!があっけなく終わり、第二期もやると言いながら3ヶ月くらいほったらかしなので、今は特に何も・・・。  いや、ポケモンとか、暇な時は見るんですけどね。    ま、結論的に、新しいブログは、すがすがしい気分になれて、なんかいいですね・・・!  この楽しい気分のまま、小説を進めたいと思います!! ...

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あいさつ 13年前

はじめまして

こんにちは。  「Our story’s world」の管理人(?)です。  自己紹介をすると、ぼくは中学1年生です。  去年の秋くらいから自作の小説を書いています。  主にオリジナルですが、もしかしたら二次小説もやるかも・・・という感じです。    次に少し、このブログについての説明をしたいと思います。    このブログでは、主にぼくの書いている小説を中心に載せていきたいと思います。  もし、運がよければぼくの友達の描いているマンガなども・・・。  と、そういう場合を考えて“My”ではなく“Our”にしたわけです。  まあ、孤独感を味わいたくないとか、響きがなんかいいとかそういう理由もあるにはあるのですが・・・    このブログは、小説・マンガ、つまりstoryを中心にしたブログにするつもりです。  実は、ぼくはこのブログの前にもこんな感じのブログを運営していたのですが、  だんだん方向性が変わって行き、元に戻す事ができなくなり、閉鎖してここに移ったのです。  という事があったので、storyの世界にしようと、こんなブログのタイトルにしました。  文法があっているかどうか不安です・・・(主に「’s」が必要だったのかどうか)  さらに、このタイトルはインパクトがないな~・・・と思うので、もしかしたらいつか変えるかもしれません。    あと、趣味の範囲としてゲームやアニメ、マンガなどの事も書こうかな・・・と考えています。  どのくらい「Our story」から離れるか、迷っているのですが・・・    おそらく、更新は不定期になると思います。  前のブログでは、毎日更新しようとしてプレッシャーがかかっていたので・・・  あと小説や勉強がおろそかになっていたので・・・    と、簡単にブログ+自己紹介をしてみた感じです。  前のブログを見ていた方がほとんどだと思うので、つかみの挨拶(こんにちは。という一番最初の挨拶がそれです)を引き継ごうと思います。  ・・・結びの挨拶は、検討中です。 ...

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