ひとりごと 1年前

初めから終わりを

あけましておめでとうございます。  もう1月も中旬ですが、今年もよろしくお願いします。 --------------------  Microsoft、第11世代Core搭載でLTE対応となった「Surface Pro 7+」 - PC Watch (impress.co.jp)  新年早々、急に発表されました。  Surface Pro 8でなく7の理由は、中身のアップデートにとどまるから……だと思うのですが、Pro 6→7の時も、というかPro 4あたりから基本的に外観はアップデートされていないので8でも良かったような?  と思いつつ、ただ、この手のナンバリング、7とか8あたりまでは進化した感があってワクワクさせられますが、「Surface Pro 13」とか言われるとさすがに製品名っぽいさが薄れてしまうので、このあたりで刻みつつ完全なモデルチェンジを狙っているのかもしれません。  個人的に買うかどうかと言われればさすがに買わない……つもりです。公式ページに書いてある「2.1倍高速化」が現行Pro 7比なのだとしたらちょっとそそられるものはありますが……。プロセッサ1世代で2倍ってなかなかでは?という。  今年からボーナスが出る給与体系に移行する予定なので、その金額によっては勢いで買ってしまうかもしれません。  札束で殴る前提だとすると、今度はRAM 32GBとLTEを両立できないのが若干気になるところ。どちらが優先度高いかというとやっぱりメモリかなあ……。  まあ今は法人向けのみなので、一般消費者向けに発売されて、16/32/LTEの価格差が出てからですね。  個人的に今欲しいPCの優先度としては先にMac mini (M1) だったりもします。Mac mini、安いしコスパは抜群なのだけど、ポチっと買うにはちょっとだけ高いんですよね。何だかんだ16GB積むと10万超えちゃうし……。 --------------------  auの新料金プラン、1月13日に発表へ - ITmedia Mobile  昨年の炎上を受けてついに。リークされている月20GBで2480円というのが本当であれば、家族割などとのバランスを見つつですが、乗り換えるかもしれません。  以前は20~30GBでも足りなくて無制限に乗り換えたという経緯があるのですが、さすがに在宅勤務で家にWi-Fiあるなら20GBで十分ですよね、という。主に行き帰りの電車の中で動画を観たり、あとは実家だと電話する場所がなくて外でLINE電話をしていたりというのが容量消費の原因だったので。  個人的には携帯料金に対してはそんなに不満はなくて、家族割やau ひかりなどの割引がガンガン効いていたのもありますが、格安SIMも検討した上で、本体割引・通信品質・スマホが壊れた場合の格安での本体交換サポート・au Pay カードとの連携特典……などで納得してauを選んでいますし、  利益を出すことが目的であるはずの会社に対して政府が大幅な値下げを要求するのはどうなんだろうというもやもやもありました、が、  実際月3000円で20GBというプランを出されると、じゃあ結果的に今まではマジでぼったくってたんだなという怒りが湧いてきますね。その料金設定で赤字にならないんだとしたら今までが高利益すぎる。  まあそれが携帯ショップの閉店などに将来的には繋がっていくのかもしれませんが……。 --------------------

 あまりにもショック……。当たり前のように続いていたので、完全に油断してました。  深夜ラジオを聞くようになってそろそろ5年くらいになるのですが、幸運なことに今まで自分が毎週聴いている番組が終了したことなかったんですよね。朝井加藤ANN0、アルピーANN0、どれも知った時には終わっていたので、何で続いていないのかとは思ったものですが。Creepy Nutsも佐久間Pも霜降りも無事に乗り越えてきていたので。 “余聞”から小説家の思考をトレースできる稀有なラジオ番組『高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと』 - QJWeb クイックジャパンウェブ  面白い番組という意味ではもちろん他にもたくさんあるんですけど、面白いだけでなく考えさせられるところがある、思考のアップデートに繋がる、interestingという意味での面白さは本当に唯一無二だったので、ただただ残念。  この2人の組み合わせもずっと聴き続けたいけれど、それ以上に、朝井リョウさんという、タレントではないにも関わらずずば抜けた喋りの才能を持つはずの人が、毎週人前で喋ることがなくなってしまうというのがあまりにも惜しい。  惜しいけれど、かとちえさんがそうであるように、年に1~2回程度ゲストでラジオ出演するだけの人になってしまう未来が容易に想像つくのでさらに悲しい。  YouTubeとかやってほしいけど性格的に絶対やらないだろうしなあ……。  ラジオの改編で言えば、自分が他に聴いている番組だとやっぱり心配なのは霜降りANN0。スケジュール的にだいぶ大変そうではあるものの、どうにか続いてほしい。Creepy Nutsと佐久間Pも続いてほしいけれど別に毎週は聴いていないので終わってしまってもダメージという意味では少なめ。Creepy Nutsは今の勢いと番組の長さを考えたら1部昇格で良い気もしますけどねー……空いた火曜日にYOASOBI、木曜日にマヂラブ、他継続が一番しっくりきそう。ファーストサマーウイカさんはよくわからない。  あとはまあJUNK……アルピーDCGが生放送になったら毎週聴きます、とだけ一応言っておきます。 --------------------  2021年になりました。  年末年始は何だかんだで普通に実家で過ごしました。長距離移動というほど離れてもいないので、まあ。自粛という感じは特にない動きをしていましたが、何とか感染することはなく現在に至ります。  ただ新年1週目は寒暖差で完全に体調をやられて一瞬熱を出したりしてました。今この時期に熱が出ると「もし感染していたらどうしよう」という気持ちになって精神的に辛いですね。自宅待機になるのもいろいろと困るし、何よりここ最近会った人に迷惑かけるし、という……。  そういうこともあってしばらくは出社しないことにしました。今までも週1くらいだったんですが。  年末年始の特番だと『クイズ!正解は一年後』『笑う!ラストフレーズ』『久保みねヒャダ こじらせナイト』が良かったです。久保みねヒャダのハワイ旅行、何か凄いことが起きるわけではないんですけど、なんか普通に楽しそうで良かったな。いろいろ落ち着いたらハワイにまた行きたい、という気持ちがさらに高まりました。できれば今度は誰かと……。 --------------------  2021年の目標、の前に、去年どんな目標を立てていたかな……と振り返ると、
    大きな買い物を減らす 友人を減らさない 会社に貢献する Nuxt/Firestore移行(目標2月) React Hooksやってみる(目標3月) ポケモン剣盾を英語でやる 英語の勉強をする Twitterへの依存度を減らす
 上4つはまあできたと言って良いと思います。いや、大きな買い物は一人暮らし全般で浪費したからどうなんだろう……? ただまあ一昨年のSurface3台買うみたいな状態から考えると改善したはず。5万円以下のものを大きな買い物と認識しなくなっただけという説はありますが…。  あ、それで言うと友人もそういえば大学時代にできた唯一の友人を失ったのでダメでした。家族とも実質的に離れてしまったし失敗では……? ただまあ、最低限この人たちがいなくなるとちょっとどうしようもなくなるなという人、2人くらいしかいませんが、そことの繋がりはギリギリ保てたので良かったです。  Nuxt/Firestore移行は無事2月に達成しました。それ以降はメンタル崩したりして個人開発という意味では停滞しきっていたので総合的にはもうちょっとどうにかならなかったのかとは思いますが……。  React Hooksは「やってみる」レベルで言えばちょっとやりました。やった上で、どちらかと言えばやっぱりVueの方が好きだなーと思って今はVue 3.0に傾倒気味。そもそもVue Composition APIを割と理解した時点で実質それと同じみたいな気持ちもある。そう考えるとこの1年でTypeScript力とVue力は本当に上がった。  英語の勉強は全然でした。というか、別に海外旅行したいとかそういうモチベーションは特にないので、TOEIC受けると決めてその2か月前くらいからスタディサプリに登録しようと思ってたのですが、COVID-19でTOEIC受験を積極的にしづらくなったのでまあ一旦お預けかなあ……という気持ちです。そういうゴールがないとさすがに難しいなあと。  Twitterの依存度は減りました! 3月あたりの鬱になってた時期にもうTwitter見てると精神が終わるなと思ってアプリをアンインストールしたので。ブラウザ版でちょくちょく見てはいますが、通知も来なくなったし、見る時間は減ったと思います。スマホを観る時間があんまり減ってないのが問題ですが……。 --------------------  そして2021年の目標。
    時間を有効に使う 個人アプリを作る/Webサービスを作る リングフィットアドベンチャーを続ける
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メディア・カルチャー 3年前

若林チルドレンが革命を起こす──『オードリーANN』(4/20・弘中綾香ゲスト)

オードリーANN、2019年暫定ベスト回は翌4/27であっさり塗り替えられてしまったけれど、個人的に記録しておきたい4/20回です。  前半のオープニングトークも圧巻でしたが、それを完全に喰ってしまうほどに弘中アナの凄さが明らかになった回でした。

弘中:Mステ以来初の生放送ですから。歴史に刻まれますよ
 このボケはスルーされていましたが、結果的にその通りの放送となりました。  アップデート大学、インスタのフォローが若林1人だけ、お願いランキング、などなど、番組関連のトークも当然ながら面白かったのですが、  それを書き起こしていくと全編書く必要があるので割愛して、弘中アナのパーソナリティーに絞っています。  もう既に1週間が経ってradiko配信は終了していますが、まあ、何とか探してください。 --------------------

「結婚イコール幸せ」ではない

 4/18、土曜深夜。モニタリングの春日プロポーズ企画から2日、オープニングトークでは若林の号泣の裏話、M-1本番の秘話などが語られます。ナナメ視点で物事を捉え続けてきた若林も、中学校からの同級生の結婚は純粋に喜び、春日のプロポーズの手紙も「人として正しすぎる」と絶賛。まあ、1週間経った今となってはいろいろと思うこともありますが……、  ともかく、41分のオープニングトークは終始祝福ムードで進んでいきました。  そして49分ごろ、弘中アナが登場。
若林:ちなみにまあ今日はね、いろんな話題があって、春日のモニタリングのプロポーズは…… 弘中:ご結婚おめでとうございます、本当に。 春日:ありがとうございます。 若林:観た? 弘中:観ました。1.5倍速で (弘中・若林笑) 春日:なんでだよ。それ別に要らないだろ!『観た』だけでいいだろそれ! 若林:業務の一環としてね?(笑) 弘中:そうそうそうそう(笑) 春日:『そうそうそう』じゃないよ。何を盛り上がってんだよ。
 ここまでの50分のオープニングを全てフリにしてしまう一言で、開始1分で爆笑をもぎ取ってしまう弘中アナ。  ただ、このエピソードが、例えばラジオではなく激レアさんのオープニングトークとして編集されて流れていたら、または、収録前のやり取りを若林が再現する形で披露されていたら、  今まで通り、弘中アナは変な人だという認識で終わっていただろうと思います。  しかし、そうではないことが次第に明かされていきます。
若林:結婚願望あんの?ああいう話で言うと 弘中:えっとですね、それで言うと、私、結婚ってしなきゃいけないのかなって考えている方の人間なんですね 若林:あっ、そういうことね? 弘中:凄い面倒臭い人間なんですけど、あのー……昨日のモニタリングも観て、何でこうも世間は、結婚しなくてはいけないのか、または、結婚イコール幸せと考えているのか…… 若林:いや、マジで?(笑) 弘中:その、一元的な、この発想に、ちょっと、『ううっ、胃もたれ……』っていう感じでした 春日:なるほどね。なんか、いろいろ…… 若林:あんま、いい方向から見てないよね?じゃあ
 このトーク、完全に用意してきているんですよね。結婚という世間の風潮に対して自分が元々煮詰めていた持論の引き出しから引っ張り出してきてる。  それが良い悪いじゃなくてそういう性格だっていうことが徐々にわかってきます。
弘中:え、だって、そういう風にみんなが「春日さん良かったね、けじめつけたね」っていう風に言うと、「え、じゃあ、私とか若林さん、結婚してない側の人間は、幸せじゃないんですか?」っていうことを問いたい。世の中に対して。 春日:なるほどね。 弘中:私は凄く幸せ今。結婚してないけど。 若林:ああ、そうかそうか、うん。俺もよく言われんのよ。春日が結婚したから、「若林さんも早く幸せになってください」って 弘中:そう! 今幸せですよね? 若林:俺はね、幸せ、今。(笑) 弘中:良かったぁー。(笑)
 面倒臭いから、興味がないから、その方が面白くなるから1.5倍速で観たのでは全くなくて、  もう最初からこの、「結婚=幸せ」という世間の風潮に反抗するためにそうしている。完全に計算されています。

自分にウソがつけない

弘中:若林さんはですね、春日さんもわかっていると思うんですけど、同じ話を何度もするじゃないですか。凄い前のこととか。 春日:あっ、そう…… 弘中:しつこいですよね、言うことが。本当に同じ話ばっかり。 若林:(爆笑) 春日:ああ……まあ確かにするね、うん。 弘中:私が飲み会で、初めて行った……初めてご一緒した、最初で最後の飲み会の時に、「人見知りのくせに、頑張って話してやんの」っていう……5回くらい話してますよね? 若林:それはだってほら、要所要所でこの話がいいかなっていう時に出してんのよ。そこは背負って……初めて聞く感じにしてよ、そっちはそっちで 弘中:いやいや、だって、5回6回聞いてますから 若林:ははは(笑)だから、ちゃんと5回目ですよみたいな顔をするのはやめよう、それは。それはお互いなんか紳士協定みたいにやろうよ
 同じ話を何度もすることは、それがウケるのであれば良いんじゃないかと思ってしまいますし、弘中アナのトークがリトルトゥースにあまりウケなかったのもこのあたりの、オードリーの良さを否定しかねないロジックにあったのだと思いますが、  このエピソードのキモは「既に一度しているのに、あたかも初めてする話かのように語ること」「既に聞いたことがあるのに、それを初めて聞いたかのようにリアクションすること」が嫌だという主張であって、  弘中アナの価値観の根底に「嘘をつきたくない」「嘘をつく人間を信用できない」「空気を読みたくない」という信念があるのだろうなと思います。  上の結婚観のトーク自体がまさにそれで、  プロポーズ放送2日後というタイミングでわざわざ結婚自体に水を差す必要はないのだから、おめでとうと言っておけば良いのですが、それは自分の価値観に反してしまうからしたくない、できない。  春日に結婚祝を渡す時の「好感度を上げに来ました」という一言も、自分の中にある相反した気持ちの片方だけが100であるかのように偽ることができないからこそ出てくるのだろうと思います。
若林:それでさ、いや俺は全然いいんだけど、弘中ちゃん相当俺のことブサイクだと思ってるよね? 弘中:えへへへっ(笑)ひどー。 若林:いや、イケメンの俳優さん来て、なんか顔の話とか、「ね、学生時代、モテてたでしょ」みたいな話になるじゃん。 春日:まあまあ、はい、そういうことね。 若林:そしたら、「若林さんはバレンタイン……(笑)」みたいに、もう振る時から笑っちゃってるのよ 弘中:(笑)すいませーん 春日:(爆笑) 若林:いや、すいませんの前に、「そんなこと思ってないです」が一回ほしいのよ 弘中:いやいや、本当に思ってます、すいません
 世間一般として、こういう流れであれば、まずは「いやいやそんなこと思ってないんですけど」と置いた上で、「ブサイクではないけどかっこよくはない」みたいな言い方で、ぼかしに行くと思うのですが、  そういうテンプレートに則った心無い返事をすることが本当に嫌だからこそ、こういう発言が出てくるのだろうなと思います。  もう本当に、自分の口から自分の心にない言葉を発するのが絶対にできないのでしょう。

若林が折り合いをつけてきた道を辿る後輩たち

 他人の目を気にするのではなく、自分を監視する理想の自分、本心を偽って生きることが嫌で仕方ない弘中アナ。  同様の主旨の話をしている人たちは他にもいます。  例えば小説家でラジオパーソナリティーでヘビーリトルトゥースの朝井リョウ。
朝井:でも僕、若林さんが前に言ってたのが全く同じで、例えば……誕生日パーティーとかに行った時に、その……かつての自分がそういう場にいた時に凄い『何だよ。』って思ってたから、自分が誕生日パーティーを開けない、その過去の自分が絶対来場する、っていうのをおっしゃってたじゃないですか。 それ僕……完全に僕は講演会ができないんですけど。講演会全部断ってるんですよ今。それは、講演会を受けている高校生とかの中に、必ず過去の自分、つまり講演会なんてクソだと思っていた自分が必ずいるはずだと思って 朝井リョウ・加藤千恵のオールナイトニッポン0(ZERO)より
 Creepy Nutsの一員として『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』を担当するDJ松永。
DJ松永:それがすっごく腑に落ちて。俺も朝井リョウも、後輩が一人もいないんですよ。R-指定は年下だけど、同じ目線だったから仲良くなれたんですよ。仲良くなるのは先輩ばかりで、朝井リョウも仲のいい小説家って年上ばっかりなの。先輩をやるのって怖くない? R-指定:めちゃくちゃ怖いよ DJ松永:責任感とか、言動をちゃんとしないといけないから。適当なことを言って、後輩に悪い影響を与えたらいけないから変なことを言えないし、その責任を背負いたくないから逃げていて。でも、若林さんもある時期までそうだったらしいんだけど、後輩を作ったら人間的に成長ができて、どうしたら伝わるのか、どうすると傷つくとか、そういう想像力が鍛えられるから、絶対に後輩は作った方がいい、っていう話をしてくれて。二人で「確かに」ってすごく納得した。この間も(朝井リョウとの)LINEで「本当に後輩作ろうね」って話して DJ松永と朝井リョウが、人として成長するために足りないもの | オールナイトニッポン.com ラジオAM1242+FM93
 このようなトークはあくまで一例にすぎませんが、  この2人、そして弘中アナの話に共通しているのは「自分が嫌いな人間と同じことを自分自身がしたくない」という強い信念です。  社会の風潮、よく考えたら絶対に良くないけれど、立ち向かうより周りと合わせた方が生きやすいからみんなが何となく受け入れてしまっているものを、すんなり受け入れることができない。  朝井リョウさんは以前ヨブンのことで「奥さんという言い方をしたくないので妻と呼ぶようにしている」と発言していましたが、これも、奥さんと呼んでいる男性全員が女性を下に見ているわけではないにしても、言葉の意味を考えたらやはり男尊女卑的な思想が根本にあるから、あえて使わない。  自分一人が変わっても社会は変わらないのだから、と諦めてしまった方が楽だとわかっていても、自分の生き方、態度によって社会への反抗を提示していたいという強い信念が見えます。  そして、このような考え方はまさしく以前の若林が考えていたことと言っても良いでしょう。 オードリー若林の憂鬱 - てれびのスキマ  若林がブレイク直後、トラのカブり物を着けて写真を撮影されることを断固拒否したというエピソードはあまりにも有名ですが、自意識、社会への反抗、多数派への疑問、そういったものと10年以上悩みながら戦ってきたのが若林であり、オードリーANNは10年間、そういった若林の戦う姿を生々しく映し出し、  それを心の支えとしていたのがDJ松永や朝井リョウ、加藤千恵といったラジオを愛する表現者たちでした。  そして若林はそれに10年以上かけて折り合いをつけてきました。  若林の最新の著書『ナナメの夕暮れ』ではこんな話が出ています。
 前作のエッセイで、スターバックスで注文の時に、「グランデ」と言えないと書いた。 何か自分が気取っているような気がして、恥ずかしかったのである。 
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映画・音楽・小説の感想 4年前

加藤千恵『ラジオラジオラジオ!』──自分勝手であるという自覚を持つこと

加藤千恵さんの小説『ラジオラジオラジオ!』を購入しました。 [amazon_link asins='B01H4TA6VC' template='Original']  刊行されたのは2016年。『朝井リョウ・加藤千恵のオールナイトニッポン0』に触れたこともあって、その存在は以前から知っていたものの、Kindle版の価格の高さなどもあって手が出せずにいました。  今回、「女子高生のラジオ」というテーマにちょっと興味を持ったこともあって、読んでみたのですが、当然と言えば当然ながら、もっと普遍的な、表現活動全般に関することが書かれていて、とても面白かったです。  あらすじを説明したり良いところを紹介したりするのは得意ではないし、そんなのは公式HPやAmazonレビューを読めばいいと思うので、  この本を読んで個人的に考えたことを、メモのようにだらだらと書いていきます。  映画『勝手にふるえてろ』感想──自意識過剰な自己否定を肯定する物語  先月書いたこの記事とリンクする部分があるかもしれません。観た方は併せてお願いします。 --------------------

ラジオとインターネットという自分本位なメディア

 今の双方向化したインターネット、FaceBookやTwitterなどはもはや全くの別物になってしまったが、  前時代の静的なウェブサイト、つまり「ホームページ」や「ブログ」は、ラジオと近いところがあると思う。  書いている最中、喋っている最中に、その相手の姿は見えない。  明確に「発信者」と「受信者」という差があって、距離があり、発信者の権限が強く、かつ、発信者が個人であることが多い。情報番組ではないトークラジオの場合、パーソナリティー以外の人間の意志が入ることもほとんどない。  だからカナがラジオをやると同時に自分のホームページを更新しているのもよくわかる。自分のことを一方的に語りたい、自分のことを知ってほしいという欲求が強いのだろう。  高校生の時にラジオをやったことのある人間は少ないと思うが、中学生や高校生の間に「発信者」という立場を経験した人は、インターネットによって爆発的に増えたし、今後も増える。  私自身はこのブログや2chやニコニコ生放送などでそういう恥ずかしい失敗をした経験が何度もあるし、おそらくもう少し下の世代であればTwitterやLINE、ツイキャスやインスタライブなどで似たような経験をしているはずだ。  そういう経験をしてきた人がこの小説を読むと、まるで自分のことが書かれているかのように痛々しく、そして強い共感を覚えると思う。

自分以外の人間は、自分が考えるように考えない

 主人公のカナは、東京の大学に進学することを夢見ていて、つまらない地方都市を早く離れたくて、ホームページを面白くしたいと思っていて、ホームページやラジオを通して自己表現することに抵抗がない、  そして、自分以外の人間もそう思うのが普通だと信じていて、だから地元の大学に進学するトモや、地元に帰ってきたなつねえさんの気持ちがわからない。  他者の気持ちになることはできないのだから、他者の気持ちがわからないのは当然で、  あとはどれだけ「自分と違う考え方をする人間がいる」ことの想像力を身に着けられるか、という違いになってくるのだと思う。  それは言葉にするとごく簡単で当たり前の常識のようでいて、実感覚として手に入れるのは難しい。  例えば、イヤホンをして大音量で音楽を聴いている時の鼻歌は誰にも聞こえていないんじゃないかという錯覚に陥ることは決して珍しくないと思うし、  大人になってからもVRゴーグルをかけていてついつい声が漏れてしまって怒られる人がいるように。(2018/2/3放送『オードリーのオールナイトニッポン』、春日のフリートーク)。
 わたしはわたしの水槽の中にいる。  なつねえさんの東京での生活について教えてもらおうとするのは、自分が東京に住みたいからだし、本やCDも、自分が好きなものを見つけたいから。なつねえさんに質問するふりをして、自分のことを話していた。  何か大きなニュースに触れるたびイメージしていた水槽の中には、最初からわたししかいなかったのだ。中にあるように感じられていたものも、全部錯覚。いたのは、わたしたった一人。なつねえさんも、智香でさえもいない。
 自分と他人は違う。他人とは「自分と同じ感覚を持っているが、見ている世界が違う人」ではなく、「自分と違う感覚を持っていて、同じものを見ても違う世界に見える人」なのだ。  そのようなことを、他者から教えられたり、授業で学んだりするだけでは意味がなくて、自分が実際に気づかなければならない。『ラジオラジオラジオ!』は、カナがそれに気づく瞬間を切り取った小説だと言える。  それに気づくのは容易ではなく、痛みとセットでなければならない。だから、作中後半でカナに起こる出来事は一つ一つが痛く、鋭い。読んでいるこちらまで胸を抉られるような痛みがあって、でもそれこそが高校生が大人になっていくために必要なステップなのだとも思う。

自分の人生の主語は常に自分である

 カナはその自分本位さゆえに、他人を傷つけてしまう。それはおそらくいずれ起こるはずだった避けようのない未来で、それをどう乗り越えるかという物語だったと言える。  そういう失敗をしてもなおラジオを続けるしホームページも続けるところにカナの自意識の強さが見えるが、それは決して悪いことではないと思う。重要なのは自分の身勝手さに気づくことなのだ。  そして同時に思う、本当に、他者を思いやっている、他者に興味がある、という人間が、この世にどれだけいるのだろうか。  例えば、友達と会って話を聞くのは、その話が面白いからで、自分が面白がりたいからだろうし、  他人の辛い話を聞くのも、それを慰めることで自分が優位に立ちたいからであったりするし、  「他人の力になりたい」というのは、「他人の力になることで、幸せになっている他人を見て自分が幸せになりたい」からではないだろうか。  本能的に、人は傷ついてる他者を見たくないし、他人が喜んでいるのを見るのはそもそも嬉しいことなので、  他人を喜ばせることも自分のための活動でしかないと換言できる。  善と偽善の違いはそれが見え透いているかいないか程度にしかないのだろうし、それが悪いとは全く思わない。  『高橋みなみ・朝井リョウ ヨブンのこと』の2018年2月4日の放送回で、結婚観に関してこのような話があった。  結婚することで、「あなたのために料理を作った」「あなたのために稼いできた」という思いを持ってしまうと、「あなたのために○○してきたのに」と、「のに」という言葉がくっついてしまうという話から、  朝井リョウは「自分の人生の主語を自分にすることが大切だ」という。
人に何かをする時に、主語を自分にすることが凄い大切だなと思って。 料理を作るんだったら、「自分があなたのことを大切に思っている気持ちを表すために」料理を作った、ってなると、 その後なにか裏切られるようなことがあったとしても、例えば、浮気されちゃったとか、裏切られるようなことがあったとしても、 自分の気持ちを表現するために料理を作ったんだから、そこで気持ちがねじれることがないのかなと思っていて
 身勝手でない人間はこの世にいない。身勝手でない、他人本位であるかのように振る舞う人間ほど、後々、他人から裏切られたときに一気にその不満が噴出してしまう。  自分が身勝手であると気づいている人間と気づいていない人間に分かれるだけではないだろうか。

無関心も面白くないことも悪くない

 この話が自分に誰も聞いていないしお便りも送られてこないラジオを続けているカナの姿が、今のこの誰も見ていないブログを続けている自分とシンクロした。  無関心よりは嫌いの方が良い、という考え方を、例えばキングコング西野のような芸能人がよく主張しているが、ビジネスとしてはともかく、趣味活動に関して言うなら私は絶対にそんなことはないと思っていて、  嫌いなことをわざわざ伝えてくるくらいなら無関心でいてほしいし、無関心であることを伝えてくる必要もないし、知らないで良いことは知らないままでいいし、  何の反応もないのとネガティブな反応が来るのであれば、絶対に前者の方が続けていられると思う。  カナの友人も、なつねえさんも、実はそこまで熱心にカナのラジオを聞いていなかったという事実は、強く刺さる一方で、それを知るまでは常に心地よい想像で補えていたわけで、その興味がなかったという事実をカナ本人が知ることに、どれほどの意味があったのだろうか。  よく、「面白くない」という言葉がまるで絶対的な正義であるようにして価値判断をする人たちが、匿名のインターネットやそれ以外の世界でもたくさん存在するけれど、  では人間には面白くない話をする権利はないのだろうか。そして、他人からそれを取り上げる権利だけが人間にあるのか。どちらもノーだと思う。  「好き嫌い」という軸で語るのは誰にも止められないが、「面白くない」というのを客観事実として語る力は誰にもないと思う。それを面白いと思う人が一人でもいるなら、そして、仮に一人もいなかったとしても、それを話している本人が面白いと思っているなら、それだけで存在を肯定されていい。 --------------------  思ったよりも短くて物足りない部分もあったし、カナがこのあとどうなっていくのかを読んでみたい気持ちもありますが、それ以上に、個人的に共感できる部分が多すぎて、物語というよりもエッセイに近いような感覚で読めて、一部の人には強く訴えかけるもののある作品だと思います。  一部の時間は回線が遅い、などといった2000年代のインターネットの雰囲気も、当時を知る人にとってはあるあるなのかもしれません。  私自身はもう少し後に触れた世代で、キリ番や右クリック禁止をギリギリ目にしたことはあるけどそういうコミュニティに参加したことはない……という状態なので、あまりピンとは来ないのですが、当時の雰囲気を想像するだけでも面白いです。  あ、内容と関係ないところで不満を言うと、目次がなくて章立てが一切されていないのでKindleで読みづらすぎたのだけどうにかしてほしかったです。  後半に挿入されている短編もちょっと出来すぎているというか、ストレートに本を持ち上げすぎている感覚がありましたが……。ただ本編が面白かったので十分に満足です。 ...

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ひとりごと 5年前

サブカル巡り

この前の金曜日が今年最初の授業でした。  まあ、3連休前の金曜日ということで、受講者の半分くらいは休んでた気がしますが……。  冬休み、特に年末までは何だかんだ忙しかったりしていまいち休めた感じもないし、一方でそもそも週休4日だと別に学期開始だーという感じもしないし、まあ少しずついろいろやっていきたいです。ね。    あ、そういえばポケモンサンムーンちょっとずつ進めてます。既にとっくに育成始めてる弟の早くクリアしろ的なプレッシャーが凄いので。  今やっと3つ目の島に入ったところです。今作いろいろ変わりすぎて戸惑うというか、これ作ったスタッフ凄いなあ。いろいろと仕様割り切りすぎてて、ORASと別チームで動いてたとしか思えない。  まあ、良くなったところと悪くなったところがあって、それが好きか嫌いかは人によると思います。マンネリ感はだいぶ払拭されてる。クリアしたらいろいろ書こうと思ってます。 --------------------

高橋みなみと朝井リョウのヨブンのこと

 今年始まったラジオ。現在第2回が配信中(radikoのタイムフリー機能)。  元AKB48の高橋みなみさん、『何者』『桐島』の直木賞作家・朝井リョウさんという、誰がオファーしたのかわからない2人がラジオを始めたのですが、これが本当に濃い。必聴。  『ご本、出しときますね?』もそうだし、『オードリーのANN』にゲストで出た回でも思ったけど、朝井リョウさん面白すぎますね。話してること、その言い方・言い回しがいちいちずっと面白い。  関係ないけど、日本語の「面白い」って凄く不便ですよね。英語のinterestingに相当する(funnyではない)単語が何で存在しないんだろうとよく思います。「興味深い」もなんか違うし。  ……ええと話を戻します。  なんでしょうね、AKB関係者ってどうしても低くみられがちなところあると思うんですけど、やっぱりあの集団の中でトップに立つような人って頭も良いし、何かしらを持ってるんですよ。それは勉強とかクイズとかそういうフィールドではないのだけど、頭が良い人、頭の回転が速い人ってやっぱ羨ましいなあって思います。  そしてもちろん朝井リョウさんも。やっぱり上手いですよね。頭が良い人というのはこういう人を言うんだろうなと思います。  頭の良い、そしてその良さのベクトルが異なる2人が話すのだから、面白くないわけがない。化学反応って言い方も使い古されてて陳腐ですけど、そういうことだと思います。    朝井リョウさんの話の上手さは半端ないのですが、一方で、この面白さって普通のバラエティーでは輝かない面白さだと思うんですよね。『行列』とか『さんま御殿』とかに出てるのはあんまり見たくないし、そういう消費のされ方にはそぐわない。  ラジオが新しいメディアかどうかというのは一旦置いておいて、  『フリースタイルダンジョン』もそうですけど、テレビがメディアの中で圧倒的なメインストリームでなくなったことで現れる新しい才能というのがあって、つまり人間にあるのは優劣ではなく時代とのマッチングなのだなあと思います。  悪い例で言えば、はちま起稿の管理人とか、この時代じゃなかったら普通に捕まってるようなクズなんでしょうけど、ちょうどネットの過渡期にマッチしたから大成功しちゃってるわけで。  そして、結局自分の話に取り込んでしまいますけど、ツイッターが苦手というのは要するに時代とマッチしていないということなので、それに関してやはり不満のようなものがないと言えば嘘になりますが、文句を言っても仕方ないのでうまくセルフプロデュースしていかなければなー、というところ。  

マジカル・パンチラインと過圧縮ポップ

 最近読んだ記事。
国民的スター星野源とジャニーズ、対照的だからこそ圧倒的支持を得た(現代ビジネス編集部) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)  SMAP解散を中心とした日本のカルチャー史・音楽史についての対談、それ自体も凄く面白かったのですが、この第2回の記事の、最近のアイドルについての話が個人的に読んでで楽しかった。 以下ちょっと長いけど引用。
矢野 (略)そんな現在の未成熟アイドルたちの曲の特徴として「過剰に速くてめまぐるしい展開」があって、僕はそれらを聞くと実に日本的だなと思うんです。柴さんの観点からも、それらは日本的と言っていいんですかね。  ええ、そうだと思います。 矢野 どういう経緯で、ああいう曲調になったのでしょうか?  『ヒットの崩壊』で、僕はそれらを「過圧縮ポップ」とも呼ぶべき新たな音楽スタイルの象徴であると書きました。ポイントはいくつかあると思っています。 ひとつはアニメソング(アニソン)ですね。これは実際にアニソンを作っている作曲家に話を聞いたのですが、89秒という尺が決まっていて、その中に盛り込むべき要素が多い。アニメも群像劇化していて、特にオープニングテーマではキャラクターをたくさん紹介しなければいけない。 『新世紀エヴァンゲリオン』以降はカットインの技術も洗練されて進化しており、曲中では絵の動きにあわせた「キメ」が多用される。そうなってくると、アニソンは必然的にとてもフックが多い曲になるわけです。 矢野 その流れがアイドルの楽曲にも反映されるのはなぜですか?  アイドルに関しては、ももいろクローバーZ以降のグループアイドル化が大きいと思います。1曲の中で何人も歌いわけ、ファンはメンバーの色に合わせて頻繁にサイリウムを持ち替えて振ったりします。やはり展開が多く、めまぐるしい楽曲になる。 ただ、これらのアーキテクチャ上の制約だけでなく、前山田健一などの作曲者のスタンスも大きいと思います。彼らはミクスチャー、いわゆる「ごった煮」を良しとしている。一方で「折衷」を良しとする文化もある。 「折衷」と「ごった煮」は似て非なるもので、今の日本の音楽シーンにはそれぞれの良さを追求しているアーティストが両軸で存在していると思っています。
 「過圧縮ポップ」って良い言葉ですね。今後使いたいと思います。  アニソン、ボカロ、音ゲー、アイドル、いわゆる「サブカル」に属すこれらのジャンルの音楽って凄く近いところにあって、互いに影響し合いながら進化してきたのだと改めて感じます。  そして、その流れを踏まえて聴くととても面白いのがこの曲。  つい最近聴き始めてハマってます。元アイドリングの佐藤麗奈さんが中心となって結成されたマジカル・パンチライン。  ラップがあったりパンクっぽいパートがあったり、(たぶん)ももクロ以降続く伝統の自己紹介パート・ファンへのメッセージなどのメタな歌詞があったり、これぞアイドルソング! という感じ。  作曲・サウンドプロデュースはあのTom-H@ck。けいおん以降ほとんど名前見た記憶なかったけど、やっぱりいい仕事しますねこの人は。  ももクロ・でんぱ組のライン上にある転調マシマシの過圧縮ポップは、やっぱりアニソンの系譜でもあって、その一つの到達点はやっぱり『けいおん!』なんじゃないかなあと。  電波ソングじゃない高速ポップって意外とこの人以外はあんまり書けないんじゃないでしょうか。ヒャダインもそうだしMONACAのニャル子さんOPとかも含めて、どうしても電波になっちゃうイメージ。  というか、やっぱり大きく分けた時に「DTM・鍵盤楽器の人」と「バンド・弦楽器の人」って出自として全然違うところにあって、ボカロでも元バンドマンとBMS出身で二分されてた時期がありましたが、そんな感じなのかなあと。    そういう意味で、アニソン出身のアイドルプロデューサーって結構いますが、ボカロ出身でがっつりアイドルプロデュースしてる人があんまりいないんですよね。  このマジパンもそうだしMaison book girlのサクライケンタさんなんかもそうですけど、最近のアイドルって結構プロデューサーの作家性が強く出てる場合があって、たぶんアイドルの見た目とかでは差別化しきれないところを補えるからだったりもするのでしょうが、  ボカロPもバンドとかシンガー方面行くだけじゃなくて、アイドル業界に行く人がいても面白いんじゃないかなあと思ったりします。それこそ去年のヒトリエ記事でちらっと書いてたwowakaさんプロデュースのアイドルとか、まあ無理なのはわかってますけれど、  他にも例えば「sasakure.UKサウンドプロデュースのアイドル」とか超聴いてみたくないですか。  そういう動き見てみたいなあと思うので、特に兆候はないけど今年期待してます。トーマさんとか突然アイドル楽曲提供で復帰してこないかな。  ……あ、サウンドプロデューサーの作家性で差別化してるアイドルの代表格ってperfumeだよなあと今更気づいたけどうん、まあ。  あとDECO*27さんプロデュースのアイドルQ’ulleが全然知られてないこととかも思い出したけど、うん……。  むしろなんで私は知ってるんだっけ……。ええと、頑張ってほしいです。  

乃木坂46、欅坂46と「中高生向けアイドル市場」

 紅白もだけど格付けにも出てた。  改めてこの2組のブランディング凄まじいなと最近思ってて、というのも、紅白観ながらうちの中3の弟が「最近乃木坂ってめっちゃ人気あるよね、AKBよりも」みたいなことを言ってたんですよ。  この手のトレンドに関してリアル中学生の弟の話はかなり参考にしてるんですけど、つまり、乃木坂・欅坂って10代にかなり支持されてるんじゃないかって。全体で見るとAKBの方がまだまだ人気なはずなので。  で、10代にヒットさせるために秋元チームはどこで差別化を図ったのか?と考えると、  1.可愛いではなくカッコいい路線  2.曲がアイドルっぽくない  3.ブスがいない  この3点。だと思います。  まず1と2なんですけど、今の中高生はデジタルネイティブ、多感な時期をTwitterとニコニコと2chまとめに囲まれて過ごした人たちです。  なので、AKBを初めとするアイドルファンが一般的に馬鹿にされてる気持ち悪い存在だという共通認識があります。  AKBが絶好調だった10年代前半、ネットでは「あれはCDではなく握手券を売ってる」とかボコボコに叩かれてました。それを見てきた人たち。あと、彼らはネットde真実の申し子なので、マスコミに持ち上げられてる存在はダサいとも思ってます。  (ちなみにアニオタは不当にマスコミに叩かれている可哀想な人たち。ハロウィンのたびに回る「オタクと比べて報道が云々」ツイートなど参照)  なので、アイドルを好きになるには言い訳が要る。それが「曲が良い」「カッコいい」「アイドルっぽくない」という表現。  TwitterなどのSNSでYouTubeの動画を紹介する時も、「可愛いからMV観てみて」というと「気持ち悪い」というレッテルを貼られてスクールカーストの最底辺に落とされますが、入口を「曲が良いから観てみて」にすればちょっと緩和できる。  声優オタクの高校生・大学生が多いのも似たような理由だと思っていて、「アイドルじゃなくて声優のファンだから」ということで一個保険をかけられるんだろうな。実際は何も変わらないけど、気分として。    そして3。そもそも今の中高生はボカロ生まれラブライブ育ち。アイドルは超可愛いものという理想が前提にあります。  しかも、インターネットはテレビと違って本音の世界なので、当たり前のようにAKBはブスだと連呼されてきました。あんなブスを追いかけてるファンはダサいとも。  Twitterはそのへんのジェンダーモラルとか思いやりとかが崩壊しきった終末世界なので、ブスはブスと言われます。YouTubeのコメント欄、ニコニコ動画なんかも同様。そして同時に、Twitterで本人に直接ブスだと言うことがカッコいいという価値観です。  もう少し大人になると、ちょっと可愛くないくらいの子を応援したくなる心情とか出てくるのでしょうけど、中高生相手だと、入口としては可愛い必要がある。  だから乃木坂・欅坂は可愛い子を揃えて叩かれにくくしてるのかなーと。バナナマンが紅白裏トークで「乃木坂にはブスがいない」と発言した動画とか上がってましたが、そんな感じ。  まあこのへんのバックグラウンドよく知らないので何とも言えないですけどね。単純にここ数年で、可愛い子がモデルではなくアイドルを目指す土壌ができてる、みたいな事情もあるのかもしれませんが。  そういう目線で見るとAKBって凄い面白いんですよ。まあAKBに限らずアイドル業界全般ですけど。AKBのライバルって少し前はモー娘。とかももクロだったわけで、そこのプロレスを自分の生態系に組み込んだ秋元氏の戦略性とか。     ...

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