有限
どこから触れて良いかというくらいに、ここ数週間は話題が多かったのですが、ひとつずつ。 赤い公園の解散ライブについて。アーカイブで翌日ですが観ました。 といっても、私は津野米咲さんがいた頃の赤い公園のライブを観たことはなくて。厳密にはYouTubeに上がっている動画とかをちらっと観たことはありますが、それも基本的には石野理子さん加入前のものしかなかったので、あんまり比較はできないのですが……。 そういうニワカ目線で観た時に、ボーカルが変わったわけではないし、ギターもサポートメンバーが入っているので、何か不足を感じさせるようなパフォーマンスではなくて、 だからこそ、「これが最後である」ということと、「足りないメンバーがいる」ということ、その事実だけで見え方が変わってしまう、辛い空気が伝わってしまう音楽の凄みも感じさせられました。もちろん決して悲しいライブというわけではなかったんですけど。 ライブパフォーマンスの合間のトークの何とも言えないふわふわ空気感も良かったです。バンドのファンはああいうオチも何もない拙いトークを聞きたくてライブを観に行くみたいなところありますよね。たまにそうではないバンドもあると思いますが。 本当に良いライブだったからこそもう観れないのが寂しいし、去年のワンマンライブの配信を迷って買わなかったことも後悔してしまう。Blu-rayで出してほしいです。 -------------------- そんなタイミングでMaison book girl の解散が唐突に発表されました。
Maison book girl活動終了https://t.co/7kiiRm2UH8#Maisonbookgirl #ブクガ— 音楽ナタリー (@natalie_mu) May 30, 2021
ブクガの終わり方すげぇ… 自分の推しグループにこれやられたら心臓止まってしまう… pic.twitter.com/JufRBFqSXy— ケンザキ (@knzk803) May 30, 2021新曲がたまに上がったら聴くだけのファンなので、ライブがあったことも知らなかったし、カウントダウンがされていたことも知りませんでした。なので本当に事後報告という形で初めて知りました。 まあもちろん衝撃的だし寂しいんですけど、ここに関してはただ曲が好きなだけで追い続けていたので、そこまでのダメージはないというか、仕方ないかなという感じもしました。 sora tob sakanaもCY8ERもそうでしたけど、やっぱりメンバー固定の女性アイドルという形態の宿命として(perfumeやももクロ・negiccoのような例外を除いて)期間限定のものにならざるを得ないし、その中では十分やりきったということになるのかなと。 アイドルとしての好きではありませんでしたが、その分楽曲に対する好き度で言えばめちゃくちゃ高くて、アルバムもほとんど家にあるし。割とヒトリエに並ぶくらい新譜・新曲が楽しみだったグループでした。 ライブとして観たのはリリスクとのツーマンの1回だけ……ああ、あと加賀温泉郷フェスもありました。あれももはや行ったのが遠い昔に感じますが……。 世界観が濃縮されたワンマンライブを一度も観なかったことの心残りはありますが、まあそういう好きではなかったんですよね。結局、そのラストライブの配信チケットもアーカイブで買おうとはならなかったので……。 この複雑なピアノを中心とした楽曲も、その世界観も本当に唯一無二だったし、少女を主人公に据えた上で綺麗な言葉だけを選んで構成されている歌詞が、ある意味でボカロ時代のwowakaさんに通じるところがあると思っていて、あらゆる意味で自分の好みのど真ん中な曲ばかり。 サクライケンタさんがこの先また新たなアイドルをプロデュースするのかわかりませんが、どちらにしてもブクガの世界観そのままではないだろうし、それも期待しつつ、ブクガの楽曲たちはずっと聴き続けると思います。 それにしてもブクガの活動終了は全然予想していなかったな。オサカナもそうですけど、いわゆる楽曲派のアイドルって傍目から見るとやりたいことを好きなようにやっているだけで、何か野心とか目標があるように見えないから、そういう兆候が見えない。見ないようにしているだけだったんだと思いますけど。
2018年の1位に赤い公園の『消えない』を選んでいますが、この2010年から11年続けているランキングで、1位に選んだアーティストはwowaka/ヒトリエ・米津・ブクガ・リリスク・赤い公園の5組しかないと昨年末のベストソング記事に書きましたけど、ブクガも赤い公園も解散して、ヒトリエも作曲者としては残っていないし、リリスクに関してもベストに選んだのは旧体制なので微妙に作風変わってしまったし、 純粋に残ってるのがとうとう米津さんだけになってしまった。 新譜が楽しみなアーティストという枠組みでも、もう米津さんとパスピエしか残ってないし、本当に自分の好きなアーティストが全滅しそう。 そういう意味で、あんまり音楽に対して趣味という感じがなくなってきました。好きなアーティストを追いかけています! みたいなことを言えなくなってきたというか。 現代でいうサザンとかB'zとかをいつまでも追っているような、自分の青春時代の楽曲だけを聴き続けるおじさんになってしまうことを3年くらい前までは危惧していたんですけど、wowakaさんのことがあってから全部どうでもよくなってしまったので、それで良いと思っています。今もほぼ毎日ヒトリエの曲聴いてますしね。『ポラリス』とか。 ...